「体質水」で花粉症が治った?!
〜今年の花粉症ってどうなの?〜

 
 第5回 或る日突然に‥‥

5月の連休明けの昼下がり、
ふと気づくと、わたしは築地にいた。
築地の駅を降りて、わたしには目的がある。
その目的へ向かって歩いていた。
周りは休憩中のスーツ姿のサラリーマンや、
自転車でパンを売りに来た売り子、
普通のおばさん。
わたしには見慣れないその道には
片手で数えられるほどの通行人しか、いなかった。
信号にはカラスがワガモノ顔でとまっていた。
黒くてこわいけど、かわいい目してるな、と
いつもと違う気持ちで信号待ちをしながら
カラスに目をやっていた。
信号も変わり、歩き出した。
わたしはポータブルミュージックプレイヤーで
お気に入りの音楽を聴き、
ゴキゲンに目的地へ向かっていた。
すると突然、
グワシッ!!!!!!
誰かに頭をワシづかみされたのだ。
びっくりして声も出なかった。
ん? 誰か友達がいたのか??
あたりを見回しても見当たらない。
わたしは唖然とした。ぽかんとしてしまった。
あまり来慣れぬこの土地で、
ひとりぽかんとして、
街の中心で、愛をさけびたくなってしまった。

犯人はどこだ?
事件が起こってからそんなに時間は経っていない。
まだ近くにいるはずだ。
ふと目の前を見ると、
私の延長線上を低空飛行するカラス。
なななななに!? わかった、わかったぞ!
なんとカラスに足で頭をつかまれたのだった。
判明した瞬間、わたしはどうしょうもない気持ちになり、
とてつもなく落ち込んだ。

あわてて指で頭部をおもむろに触り、
指先に血がついていないか、確認した。
幸い、赤いものは指についていなかった。
わたしは未だ立ち直れずぼーっと歩いていた。
すると後ろから見知らぬ婦人が、
「だいじょうぶでした、頭??」
と声をかけてきた。
「あ、はい。ありがとうございます。
 びっくりしました」
魂の抜けたような声でわたしは答えた。

そうこうしているうちに目的地へ着いた。

聖路加国際病院でございます!!!

とおりゃ〜〜〜〜〜〜!! しゃきぃぃぃーーーん!
飲んでますか?『体質水』。
摂ってますか? KW乳酸菌。
人口のいくらかの花粉症の方々を
救うかもしれないこの企画!
さてさて今回は、ここ、聖路加国際病院で、
プロの方にお話を伺ってきました!
プロ? なんのプロかって??
その道のプロですよ。ロープーよロープー。
聖路加国際病院の耳鼻咽喉科部長である、
今井透先生に会いに参ったのです。
(前置き史上最強に激長っ!)

エスカレーターを上りながら、
わたしはさっきの事件を思い出し、
ぼーっとしつつの謎のハイテンションだ。

トントン、失礼します。

じゃじゃじゃーーーん。
ほんわり〜〜〜。
なんとも「ほんわかムード」、
おおらかそうな面持ちのこの方が
言わずもがな、今井先生であーるー。
どうもナイストゥーミーチュー!
今日はよろしくお願いいたします!
今日は先生に、花粉症に対する疑問など、
伺わせていただくことよの。

【突撃!プロのお話聞いちゃいますパート1
  〜はじめまして私が耳鼻咽喉科部長です〜】



ゆーないと
どうも!
早速ですが、今年を振り返ってみてなのですが。
こんなにも花粉が少ないのって
びっくりしちゃったんですけど、
調べてみたら今年は去年の10パーセントしか、
飛んでなかったということなんですね??

なんと、シーズンに飛んだスギ花粉の量は
今年:384.7個/cm2
去年:3639.3個/cm2 だったのです!!

今井先生
そっ。

ゆーないと
「そっ」ってああた!
それってやっぱり
去年の夏の冷夏が原因ですか??

