ギリシャ在住のイラストレーター、升ノ内朝子さん。
「ほぼ日」でも「Greetings from Greece」の連載が
はじまったばかりです。
升の内さんの描く風景には、
「いつか行ってみたいなあ」と思わせるような
旅情をかきたてるものが多くあります。
旅が好きで、地図が好きだった堀内誠一さんとも
どこかつながるように思え、
「旅が好きだった堀内誠一さん」を意識しながら、
升ノ内さんといっしょにタオルをつくりました。
今回、タオルに提供してくださった絵は、
ふるい印刷媒体で見られた「網点」を
あえて拡大して使う手法で描かれています。
わたしたちが「なんだか、なつかしい」と
旅情を感じるのは、
この画風が影響しているのかもしれません。
バスタオルは、イギリスのドーバーのあたりを通る
巨大商船を描いたもの。
『船はゆっくりと進む』というタイトルがついています。
大西洋の島々や港町をまわる船旅のイメージです。
フェイスタオルの絵は、高い山々を背景に
青空のなかを飛ぶ飛行機が描かれています。
(タイトルは『So Long』です。)
アメリカの北のほうや、
あるいはスイスやオーストリアのあたりの
山のリゾートのイメージです。
ハンドタオルは、山のホテルを描いたもの。
朱赤の屋根があざやかな建物と、
水色の空や木々の対比がさわやかです。
『Continental Breakfast』というタイトルで、
この絵を発表したときの個展のテーマにもなりました。