なんこ 切っちゃいます!の悪夢


白いゴージャス帽子を抱えて、
スソ先生チェックの順番を
団子を食べながら待ちます。

うーむむむ、お・い・し・い!

先週の作業の「切っちゃいます!」が
ちょっと気がかりですが、
なんとかなるでしょ。
とにかく今は団子に…いや、
大人しく順番を待ちましょう。

おや、おや?な〜んか、空気がおもいぞ〜?
チェックを終えていく人が、
どんより〜してるぞ?
んん??
様子がおかしい!!



山下さん→たかしまさん→シェフさん
とチェックがきて、
いよいよ、出番ですよ〜。

どんより〜の空気はひとまずおいといて、
さ、スソ先生どうですか?



「お〜。いい感じにできましたね〜。
 ちょっと縫いしろが狭いけど、大丈夫かな〜。
 あ、頭のてっぺんが上手く合ってないのは、
 縫いシロが狭いからかな?
 ここ、ちょっと直してみましょうか。
 さて、裏を見てみましょう。
 あ!…(シーン)」



あ!…
やっぱりダメなんだ〜

「これは〜、切っちゃダメですぅ。
 ここは狭いなら、
 タテではなく、ヨコに切りましょう。
 ぐるっと丸くきれば、ちゃんとはいるんですよ。
 はい、ココ、全部縫い合わせて。」
 
縫い合わせるんですか?ココぜんぶ?
が〜ん。ホント、切らなきゃよかった…
はぁ。

ちくちくちくちくちく(縫う音)

できた〜



なんか、ちがうものにみえる〜
傷口が痛々しいわ。
そして、頭のてっぺんはこんな感じ



微妙に付いてる黒い線の部分を
修正しました。

白い布を修正したってことは、
あの茶色の型紙を
修正しなくてはいけないってこと。
ああ〜〜〜、
どんだけ、ずれてるんだろ〜
どんだけ〜?



おや?や?
これは、もしや、奇跡?



ズレテナ〜イ!
やっぱり縫いシロの幅を狭くして縫ったから、
ずれてしまったのね。
本番は、ちゃんと縫いシロも布に描いてやろう〜っと。
もしかして、型紙できた!!?
スソせんせ〜い!

「あ、できましたね〜。
 そしてズレてないみたいだし、
 本番の布を用意していいですよ!」

やった〜!
ずっと遅れていたけど、
ようやくみんなに追いついた!

あれ?
教室がどんよりしてる…
もしかして…追い抜かした?


スソ先生のアドバイス
今回は、みんな、ごまかし過ぎです!
ダメです、ダメです!
この作業の意味は、茶色の型紙が
ちゃんとできているかどうかの
確認作業なんです。
だから、ひっぱったり、ゆがませたり、
切ったり、伸ばしたりしちゃ、ダメ〜!

とじる