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こんどの「ほぼ日手帳2004」の大事な目標は、 「1年間、安心して使えるような手帳」でした。 それは、「細部までていねいに作り上げた、 さらに品質のよい手帳」にすることでした。 人気も評判も高かった前回、前々回のものを、 もっと上回る水準が求められていたのです。 これは、なによりも、 アンケートで寄せられた たくさんのご意見があったからこそです。 手帳は一年間もの長い間使い続けるものです。 しかも、それをしてくださる「モニター」役の方々が、 数万人もいらっしゃるのですから、 「足りない点」も「もっとよくしたい点」も、 必ず発見され、ご指摘を受けてしまうことになります。 「ほぼ日」がつくるものは、こういう理由で、 「良くならざるを得ない運命」を持っているとも言えます。 そして、そのご意見に耳を傾けて、 理想の手帳を追求していった結果が、 きっちりとでました。 いままでの「ほぼ日手帳」をお気に入りの方々に、 びっくりしていただけるくらいの品質です。 |
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ナイロン素材は、多少乱暴に扱っても、 傷がつきにくく、気軽に持ち歩けるという 大きな特長があります。 昨年のナイロンカバーをお使いのみなさまからも、 「ナイロン素材自体は気に入っています」 と、素材そのものは、とても好評でした。 ですが、その一方で、 「シミがついて落ちない」 「素材が薄くて、手帳の表紙が透けるのが気になる」 などのちょっと痛いご指摘を受けもしました。 これらのご指摘を参考にして、 今年のナイロンカバーは、目立たないところに、 大きな改良をしました! まず、 「ほぼ日手帳2004」のナイロンカバーの表面に、 撥水加工を施しました! 雨の日に濡れちゃったとか、 水をこぼしちゃった! なんてときには、さっと拭いていただければ、 シミが残りません! また、 今回のカバーで使用しているナイロンは、 織りの密度が高く、 ナイロンの中でも、 高品質の素材を使用しています。 さらに! その素材を二重にすることで、 手帳本体のデザインが透けて見えることもなく、 しっかりとした、高級感すら感じられる、 ナイロンのカバーになりました。 2003年度版を、ご購入いただいていた方には、 今回のグレードアップを、 心から実感していただけると思います! |
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「ほぼ日手帳」の特長のひとつとして挙げられるのは、 厚いのに“開き具合のがよい”ということなのですが、 この“開き具合のよさ”と “手帳の強度を上げる”ことを両立させるのは、 実は、とってもむずかしいんです。 手帳の強度を上げるためには、 手帳の背の部分を、 しっかりと接着剤で固める必要があるのですが、 そうすると、背が堅くなる分、 手帳の開き具合が悪くなってしまうんです。 「ほぼ日手帳2004」では、 この、一見、両立させるのがむずかしい、 「開き具合のよさ」と「強度」を両立させるために、 特殊な製本方法を用いて、 開き具合のよさは、 2003年度版と同レベルに保持し、 手帳本体そのものの強度を、 格段に上げることに成功しました! いくつかの独自の“工夫”をほどこした、 「ほぼ日手帳2004」ならではの “製本の秘密”を、 お教えしましょう。 2003年度版の手帳の本体の製本は、 180度開く“糸かがり製本”で、 背の部分に「タック紙」を貼ったものでした。 そこから、さらに、 強度をあげるための改良をほどこしたのが、 今年の「ほぼ日手帳2004」です。 もちろん、開きがよい“糸かがり製本”は、 今年も、健在です! こんどの「ほぼ日手帳2004」の “糸かがり製本”の秘密は、 「背の部分の強度」に、深く関係しています。 背の部分にどういう工夫をしているかと言いますと‥‥
寒冷紗は繊維ですので、 ボンドを良く通し、紙によく馴染みます。 そこにさらに、「熱」を加えることによって、 本体と表紙、背の部分の強度があがるんですね。 現在、この熱をくわえる機械自体が、 とっても少なくなっていて、 なかなか見られない、かなり特殊な製本方法です。 その人それぞれの、使用頻度がありますので、 100%絶対にこわれない、ということは、 残念ながら、お約束できないのですが、 この製本によって、強度がかなり上がったことは、 間違いありません! そして、背の強度が上がったことで、 昨年の手帳をお使いの方々からいただいていたご指摘、 「背が浮いてしまっているために、 カバーと手帳本体が一体化してなくて、 手帳が閉まりにくい!」 という問題も、解消されました!! こんなふうに“作りのよさ”について 真剣に追求できたのは、 なによりも、手帳をお使いのみなさまから、 あたたかさのこもった“きびしいご意見”を いただいていたからです。 ほんとうに、ありがとうございました。 この場を借りて、あらためて、お礼をもうしあげます。 また、むつかしい要求に必死になって 応えてくださった生産チームの方々にも、 あえて、ここで感謝したいと思います。 |
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