われら、スジナシ応援団!笑福亭鶴瓶の即興ドラマに酔え。

第7回 幸せな芸人。
『スジナシ』の番組自体は
もうずいぶん長いんですよね。

もう、7、8年続いてますね。
こんなことやらしてもらえるなんて
ありがたいことですよ。
芸人でこんなこと
なかなかやらしてもらわれへん。
まあ、『生つるべ』(注釈:テレビ朝日年末の特番)
なんかもそうですけどね。

ほかの人だとやらせてもらえないでしょうね。

うん。
でも、糸井さんでも、そうやん。
まあ、自分でそうやって
もっていくいうのもあるけど、
ほかの人だとやらしてもらえない仕事、
ようやってるやん。

(笑)

でね、糸井さんもぼくも、べつに
そういうふうに、ほかと違う仕事をやって
スターになりたいと思うてへんわけよ。

そうですね。
そのときがおもしろければ、
ということで動くわけですよね。

うん。
だから、こんなおもろいことないですよ。
ほかの仕事もそうですよ。
『スジナシ』や『生つるべ』やってたら、
ベタな『いいとも!』もおもろいがな。
あれやりながら
『いいとも!』出てるいうのが
すばらしいと思うんですよ。

(笑)

それでいうたら
『仰天ニュース』では
SMAPといっしょに出ててね、
『家族に乾杯』では
素人と会いにいき、やで。

SMAPと会ったあとに
素人さんの家に押しかけるようなロケを
いまだにやってるんだからね。

そうそうそう(笑)。
それでまた、もうひとつは
『きらきらアフロ』でしょ。

玄人か素人かよくわからない
不慮の事故みたいな人と(笑)。

毎日がもう、新しいからね。
それで『鶴の間』やからね。
で、自分でしゃべるラジオを2本やっている。
こんな幸せなね、ことはね、
ほんまないんですよ。
そりゃ幸せですよ。

うんうん。

それでドラマやったりとかね。
舞台でしょう。
あと、落語ですよ。

そうだね〜。
一個ずつ増やしていっただけなんだよね。


そうそうそうそう。
やっていることはぜんぶ、
「自分はどうでるかな」
っていう話なんだよね。

まったく、そう。

で、落語だけが違う。

うん。だから、落語だけが
「自分で自分で自分で」
ってやんねんけど。

落語以外は、
「そのときに、自分がどう出るか」
なんですよね。
もし、相手が本気でくどいてきたら
俺、オッケイしちゃうかもしれないな、
みたいなことばかりで。
そういうことは、たえず
現場にいないとわからないわけですよね。

あぁ。

人って、
みんな本当はそうなんですけれどもね。

幸せや〜。それは。

しかも、それを見て
おもしろがってくれる人がいるんだからね。

それでお金もろてんねんからね。
こんな贅沢なことはないよ。

(続きます!)
2006-02-22-WED