『黄昏』プレゼンツ‥‥  旅の荷物に詰め込む本。  年末年始の帰省のときなどに。
あなたと読む恋の歌百首
俵 万智
文藝春秋
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俵さんによる素敵な解説のついた現代和歌が百首。
旅先で読むものがないのは困りますが、
重たいのも困る。
この本は軽いし、
和歌が多いので何度も味わえます。
一首ずつですので、すきま時間にも対応可。
(本好き)
海からの贈物
アン・モロウ・リンドバーグ
新潮社
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ひとり旅をするときには、
必ずかばんのポケットに入れていきます。
飛行機乗りの妻で、自身も操縦桿をにぎる著者が、
空の上から地上を見下ろすように、
鳥の目で人生をみつめる手助けをしてくれます。
初版が出たのは40年以上前ですが、
女性(あるいは男性)であること、
妻(あるいは夫)であることについての思索は
古びるどころか、
読み返すごとに新鮮な驚きと発見があります。
一行読んでは車窓を眺め、物思いにふける‥‥
というような旅をしたいときにぴったりの一冊です。
(biscuit)
家守綺譚
梨木香歩
新潮社
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天地自然の「気」たちと
文明の進歩とやらに棹差しかねている
新米精神労働者の「私」との、
少し違う層をいったりきたりする交歓の物語です。
時代的には夏目漱石の坊ちゃんの時代でしょうか。
あやかしというには、おどろおどろしてはいない、
昔は、いつもとなりに居て
私たちの日常に見え隠れしたモノたちを
いきいき描いています。
こちらとあちらの境界を感じられる物語です。
(やまだくみ)
2009-12-21-MON

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