『黄昏』プレゼンツ‥‥  旅の荷物に詰め込む本。  年末年始の帰省のときなどに。
メソポタミヤの殺人
アガサ・クリスティ
早川書房
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旅といえば、絶対クラシック・ミステリーでしょう!
何を持っていくか、迷いますが、
「メソポタミヤの殺人」(アガサ・クリスティ)を
おすすめします。アガサ・クリスティは、
殺人事件が起きても上品なので、
純粋に推理を楽しめます。
旅には「悩まない本」が良いのです!
しかも、クリスティの旅モノは、
異邦人の感じがとても出ていて良い感じです。
飛行機や電車の中で、
クリスティを読みながらうとうとして。
ホテルの部屋では寝しなに読んで、
ラストの謎解きに眠れなくなる‥‥最高です。
(まゆみ)
高丘親王航海記
澁澤龍彦
文藝春秋
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私の「旅の1冊」は、
澁澤龍彦の「高丘親王航海記」です。
特に東南アジア方面への旅なら必ず。
肌にまとわりつくような湿度の中でページをめくると、
天竺をめざす親王にお供して、
南の国々をさまよう心地になれる気がします。
プールサイドで読みながらうつらうつらすれば、
盤盤国の獏が喜んで食べてくれるような、
妖しい夢が見られそうです。
(よめこ)
わたしの旅に何をする。
宮田珠己
幻冬舎
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宮田珠己さんをご存知ですか?
旅をテーマにしたエッセイストとして活躍されていて、
どの著作も、可笑しくかつ興味深いです。
とくに「わたしの旅に何をする」は、
旅についての、短めのエッセイを集めた本なので、
ぜひ旅のお供にしたい1冊です。
笑いどころが、至るところに散りばめられていて、
とにかく、どこを読んでも、
一度は吹き出さずにいられません。
旅をリラックスさせてくれること、受け合いです。
いや、笑えるだけの旅行記なら、
他にもたくさんあるでしょう。
この本がすごいのは、改めて読み返してみると、
意外にも、真面目に考えさせられることが多いことです。
いつ読んでも楽しめて、飽きがこない。
そして、いろんな意味で常識がひっくり返される‥‥
うまく伝えるのが難しいですが、
とにかく騙されたと思って、持っていけ、
とお薦めしたくなる本です。
(たくたく)
2009-12-26-SAT

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