シェフ ヘビ、三日月、太陽、蝶。

このうまくできた
白い帽子。



ああ、このまま保存しておきたいから、
もう一個同じものをつくりたい。
そんな欲望がでてきましたが、
そこはほれ、ぐっとこらえて、
解体であります。

正直なところ、ですよ。
このおかしな立体のどこから手をつけていいか、
皆目検討がつきません。
じっと、この白き帽子を睨んでいたら、
スソさんが助け船をどーんと出してくださいました。
豪華客船くらいの助け船です。
じつは、
どのように解体するかの方針をたてたのも、
どこをきりひらいていったらいいかの
点線をかいてくれたのも、先生なのです。



ああ、初心者には大それた帽子だったのか。
切腹。
考え無しだったのか。
切腹。

そうして線を引いてもらい、
そのあとに
線が交わるところや、
目印になるところに、
合い印をうっていきます。
(あとで、布で同じものをくみたてるときに
 どことどこをくっつけたらいいかの目印です)
これはじぶんでやりました。



えーと、ここが「い」だから、
次は「ろ」で。
ここは内臓部分だから、腹部分とはちがう
「α」で「β」で、とやっていたら、
自分でも、あまりにも法則性のない
わけのわからない合い印をつけて、
おおいにあきれるも、
なんとかできあがりました。

さて、切る。
あっさり切る。



切って広げてみたら!
なんじゃこら?!

白い紙のへびが一匹、蝶が一匹、
2つの三日月と1つの太陽が
できあがりました。



すすす、すそさん!
ここ、これは‥‥。

「もぎさんのは結構複雑な立体ですからねえ。
 ふふふ。」

わ〜、おもしろい〜。
なんかマジックをみた感じでした。
へえ〜。
あの立体が、この平面!


スソ先生のアドバイス
合い印をきちんとつけていきましょう。
あとで、布にうつしてくみたてるときに
なにがなにやらわからなくなってしまいますよ。

とじる