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 第5回 《 ウマとリス 》

真っ白な洋服にしみを付け
泣きたい気持ちになった経験が
誰にでも一度や二度は
あるのではないだろうか?

あたしにはある 
こどもの頃 お気に入りのブラウスに
ブルーベリージャムをみごとにたらし
血の気が引くほどのショックを受けた

それから小学校の給食着
ミートソースを取り分ける 
花形係を担当してしまったがゆえ
袖と前身頃にいくつかの
オレンジ色のシミがついてしまった
服が汚れないための給食着なのだから
着ていてよかったー と
安堵すべきところなのに
あたしはなぜかショックをうけ
5時間目の授業をききながら
“あぁ早く帰りたい”
おちるともわからないシミを思った

給食着はクラスのみんなのものだから
ワッペンを付けるわけにはいかないが
小さくついてしまったシミを 
ウマやリスの周りに散らばる
小さなワッペンで隠したら 
星座や文字ののようなものが
浮かび上がってきて
ジャムやミートソースからの
メッセージを受け取れるかもしれない

写真:ホンマタカシ  スタイリング:岡尾美代子


ウマとリス 1680円(税込/配送手数料別)


完売いたしました

ウマの背中に、
ちょこんとリスが乗っているワッペンです。

リスがたいせつそうに抱えているのは、
なにかの「実」なのだそうです。
木の実とか、果実とか。

おおきな特徴は、ウマのしっぽの部分。
ここには接着するための糊がついていないので、
ふさふさの、フリンジなんです。
身に着けている人が動くたびに、ゆらゆら、
しっぽが揺れるワッペンです。

素材:キュプラ、ポリエステル、ポリウレタン、レーヨン

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