これまで、いろいろなデザインで
<やさしいタオル>をつくってきた
「ほぼ日」ですが、
3年目にして、やっと
"白いタオル"に挑戦する自信がつきました。
「ほぼ日」としての答えを見つけるのに、
今まで時間がかかってしまったのは、
白いタオルはどこにでもある、
ごくふつうのものだから。
製作はまず、いろいろな「白」を
つくるところからはじまりました。


白いタオルの「白」ってどんなイメージ?
本当に気持ちいい白ってどんな色?
その答えを見つけるために、
あるときは、白い染料を使ってみたり、
ホワイトニング加工を加えたり、
あるときは、ガーゼ面の織りや
糸の太さを変えたりして、
いくつもの白いタオルのサンプルを作りました。
サンプルができあがる度に、
「これはちょっと思ったような
 "白"ではない気がする」
「え? 白といえばこの色でしょう」
なんて話になり、
白いタオルのイメージが
ひとりひとり違うことがわかったのも
このときです。

そんな試行錯誤を重ねて、
私たちは2つのコンセプトを作りました。
ひとつは、
「コットンの白さを引き出す」ということ。
そしてもうひとつは、"白"をひとつと限定せず、
「いろんな白」にするということ。
この2つのコンセプトから、3つの白の
「ホワイトシリーズ」ができました。

「ピュアホワイト」は
ふつうのタオルの倍、
手間と時間をかけて晒すことで
綿の持つ白さを引き出しました。
そして「ピュアホワイト」を"もっと白く"
ということを実現するために、
「アイスホワイト」は
ホワイトニング加工しました。
なんといっても
<やさしいタオル>のパイル面は、
超長繊維綿のピマコットン。
世界のコットンの生産量の
0.5%にも満たない最高級ランクの糸です。
色を染料で染めなくても、磨き上げれば、
光沢のある美しい白になるのです!
(ピマコットンなど
 <やさしいタオル>の素材については
 ぜひこちらをお読みください)
また逆に、本きなりは一度も晒さずに、
綿そのままの色を保っています。

では、それぞれの色がどんな感じか、
ご紹介いたしますね。

■ピュアホワイト



綿本来の黄味がかすかに残るあたたかい白。


▲あたたかく包み込むようなやわらかい色。
 つややかでふっくらとした風合いは、
 気持ちをやわらげてくれます。





▲おそらく、どんなシーンにも
いちばん合わせやすいのがこの「白」です。
明るい雰囲気には、とくによく似合いますね。




■アイスホワイト


綿本来の黄味を消し、より白くするために、
青みをさしました。
凛としたクールな白です。


▲青空の下で干したときに、
「真っ白!」と実感できる気持ちよさ。
 輝くようなまぶしい白さです

 


▲凛としたたたずまいはモダンな家具や
 和テイストにも似合います。



■本きなり


綿そのものの色を保った自然のままの色。


▲贅沢な光沢のあるきなり色。
<やさしいタオル>のパイル面は、
最高レベルのピマコットンをたっぷり使っていて、
密度が濃いので、濃い色になりました。



▲使い込むうちに、綿の色が落ちていきます。
洗いざらしてゆく変化をお楽しみください。


3つの白は似ているけど、
部屋に置かれているときの雰囲気や、
バッグやポケットから出したときの印象は、
それぞれ違います。
どの白が自分や、自分のお部屋にあうか、
ファッションやインテリアと合わせて、
いろいろイメージしてくださいね。
白の違いをもっと具体的に知りたい方に、
3つの白の作り方をお伝えします。
<やさしいタオル>のパイル面は
最高レベルの綿のピマコットン。
そのピマコットンの素の力を
「2度晒し」、そして
「染料で染めない」ことで引き出しました。

タオルは製造工程により、
「先晒タオル」(糸の時点で白く晒す)と、
「後晒タオル」(織り上げてから白く晒す)の
2種類に分けられるそうです。

ふつうはどちらかで1回晒せばよいところを、
ピュアホワイトとアイスホワイトは、
より白くするために、
倍の時間と手間をかけ、
「先晒」と「後晒」をダブルで行う
「2度晒し」をしました。
このことで、
にごりのない光沢のある白が生まれました。
洗練された透明感があります。

本きなりは、2度晒ししたピュアホワイトと
アイスホワイトとは逆に、
1度も晒すことなく、
綿花そのものの色を保ちました。
工場で通常の精錬(洗浄)をすると
その独特の風合いが落ちてしまうため、
オレンジの皮のオイルを
抽出して作った洗剤で洗いました。
ふつうのきなり色よりも
パイル面が濃い光沢のある色になったのは、
最高クラスの綿、ピマコットンをたっぷり使い、
凝縮して重なっているからです。
いままでの<やさしいタオル>とどう違いますか?
というご質問をいただいたので、
最後に簡単にご説明いたしますね。

■スポーツシリーズの「Super White」

【先晒+ホワイトニング加工】



先晒の後にホワイトニング加工していました。
ホワイトニング加工は、
紫外線を吸収して、目に見える青系の色に変えて、
より白く見せる効果があります。
そのため、「Super White」は、
ピュアホワイト【2度晒し】よりは白く見えますが、
アイスホワイト【2度晒し+ホワイトニング加工】
と比較すると、
アイスホワイトの方がにごりのない
純度の高いまぶしい白になっています。

■「ブラック&ホワイト」
 「ホワイト」


【先晒+オフホワイトで染める】

 

オフホワイトで染めているため、
綿花の白を磨き上げたピュアホワイトや
アイスホワイトと比較すると、
ほんの少しきみどり色がかったマットな白といえます。
もどります。