「路線図に間違いがないかチェック」に
 たくさんの情報をありがとうございました。
 みなさまからいただいた校正をもとに、
 修正した箇所については、
 こちらのページで発表しています。


「ほぼ日手帳2009」は、9月1日から、
ほぼ日ストアと全国ロフトで同時発売いたします。
これから9月の発売開始に向けて、
2009年版の手帳について徐々にお伝えしていきますので、
どうぞ、お楽しみに。

さて、第1回目の本日は、いきなりですが、
みなさまにお手伝いいただきたい!
というテーマです。
それは、「ほぼ日の路線図」について。
昨年から販売している「ほぼ日の路線図」は、
東京・大阪・名古屋・札幌・福岡、全国5都市の、
JR線、私鉄、地下鉄がいっしょに載っているので、
乗り換えを調べるのにも非常に便利と、
たいへんご好評いただいています。
2009年版も、みなさまの期待にお応えして、
新しくできた地下鉄副都心線をくわえたり、
関西圏では、京都や兵庫の路線もくわえて、
さらにバージョンアップしたものを準備しています。
この内容について、“間違いがないかチェック”を
ぜひ、みなさまにご協力いただきたいのです。
実は、1ヶ月以上にも渡り、校正の精鋭部隊が
じっくり一駅ずつ間違いがないか
チェックをしつづけてくださり、
つい数日前に、2009年版の「ほぼ日の路線図」の責了を
(※責了:訂正箇所をすべて修正し、校正を終了すること)
むかえたばかり‥‥なのですが、
その校正とて、
東京でデータをもとに机の上で行ったこと。
実際、毎日のように
その駅を使っている人の目ではないわけです。
やはり、この路線図は、“ご近所”の目で確認してから
みなさまにお届けすべきではないだろうか?!
と手帳チームは考えました。

まずは、2009年版の路線図をごらんくだい。



この路線図の中で、みなさんのご近所、通勤沿線、
ご実家の近辺など、慣れ親しんだ駅に、
間違いがないかのチェックをしていただけないでしょうか。
校正に力を入れれば入れるほど、
ご近所の人たちの校正に勝るものはないと実感します。
もしも、万が一、この駅名がちがうよ! とか、
この部分、駅の順番が逆です! なんてことがありましたら、
postman@1101.comに
「路線図校正」という件名でお知らせください。

印刷にとりかかるスケジュールの都合上、
チェックは、8月15日(金)午前11時まで、
とさせていただければと思っております。
おねがいばかりで恐縮ですが、
どうぞ、よろしくおねがいいたします。



☆路線図に間違いがないかチェックの投稿募集は、
 15日(金)午前11時で締め切りました。
 たくさんの情報をありがとうございました。


思い起こせば、昨年も、
路線図の“誤植問題”には悩まされました。
この路線図は、
路線図専門の会社に作ってもらったデータをもとに、
「ほぼ日」のデザイナー
手帳カバーのポケットに入るように
大きさを調整したりしながら、コツコツと作っています。
きっちりと校正した上で発売した路線図でしたが、
9月に発売した直後に、
立て続けに数通のメールが届きました。
「○○○駅、間違ってますよ〜。
 ○○○駅ですよ〜。」
「○○駅は、○○○駅のことだと思います。
 地元の駅なのでどうしても気になっちゃって。
 念のためお知らせしておきますね」
え"っ‥‥?!

<1刷り目の誤植箇所>
1)福岡路線図
  誤:JR築肥線
  正:JR筑肥線
2)名古屋近郊路線図 地下鉄東山線下り
  誤:高畑→八田
  正:八田→高畑

これはもう一回校正をしなおしたほうが
いいかもしれない‥‥。
こうしてわずか1週間足らずで、
刷り直しが決定しました。
気を取り直し、もう一度、総力を上げて
大校正大会を行ないました。
印刷を担当している大日本印刷さんが集めてくださった、
路線図校正隊の精鋭メンバーは以下のとおりです。

・校正請け負い会社の路線図専門部隊のみなさん。
 (利点)とにかく路線図の校正のエキスパート。
・印刷を担当している大日本印刷の校閲部のみなさん。
 (利点)印刷会社の校正マンは精度が高いと評判。
・大日本印刷勤務の鉄道好きの方。(30代男性)
 (利点)好きこそ物の上手なれ。

以上、総勢約十名で、
各鉄道会社で発行している路線図と見比べながら、
血眼になって、一つずつ路線名、駅名、駅の順番、
さらに、位置関係が合っているか、
(たとえば、○○駅は○○駅の東側にあるべき)など、
シラミつぶしに校正していきました。
ここで「ほぼ日の路線図」の校正のむずかしさに
直面しました。
大日本印刷のいわく、
「ほぼ日の路線図みたいに、
 JR線や私鉄、地下鉄が1枚になっている路線図は、
 ほとんどないので、参考になる資料がないんです。
 あと、各鉄道会社から出ている路線図にも
 誤植があるんですよ‥‥。
 駅の順番が逆だったり、
 最新の駅名じゃなかったりするんです。
 世の中に出ている路線図では、
 100%信頼できる資料にならないかもしれません」
そんななか、校正部隊がもっとも信頼できる資料として
頼りにしたのは、「時刻表」でした。
駅名や、駅の順番については、
細かい文字が並ぶ時刻表と見比べながら
根気づよく校正を行ない、
新たな誤植も発見、修正し、
満を持して2回目の印刷に入りました。

こうしてできあがった2刷り目の路線図。
ロフトの店頭での販売を再開し、
ほぼ日ストアでお買い求めくださったみなさまにも
無事お届けし、
誤植のお知らせもなく、平穏にすぎていった2ヶ月あまり。
1通のメールが届きました。
「多“摩”霊園ではなくて、
 多“磨”霊園です。
 惜しいっ!」
「多摩川」に慣れ親しみすぎた私たちは、
そろって見逃してしまいました。
こういうときは連鎖が起るもので、
ほどなくしてさらにもう1通。
「大阪なんですけどー、
 天“満”橋筋六丁目は、
 天“神”橋筋六丁目のことですよね?」
こうして、校正の精鋭部隊のチェックをくぐり抜けた、
2箇所の誤植を、
ほかならぬ使ってくださっている方々が見つけて、
お知らせしてくださいました。

<2刷り目の誤植>
京王線 (誤)多摩霊園
    (正)多磨霊園
堺筋線・阪急千里線 (誤)天満橋筋六丁目
          (正)天神橋筋六丁目

昨年のように、
発売後に誤植が見つかるようなことは
ぜひとも避けたい!
念には念には念には念をで、
この、ひととおり校正を終えた“はず”の路線図、
印刷にとりかかる前に、
最後に、もうひと粘りさせてください。
何度もくりかえすようですが、私たちは、
ご近所にお住まいの方たちのチェックに勝るものはない、
と実感しています。
「ほぼ日の路線図2009(仮)」の
“ご近所に間違いがないかチェック”に
どうか、ご協力をよろしくおねがいいたします!

2008-08-08-FRI