今井先生
一番はそうでしょうね。

ゆーないと
逆に、去年の夏が暑かったら?

今井先生
もし暑かったら‥‥
今年の春はわりといい天気だったし、
もっとたくさん飛んだでしょうね。

ゆーないと
ふむふむ。
わたしは今年で
花粉症8回目だったんですけど、
こんなにツラくないのは初めての体験でした。
こんなに少なかったのって、
史上初くらいなんですか??

今井先生
いやいや、
5年に一度来るんですよ。
そういう年が。

サラリっ。

ゆーないと
ええ!!! なんですと!?
そそそんな、サラリと!

今井先生
ええ。
このグラフを見てください。

ゆーないと
あらぁー、
見事キレイに5年に一度のペースで来てますね。

今井先生
ちょっとキレイにいきすぎてるっていうくらい、
キレイですよね。

ゆーないと
そうですね。すごいきれい。
私は15歳の時にバレーボール部を辞めた途端、
次の春に花粉症デビューになったんです。
友達も同じ時期にバレー部辞めて、
同じ時期から花粉症になったんです。
思春期というのもあったかもしれないんですけど、
大きく生活が変わったっていうのが、
やっぱり原因なんでしょうか??

今井先生
それはー、んー、バレー部を辞めたことは
あんまり関係ないかなあ。ほわ〜ん。

ゆーないと
「ほわ〜ん」って、ああた!

今井先生
10代のおわりや、20代頭の頃なんかは、
発症しやすい時期だから、
環境の変化とかはあんまり関係なく、
始まる人は始まるんです。
あなたがデビューしたそのへんの年(7年前)は
特に4年間つづけて大量に飛んでましたからね。
逆に花粉が少ない年に、
花粉症の症状が始まる人っていうは、
やっぱり少ないんですよ。

ゆーないと
そうなんですかー。

今井先生
だからね、バレーボール部を辞めたっていうのは、
あんまり関係ないと思いますよ。
室内運動から、
室外運動に変えたっていうのだったら
また話は別だけどねぇ。
直接的な理由はそれじゃないと思います。
お友達も同じ年から始まったっていうのは、
その年、たまたま花粉の量が多くて、
始まりやすかったんだろうし。

ゆーないと
そっか〜。
(この予想は絶対当たってるって
 自信あったんだけどな‥‥ちょっと違ったわね。
 まいっか! 残念丸!)

今井先生
引っ越しや、結婚や、出産といった
大きく環境が変わった時は
花粉症は始まりやすいんですけどね。

ゆーないと
ええ、結婚とかでも変わるんですか!?

今井先生
そりゃあ、結婚って
心身共にすごく変わりますからね。
環境だって変わるでしょ。

ゆーないと
へえ〜、そっか、そうですよね。
結婚かあ‥‥。

『結婚』について、思いを巡らす俺。
思わず『花粉症』ではなく、『結婚』について、
聞いてしまいそうになって、自分にブレーキ。
違う違う!

では、もう少し具体的な質問に
移らせていただこうと思います。
よろしいですか??

今井先生
はい、どうぞどうぞ。


はてさて、1回目いかがでしたでしょうか??
合ってるのか合ってないのか、
絶妙なリズムを奏でながら、
今井先生とわたしの昼下がりの質疑応答は
続きます。

これから、ビシバシ質問をしていくので、
おったのしみに〜〜〜!

*尚、このインタビューは、
 若干の脚色をしてありますので、
 ご了承くださいませ。

*今井 透先生プロフィール

聖路加国際病院耳鼻咽喉科部長。
東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科助教授。
日本アレルギー学会の認定指導医、
評議員、専門医問題作成委員をはじめ、
アレルギー関係の様々な肩書きを持つ。
現在、NPO花粉情報協会の理事、
ホームページ管理人。
慈恵医大耳鼻科の花粉症のページの管理人。

このページへの激励や感想などは、
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postman@1101.comに送ってください。

2004-05-19-WED

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