『黄昏』プレゼンツ‥‥  旅の荷物に詰め込む本。  年末年始の帰省のときなどに。
東京飄然
町田康
中央公論新社
Amazonで購入
旅、それもレンタカーなんぞに
頼らない旅の場合に選ぶのは、
町田康の「東京飄然」です。
カメラ片手にだらだらぶらぶら歩き回り、
宿の近くで酒を飲む。
そして、ベッドの上でやおらこの本を開くと、
非常に気持ちが良くなります。
「明日はどこにぶらぶらしようか」
こんなことを考えながら頁を繰るのもまた一興。
軽妙でうねる言語と、著者自身による写真が、
旅の心にぴったりとはまりこむからなのでしょうね。
最近文庫化もされましたので、
更に鞄に詰め込みやすくなりました。
至福。
(壷)
迷路の街で聞いた話
井上直久
講談社
Amazonで購入
飛行機が嫌いでバスが苦手。
必然的に電車旅が多いです。
乗り換えの時、
新幹線の中などにふと広げるのに良い本が、
井上直久さんの「迷路の町で聞いた話」。
画家の井上直久さんがご自身の世界である
イバラードの絵に文章を付けて文庫にしたものです。
文章が絵ごとに短編になっていること、
文庫にも関わらず非常に絵がふんだんなこと、
言葉に疲れた時には絵を眺めることが出来ます。
どこから開いても良い本は、
読み終わる恐怖がないので旅におすすめいたします。
(にり)
無人島に生きる十六人
須川邦彦
新潮社
Amazonで購入
「無人島に生きる十六人」がお薦めです。
読んでないあなたは損をしています。
ハラハラ、ドキドキ、へー! の連続です。
そして、明治の海の男の誇り、人としての強さ弱さ、
いろんな事がつまった本です。
遭難ものなので、海の旅には薦めませんが‥‥。
(きいち)
2009-12-28-MON

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