この路線図の中で、みなさんのご近所、通勤沿線、
ご実家の近辺など、慣れ親しんだ駅に、
間違いがないかのチェックをしていただけないでしょうか。
校正に力を入れれば入れるほど、
ご近所の人たちの校正に勝るものはないと実感します。
もしも、万が一、この駅名がちがうよ! とか、
この部分、駅の順番が逆です! なんてことがありましたら、
postman@1101.comに
「路線図校正」という件名でお知らせください。
印刷にとりかかるスケジュールの都合上、
チェックは、8月15日(金)午前11時まで、
とさせていただければと思っております。
おねがいばかりで恐縮ですが、
どうぞ、よろしくおねがいいたします。
☆路線図に間違いがないかチェックの投稿募集は、
15日(金)午前11時で締め切りました。
たくさんの情報をありがとうございました。
思い起こせば、昨年も、
路線図の“誤植問題”には悩まされました。
この路線図は、
路線図専門の会社に作ってもらったデータをもとに、
「ほぼ日」のデザイナーが
手帳カバーのポケットに入るように
大きさを調整したりしながら、コツコツと作っています。
きっちりと校正した上で発売した路線図でしたが、
9月に発売した直後に、
立て続けに数通のメールが届きました。
「○○○駅、間違ってますよ〜。
○○○駅ですよ〜。」
「○○駅は、○○○駅のことだと思います。
地元の駅なのでどうしても気になっちゃって。
念のためお知らせしておきますね」
え"っ‥‥?!
<1刷り目の誤植箇所>
1)福岡路線図
誤:JR築肥線
正:JR筑肥線
2)名古屋近郊路線図 地下鉄東山線下り
誤:高畑→八田
正:八田→高畑
これはもう一回校正をしなおしたほうが
いいかもしれない‥‥。
こうしてわずか1週間足らずで、
刷り直しが決定しました。
気を取り直し、もう一度、総力を上げて
大校正大会を行ないました。
印刷を担当している大日本印刷さんが集めてくださった、
路線図校正隊の精鋭メンバーは以下のとおりです。
・校正請け負い会社の路線図専門部隊のみなさん。
(利点)とにかく路線図の校正のエキスパート。
・印刷を担当している大日本印刷の校閲部のみなさん。
(利点)印刷会社の校正マンは精度が高いと評判。
・大日本印刷勤務の鉄道好きの方。(30代男性)
(利点)好きこそ物の上手なれ。
以上、総勢約十名で、
各鉄道会社で発行している路線図と見比べながら、
血眼になって、一つずつ路線名、駅名、駅の順番、
さらに、位置関係が合っているか、
(たとえば、○○駅は○○駅の東側にあるべき)など、
シラミつぶしに校正していきました。
ここで「ほぼ日の路線図」の校正のむずかしさに
直面しました。
大日本印刷のいわく、
「ほぼ日の路線図みたいに、
JR線や私鉄、地下鉄が1枚になっている路線図は、
ほとんどないので、参考になる資料がないんです。
あと、各鉄道会社から出ている路線図にも
誤植があるんですよ‥‥。
駅の順番が逆だったり、
最新の駅名じゃなかったりするんです。
世の中に出ている路線図では、
100%信頼できる資料にならないかもしれません」
そんななか、校正部隊がもっとも信頼できる資料として
頼りにしたのは、「時刻表」でした。
駅名や、駅の順番については、
細かい文字が並ぶ時刻表と見比べながら
根気づよく校正を行ない、
新たな誤植も発見、修正し、
満を持して2回目の印刷に入りました。
こうしてできあがった2刷り目の路線図。
ロフトの店頭での販売を再開し、
ほぼ日ストアでお買い求めくださったみなさまにも
無事お届けし、
誤植のお知らせもなく、平穏にすぎていった2ヶ月あまり。
1通のメールが届きました。
「多“摩”霊園ではなくて、
多“磨”霊園です。
惜しいっ!」
「多摩川」に慣れ親しみすぎた私たちは、
そろって見逃してしまいました。
こういうときは連鎖が起るもので、
ほどなくしてさらにもう1通。
「大阪なんですけどー、
天“満”橋筋六丁目は、
天“神”橋筋六丁目のことですよね?」
こうして、校正の精鋭部隊のチェックをくぐり抜けた、
2箇所の誤植を、
ほかならぬ使ってくださっている方々が見つけて、
お知らせしてくださいました。
<2刷り目の誤植>
京王線 (誤)多摩霊園
(正)多磨霊園
堺筋線・阪急千里線 (誤)天満橋筋六丁目
(正)天神橋筋六丁目
昨年のように、
発売後に誤植が見つかるようなことは
ぜひとも避けたい!
念には念には念には念をで、
この、ひととおり校正を終えた“はず”の路線図、
印刷にとりかかる前に、
最後に、もうひと粘りさせてください。
何度もくりかえすようですが、私たちは、
ご近所にお住まいの方たちのチェックに勝るものはない、
と実感しています。
「ほぼ日の路線図2009(仮)」の
“ご近所に間違いがないかチェック”に
どうか、ご協力をよろしくおねがいいたします! |