<やさしいタオル>は、使っているコットンや、 片面ガーゼ、片面パイルという構造上、 おこりやすいトラブルがいくつかあります。 このページをよくお読みになって、 納得した上でお買い求めくださいね。
<やさしいタオル>のパイル面に使っている綿は、 たいへん品質が良く、繊維の長さがとても長い、 「超長繊維綿」のピマ・コットンを使っています。 そして、この綿には、さらに、 「 LA加工」をほどこしています。 この糸の特長は「ハリとコシ」。 そして、繊維自体のシワが少ないので、 「ツルツル、すべすべしている」んです。 そのことは“とってもいいこと”なのですが、 パイルをふっくらと立ち上がらせてくれ、 ふんわりさせるという効果の一方で、 「糸がすべりやすい」ということにもなってしまうのです。 これが、どんなトラブルを引き起こすかというと、 糸がすべりやすいゆえに、 パイルがほどけてしまいやすいということです。 タオルをフックなどに引っかけてしまうと パイルの一本がツツツー、と抜けてしまうという経験、 みなさんも、あることと思いますが、 あの状態が「起こりやすい」とお考えください。 お使いになるときには、いつものタオルを使うときよりも、 ちょっとだけご注意いただければ、と思います。 ふつうに洗濯したり乾かしたり、 日常使っているぶんには、心配いらないレベルですが、 ほんのちょっとだけ、デリケートに扱ってくださいね。 また、もしも飛び出てしまったパイル糸は それ以上出ていってしまわないように、 根元からその1本をハサミで切ってしまって下さい。 それ以上パイルがすり抜けるのを止めることができます。
<やさしいタオル>には、ハンドタオル、 フェイスタオル、バスタオルの3種類がありますが、 織機の関係で、ハンドタオルだけ、 左右の端の始末の方法が違います。 ミシンでかがる方法をとっているのです。 こんな感じで、ミシンでまつられています。 (この写真は、ミシンのところを強調するために、 色に加工をくわえています。) できるだけ、タオルを作るための糸と 収縮率のちかい糸を使っていますが、 それでも糸に性質の違いがあるために、 洗濯・乾燥を繰り返し、使っているうちに、 端が波打ってしまう可能性があります。 洗濯後に干すときなどに、 ピンと端を伸ばしてから干すと、 波打ちは軽減されますよ。 また、ふつうのハンカチと同じように、 乾燥後、アイロンをかけていただくのも よいと思います。
<やさしいタオル>は二重織りになっています。 表面がガーゼで裏面がパイル地です。 二重の組織はぴったりとくっついているのではなくて、 「接結糸」と呼ばれる糸で、 3センチ間隔で留まっています。 二つの組織(パイル面とガーゼ面)は その点以外では、2枚に分離しています。 ガーゼ面からみると 「接結糸」のところがへこんで見えることがあります。 こちらは、ガーゼのタオルをつくるときには、 必ずできるものですので、 不良品ではありません。ご安心ください。 洗濯をくりかえすうち、へこみは目立たなくなりますよ。
<やさしいタオル>の上下の端のしまつは、 工場で一つ一つ手作業をしています。 上下のはじっこの 三つ折りになっている部分のことです。 三つ折りにした端を、 パイル面をみながら、まっすぐ縫っていきます。 できるだけまっすぐに縫ってくださってはいるのですが、 なにぶんにも、後ろ側の<ガーゼ面>はみえません。 どうしても裏面のガーゼ面に出る縫い目のほうが、 ややまがってしまって、 チェックの柄の目にピッタリとそわないことがあります。 この部分の作業が完全手作業のために 避けられないことですので、ご了承ください。 (もちろん縫い目が外れてしまっているなどの トラブルは不良品ですので、ほぼ日ストアまで ご連絡くださいね。)
綿製品の性質として、年月を経ると、 繊維が硬くなります。 これは、すべての綿100%の製品にいえることです。 どんなに高品質の綿のシャツでも、 長く着ていると、色あせ、生地の質感が変わり、 弱くなっていくものですが、それと同じです。 <やさしいタオル>のパイル面は LA加工をほどこしてあるので、 一般のタオルに比べ、硬くなりにくいといえます。 ガーゼ面はLA加工をしておらず、 横糸に、ちょっと太めの糸をつかっていますので、 洗濯・乾燥を繰り返すうちに、 ほんのすこし硬く感じられるようになるかもしれません。 ただ、長く使っていると、 劣化により綿の繊維が柔らかくなるという 反作用もありますので、 どんどん硬くなるというよりも、 「くたびれてくる」という感じになっていきます。
<やさしいタオル>を最初に洗濯するときは、 かならずタオルだけで洗ってくださいね。 濃い色のタオルもきちんと色止めをしてあるので、 色落ちすることはまずありません。 しかし、工場で製作しているときに、 糸から出る毛羽がタオルに 多少付着している場合があります。 白いものなどと一緒に洗濯をしてしまいますと、 毛羽が付着してしまうことがありますので、 ご注意くださいませ。
濃い色の製品には、繊維に色を落ち着かせるために、 色止め剤のほかに、「定着剤」というものを使います。 この定着剤は、 繊維をちょっとだけ硬くしてしまう性質を持っています。 ただ、「定着剤」を使ったものと使っていないものの差は とても微妙なものです。 濃いからといって、ばりんばりんに硬いというわけでは 全くありませんので、どうぞご安心ください。
当たり前のような話ではありますけれども、 せっかく買っていただいた<やさしいタオル>ですから、 洗濯などのときにご注意いただき、 長く使ってくださいね。
うっかり使ってしまいますと、 色が抜けてしまいます。 どうしても漂白が必要なときは、 色柄物専用の漂白剤をお使い下さい。
洗濯のときは、蛍光増白剤の入っていない洗剤か、 粉石鹸をおつかいくださいね。 せっかくの<やさしいタオル>の色が 不自然にあせていってしまうのを防ぐことができますよ。
太陽に干したタオルは気持ちの良いものですが、 紫外線によって、タオルの色がはやく退色します。 濃い色を長く持たせたい場合は、 乾燥機でふっくらと乾かすか、 風のよく通る場所で陰干ししてくださいね。 |