YO-KING |
伊賀さん、その服いいっすね。
フリーダムな服ですね。 |
伊賀 |
ありがとうございます。
うわ、なんか緊張しちゃうな。
ええっと、岡本太郎に捧げる
TARO-Tシャツづくりを
岡本太郎を好きな人たちみんなでやってます。
有名な人もいれば、学生さんとかもいたり。
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YO-KING |
へええ! |
伊賀 |
いろんな人が入れば入るほどおもしろいな、
と思っていまして。 |
YO-KING |
デザインやファッションの人たち
だけではない、と。 |
伊賀 |
いまは、人のラインナップをみただけで
「あ、●●系だな」と
わかったりしますよね。
音楽の話でもなんでも、
カテゴライズしたがる傾向があります。
しかし、この人選。みてください。
「ぜっってー、
わかんないだろう!」 |
YO-KING |
ハハハハハ!
わかんないですね、こりゃ。 |
伊賀 |
「なんでつながってるんだろう?」
それがTAROだったらいいな、というかんじで
やってます。 |
YO-KING |
それは、壮大な企画ですねぇ! |
伊賀 |
夢のある話です(笑)。 |
YO-KING |
僕は昔、「エレファントラブ」っていう
ヒップホップのグループを
やっていたことがあるんです。
グループの3人で
歌詞をすごーーーく考えていた時期があって、
いろんな本やらなんやらで
強い言葉の人をさがしていったんですよ。
そしたら、やっぱり
追いついたっていうか、出て来たんです、 岡本太郎が。
だからぼくは、芸術作品というよりも、
岡本太郎は「言葉」から入ったんですよ。
そいで、いつぐらいかなあ、 ドドドッとハマってって。
あの美術館
(岡本太郎美術館、川崎市岡本太郎美術館)も
ふたつ行きー、
岡本敏子さんをチラ見してちょっと感動しー。 |
伊賀 |
ハハハハ。 |
YO-KING |
そいで、「人間はもう終わりだ」の
CDができるんです。
あのジャケットはカナリ、岡本太郎です。 |
伊賀 |
あれ、かっこいいです。 |
YO-KING |
かっこいいっしょ?! |
── |
YO-KINGさんご自身が
お描きになったんですか。 |
YO-KING |
そうです、描いたんですよ。
絵の横にあるタイトル名は
白戸三平の忍者もののタイトルの文字が
すごいかっこいいと思ってて、
それを真似たんですけど。
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── |
なるほど。
Tシャツはどんなかんじで
つくりましょう? |
YO-KING |
Tシャツは昔、
「Tシャツくん」を使ってつくったことは
あるんですけど、それくらいでね。
あんまりよくわからないんです。 |
伊賀 |
今日はもととなるボディのTシャツを
お持ちしました。
上からプリントをしても、手描きでも、
Tシャツとして着られれば
どんなことをしてもいいんです。
「これが俺のTAROを好きなかんじなんだ」
というのを、バコンと出してもらえれば。 |
YO-KING |
ふむ、ふむ。 |
伊賀 |
「心地よくてふだん着れそう」
みたいなかんじではなく、
どちらかというと
「カッコイイから毎日着れそう」
っていうようなものを。 |
YO-KING |
ああ、なるほどね。
無難なものよりも。 |
伊賀 |
ふだん洋服をつくっている人は、
「ここでちょちょっとデザインして」
っていうのがだいたいわかってるから
そんなかんじになりそうなんです。
でもこのTARO-Tシャツは、
そうはしたくない。
つくったことがないからこそ
出るエネルギーがある。 |
YO-KING |
つくったことがないからこそ‥‥
その部分は、僕は バッチリですね。 |
伊賀 |
ハハハ。 |
YO-KING |
ハハハハ。
わかりました。
たぶん直接描くことになると思います。 |
── |
ボディのTシャツ、ごらんになりますか? |
YO-KING |
古着みてると
ふつうに欲しくなっちゃうねぇ。
もくもくとTシャツを選ぶYO-KINGさん。
えんえんと選ぶYO-KINGさん。
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YO-KING |
うーん。新品のほうがやりやすいかなあ。
うーん。うーん。
‥‥‥‥
‥‥‥‥
(唐突に)じゃあ、オレンジで!
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── |
(びっくりして)はい! |
YO-KING |
オレンジの、男のM。
でっかいMだなあ、これ。
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伊賀 |
じゃ、女の子は‥‥ |
YO-KING |
同じ色でいきますかぁ! |
── |
はい! |
YO-KING |
これから、どうすっかなあ。
うーん、うーん。
‥‥‥
‥‥‥い~いこと思いついちゃったなあ! |
── |
ええ? なんでしょう。 |
YO-KING |
まだナイショ。できてのお楽しみね。 おお、きた!きた!
インスピレーション。 |
伊賀 |
現場で! 最速ですね。 |
YO-KING |
しかも、ちゃんと、着にくい!
着にくいなあ、これは。
でも、とってもいいと思います。
ッハハハハ!
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