![子どもたちの手にTARO MONEY。 『明日の神話』をもっと大きく。](images/071016_01.gif)
2007年10月、
壁画『明日の神話』が展示されている
東京都現代美術館で、
「はみだせ太郎! 『明日の神話』を
もっと大きくしよう!」
と題された、ワークショップが開催されました。
幅30m高さ5.5mの『明日の神話』を
縮小してプリントした
幅16m高さ5mのキャンバス地に
(縮小したとはいえ、それでも大きいですね)、
小学生以上の80人が参加して
『明日の神話』の外側の世界を想像し、
絵に描いてみる、という試みです。
集まったメンバーはほとんどが小学生。
子どもたちは、まず、
『明日の神話』についての
レクチャーを受け、鑑賞したうえで
壁画の前後左右に広がる世界を想像して
絵を描くことになっていました。
『明日の神話』は、大きさもさることながら
絵の内容にもたいへんインパクトがあります。
子どもたちは、もしかしたら
気圧されてしまうかもしれませんよ。
はたして、どんな作品ができあがるのでしょう?
![](images/071016_01.jpg)
ワークショップの制作会場に近づくと
ワーワーという子どもたちの声が聞こえてきます。
![](images/071016_02.jpg)
![](images/071016_03.jpg)
みんな大興奮です。
![](images/071016_04.jpg)
![](images/071016_05.jpg)
書きっぷりが自由。おみごとです。
![](images/071016_06.jpg)
思い思いの「『明日の神話』の外側」が
広がっています。
![](images/071016_07.jpg)
できあがった絵の前で
呆然とする女の子も!
![](images/071016_08.jpg)
「みんなの作品を『明日の神話』の
壁画の前に持っていこう!」
![](images/071016_09.jpg)
「えっさ、ほいさ!」
![](images/071016_10.jpg)
『明日の神話』展示室に到着。
本物の壁画の前に広げます。
![](images/071016_11.jpg)
ギュゥゥー!
「私もやる」「私も!」
![](images/071016_12.jpg)
おおおおおおーー!
![](images/071016_13.jpg)
テーマは
「『明日の神話』の外側の世界を
想像して描いてみる」
なのに、絵の中にも描いてある!
いいのか? いいのか!
しかもなんだか髪が生えています!
![](images/071016_14.jpg)
きのこ雲の赤ちゃんの目が
赤くなっています。
![](images/071016_15.jpg)
中央の骸骨も、このとおり。
![](images/071016_16.jpg)
ちいさな燃える人も、白いクレヨンで
書き足されています。
![](images/071016_17.jpg)
生ビール? かと思ったら、
「生きる」でした!
![](images/071016_18.jpg)
外の世界は宇宙まで広がります。
![](images/071016_19.jpg)
すごいすごい。
![](images/071016_20.jpg)
みんな、すごい!
![](images/071016_21.jpg)
さて『明日の神話』の前で
記念撮影。
![](images/071016_22.jpg)
君は撮る側でいいのかな?
自由な子どもたちのようすを見て、
岡本太郎さんの、
ある言葉を思い出しました。
岡本太郎さんがジミー大西さんに宛てた手紙の中の
「キャンバスからはみ出せ」という言葉です。
こんなにはみ出した
『明日の神話』の縮小版を見たら
岡本太郎さんは、何と言ったでしょうか?
我々TARO MONEYチームは、
このワークショップの最後に、
参加したみなさんに、おみやげとして
TARO MONEYを1枚ずつプレゼントしました。
(このTARO MONEYは、東京糸井重里事務所が購入し
会場のみなさんにさしあげました。
利益は『明日の神話』の修復や保管に充てられます)
![](images/071016_23.jpg)
![](images/071016_24.jpg)
![](images/071016_25.jpg)
中をめくって、名前を登録してね。
![](images/071016_26.jpg)
「たのしかった!」
「せんそうはだめ! っておもった」
「ハートをかいた!」
うれしそうにTARO MONEYを手にしてくれた
1年生のふたごちゃんのお母さんは
こんなふうにお話をしてくださいました。
「美術館に『明日の神話』を見に来たとき、
今日の催しを知って、申し込みました。
この絵をいま、こうやって見られることが幸運ですが、
ちいさなこの子たちに、この絵のことを
これから先もなんとか憶えていてほしかった。
今日の体験をきっかけにして、
きっと『明日の神話』のことをしっかりと
憶えてくれたんじゃないかな、って思います」
壁画の外側にみんなで思いきり絵を書くことも
そしてたぶんTARO MONEYも、
『明日の神話』と人とを
つなぐものなのかもしれません。
東京都現代美術館で『明日の神話』を見られるのも
あと約半年となりました。
まだごらんになっていないみなさん、
ぜひ足を運んでくださいね。
|