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松本零士さんのマンガに
『男おいどん』というのがありましたよね。 |
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ありました、ありました。
パンツに「サルマタケ」という
キノコが生えてくるやつ。
あれは、おもしろかったなぁ。 |
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松本零士さんは
『銀河鉄道999』で有名ですけど‥‥。 |
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あれ、好きなんです。
『銀河鉄道999』は、
オレ、読まなかったですからね。 |
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男の、むさくるしい部屋に
きれいな女の人があらわれる‥‥。
それが、はかなくてよかったんですよ。 |
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その
「きれいな女の人成分」が
のちの『銀河鉄道999』に
移行していったんでしょうね。
ぼくは、『男おいどん』を
「これは、オレだ」
と思いながら、読んでいたんです。 |
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食うものがないから
新聞紙をやぶいて食べたり、
キャベツが1玉あれば1日中食えるとか、
そういう生活でしたよね? |
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塩とコショウで食べる。
こないだ
『酒とつまみ』という
ものすごいマイナーな雑誌の
「安いつまみ」という特集で
キャベツを氷水につけといて、
塩とコショウをふるというのを
紹介したんですけど、
みんな、「けっこううまい」と言っていて。 |
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(笑)
タモリさん、
当時、大学はちゃんと出たんですか? |
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ということは、
プータローですよね?
ぼくも、そうでした。
50円玉を
セメダインで、下宿の窓際に
はりつけちゃうんです。
そうすると、
50円玉はそこにあるけど、
セメダインでついているから、
そのカネは、使えない。
でも、ほんとに必死になったら
窓枠の木がハズれてもいいから、
それを取って、使えるんですね。
その50円玉が当時の最後のボタンでした。 |
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「あの50円がある」という安心感を持って、
毎日、貧乏していたんですけど。 |
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誰かが、
「東京にいくときに、おふくろが
千円札を内ポケットにぬいこんだ」
といっていて。 |
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出しておいたら
使っちゃうから、ぬいこんじゃうという。 |
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その後、
『北の国から』で、
息子が東京にいくときに
田中邦衛が、トラックの運転手に
2万円を渡していますけど、
あれには、やっぱり時代の差を感じましたよね。 |
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ぜんぜんちがいますね。
オレたちのころは
「なにかあったら千円」でしたよね。 |
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明日に、続きます
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