羊毛の魅力が網羅された、充実の一冊。
第1章、羊毛を「かためる」ことから、
この本ははじまります。
「かためる」、それはつまり「手づくりフェルト」。
小さなバッグやコースターなど、
緒方さんの作品を掲載しながら、
手軽にはじめられる羊毛のたのしみを伝えています。
こんなにかわいいバッグが、フェルトで。
第2章には、「つむぐ」たのしみがたっぷりと。
この本のために緒方さんは、
ニュージーランドの牧場を訪れました。
毎日つむいでいる羊毛が、
どんなところでどんなふうに暮らしているかを知りたくて。
あこがれの牧場では、毛刈りにも挑戦されたとか。
そしていよいよ、
具体的に「つむぐ」作業を解説するページに。
「つむぎ車」の基礎を、写真と解説で学びます。
第3章は「染める」ことについて。
植物染めの方法を中心に、
くわしく知ることができます。
第4章は「編む」。
「実は編み物は苦手」という緒方さんですが、
紹介されている作品からは、
つむいだ毛糸を自分で編んで
暮らしに取り入れるよろこびが伝わってきます。
ほら、こんなにかわいいくつ下とか。
左のくつ下は、46グラムの毛糸で編まれています。
こんなにおもしろい毛糸の帽子も。
帽子とえりまきがひとつになっているんですね。
第5章では「織る」たのしみまで教えてくれて、
本の最後には、掲載されている作品の
作り方や編み図がまとめられています。
かためる、つむぐ、染める、編む、織る‥‥。
様々に広がる羊毛の魅力を紹介してくれるこの一冊。
「つむぎ」や「羊毛」に興味を持ったかたは、
ぜひ手にして、読んでみてください。
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