『黄昏』プレゼンツ‥‥  旅の荷物に詰め込む本。  年末年始の帰省のときなどに。
カッシーノ!
浅田次郎
幻冬舎
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カジノ巡りの紀行文です。
50代のオヤジ達が世界中のカジノを回るという
破天荒な企画が衝撃でした。
ギャンブルに疎くカジノに興味もない私でさえ、
面白く読めました。
ひとつひとつのエピソードがユニークで、
浅田次郎特有の読みやすい雰囲気があります。
美しい写真がふんだんに入っているのも見どころ。
ひとつひとつの話が短いので、
旅先の空いた時間に
気軽に読めるのもよいかと思います。
本を開けば、モナコやノルマンディーなどの
美しい景勝地に瞬時にテレポできるのが
素晴らしいと思います。
ちなみに私のお気に入りのエピソードは、
「アルプスのサムライ」です。
(Clock)
マンボウ恐妻記
北杜夫
新潮社
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北杜夫さんの「マンボウ恐妻記」です。
御自身の躁鬱病体験記が軸になっていて、
かなり大変なことになってらっしゃるのに、
するするっと読めて、
読後感が爽やかなのがさすがです。
(まーちくん)
桜の森の満開の下・白痴
坂口安吾
岩波書店
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リゾートでゆっくりするときは
長編謎解きミステリーが定番ですが、
年末年始の帰省や、車窓の風景も楽しみたい、
あちらこちらへ動き回る旅なら、
何度読んでも飽きない本を。
ということで、私の場合それは坂口安吾の小説です。

『桜の森の満開の下』や『夜長姫と耳男』といった
寓話の美しさ、おもしろさは、短い時間でも、
気持ちをびゅんと遠くへ連れて行ってくれます。

とくに岩波文庫の『桜の森の満開の下・白痴』は、
安吾の代表作の『白痴』や一番好きかもしれない
『青鬼の褌を洗う女』も入っていて、
自分的に、ベストアルバムのような一冊です。
(りか・ほぼ日)
2009-12-08-TUE

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