おとうさん、おかあさんへ。

（あるいはこれらの写真を撮っている
　カメラマンについて）

このコンテンツの写真は
すべて、プロのカメラマンによるものです。
名前を、鈴木マサユキさんと言います。
ふだんは、雑誌やウェブなどで
人物の写真や
商品の写真をバリバリ撮っている人です。
でも、休みの日になると‥‥。
愛用のカメラを手に
近所の動物園や水族館へ繰り出します。
そして、何とも不思議な写真を撮るのです。
ふつうの取材や商品撮影では
決して要求されることのない
「絞り」的な、　
「シャッタースピード」的な、
そういう、いわゆる
「プロのとっておきのテクニック」を
ふんだんに注ぎ込み、
「え！　これ上野動物園ですか！
　ジャングルみたい！」
というような
「渾身の趣味写真」を撮り続けています。
そしてごらんのとおり、
素直に「かわいい〜」とは言い切れない、
不思議というか、こわいというか、
ときに「ぶきみ」な写真を撮るのです。
「しゃかいじんのマナー」として
人気の動物を撮るときには
当然、他のおとうさんたちの列に並びます。
そして心静かに、順番を待ちます。
他のおとうさんたちや
なにより、
ちいさいお子さんの邪魔にならぬよう、
すばやい動きで、こんな写真を撮るのです。
モデル撮影のように
じっくりと時間をかけて、光のことを計測して
ゆっくりシャッターを切るような、
そんなふうに撮られた写真ではありません。
限られた時間のなかで、
ぼくたち一般人とまったく同じ条件のもと、
撮影した写真が、これなのです。
そして、すべてニッポンの、きわめてふつうの
誰でも入れる動物園で撮られています。
どうです、おそろしい人でしょう‥‥？