シェフ 〜っぽさ。


スソ先生から布を買ってヨシ!の
サインが出たので、
早速、山下さんと吉祥寺で待ち合わせて
買い出しです。

山下
「まずは、武井さんに頼まれた
 布を買いにいきましょう。」

さすが、慣れた感じで
どんどん店の中を闊歩していきます。
吉祥寺は、山下さんのなんです。
いや、山下さんの奥さんの実家なんです。
こころづよい〜。アレでしょ?
もう目ぇつぶってても歩けちゃう系でしょ?

山下
「いや、目つぶったらつまづく系でしょ。
 武井さんの布は、コレとコレでいいかな〜?
 どう思う? あ、うん。も、これで、いい。
 これにしよ。」
 




う〜ん。人の布選びって難しいですよね〜
しかも人の布をなのに、こんなにサラっと
早くていいのかな?
(ちなみに、この布は、
 ミシンでは縫えない+難しい布で
 却下されてしまいました。残念〜。)

駅から離れて、
吉祥寺の商店街をぐるっとみて、
お酒が飲めない山下さんおススメの
居酒屋を何軒か案内していただきながら、
お気に入りの生地屋さんへ。

「エイの帽子は、大きいから、
 軽い布にしないといけないから〜、
 麻にしよう〜
 明るい色にすると、もっとハデになるしな〜
 緑色あたりかな〜」と
緑の麻布を握っていると、
すかさず、
うさぎハンチングのおじさま
山下(悪い笑顔)
「ね、ね、ソレにするの?
 ほんとに?それ、〜っぽいよ!
 すっごく、エイっぽいよ!
 大丈夫?ね、エイっぽすぎるって!」


ぶ〜〜〜〜〜〜!
じゃあ、これ(茶色の麻布)にする!

山下
「やや、これも、〜っぽいって〜!
 THE 魚介って感じだよ〜〜!」

ぶっぶ〜〜〜〜〜〜!
じゃあ、これ!(水玉の麻布)



そうゆう、山下さんは、
どんな布にしたんですか?

山下
「ぼく?これにしたよ。
いいでしょ?」



かわいいけど〜、
うさぎじゃない!!
もっとフワフワっな、
ファーがいいですって!
ファー!!

山下
「そんな、〜っぽさはなくていいんですぅ。
 ファーなんて…(涙目)」

山下家には、「パンク」という名の
リアルファーな家族がいらっしゃるのです。



ひととき、「〜っぽさ」、
「〜っぽさじゃない」を生地屋さんで
繰り広げて、ようやく2人とも決めました。





ふ〜う、生地ってちゃんとみると、
素材も柄もいっぱいあって、
見るだけでも大変なんですね。
しかも、自分の生地になると、
真剣さが違います。
お茶でもしてかえりましょうか、山下さん。

チンチロリ〜ン(メールの音)
コロッケパン、イッパイカッテキテ。 モギ」

この帽子教室に
食べ物がでない時はないのです…


スソ先生のアドバイス
麻の布は軽くていいですよね。
ただ、この布は、伸び縮みするので、
水通しをして、接着芯を貼りましょう。
そうすると、すこしハリがでて、
裁断もしやすく、縫いやすくなりますよ。
楽しみですね〜

とじる