先日お伝えしましたとおり、
2009年版の「ほぼ日手帳」は、
アートディレクターの佐藤卓さんに、
徹底的にデザインを見直していただきました。
今回のイベントでは、
いままでの「ほぼ日手帳」のデザインから、
どこを、どういうふうに変えたのか、
「ほぼ日手帳2009の新デザイン」について、
佐藤卓さん自らが、目の前で徹底解説してくださいます。
「卓さんの目でこの手帳を見たときに、
『なんで、この部分は、こうなっているの?』と
思うことはないだろうか?
そこを直してもらえたらいいなあと思って
今回、おねがいしたんです。
そして、ほぼ日手帳のいろいろある要素を変えずに、
楽器のチューニングをするように、
一つ一つのデザインを
少しずつ整えてくれたんだと思います。
これは『リズムを整えるという仕事』ですよね」
と糸井重里が言った2009の新デザイン。
糸井重里を相手に、卓さんが
いったいどんなお話をされるのか、
ひと足先に、ちょっとだけお知らせしますね。
「リズムを整える」ために
卓さんが最初に手がけたのは、
「ほぼ日手帳」の伝統とも言える「4ミリ方眼」でした。
その結果「4ミリ方眼って書きやすいんだよねー」と
疑うこともなく思い込んでいた私たちにとっては、
衝撃的な改良が行われました!
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「方眼って使い方はすごく自由だし、
いろんな使い方が可能ですよね。
それは、ほぼ日手帳の大きな財産なので、
方眼については、そのまま残したいと思いました。
ただ、方眼の大きさについては、
手帳自体が決して大きくはないので、
もう少し小さめにしたほうが書きやすいかなと思ったんです。
必ずしも、方眼の中に文字を入れなければいけない
というわけではないですし、
文字を書くときの目安であればいいわけなので、
目安はもうちょっと細かくしてもいいんじゃないのかなと」 |
これまでの「ほぼ日手帳」は4ミリ方眼でしたが、
卓さんは、そこから、3.75ミリ、3.5ミリ、3ミリ、というふうに、
4ミリ〜3ミリまでのわずか1ミリの間で、
いくつもサイズ違いの方眼をためしてくださいました。
そして、私たちも、
いくつもの方眼のサイズに試し書きしたのですが、
実際に小さい方眼に書いたほうが、
文字がひと文字ずつきれいにおさまってよかったのです。
最終的に、
文庫本サイズの「ほぼ日手帳」に合った方眼のサイズとして、
マス目の中に書きたい人はちゃんと書き込めて、
マス目を気にしないで書きたい人には、
気にならない大きさの
「3.45ミリ」の方眼が採用されました。
さらに、卓さんが手を入れたのは、
これだけではありません。
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「点線と点線の交差点がちゃんと十字になるように
調整しています。
いままでは、点線と点線の交差点が
成り行きまかせになっていたので、
十字のところもあれば、そうでないところもありました。
それをあらゆる点線の交差点が
全く同じ十字になるようにデザインしなおしました。
まあ細かい話ですが、
そのほうが均一になって
全体の印象がきれいに見えるからです」 |
わあ、そんなところまで!
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「ぱっと見ただけではわからないようなことでも、
人は無意識に『これはきれい』」とか、
『かわいい』」とか、
そういうことを判断しているものなんですよ」 |
そう卓さんはおっしゃっています。
こんなふうに「ほぼ日手帳」のデザインの要素を
じっくり見直しながら、
ひとつひとつ、丁寧に調整していったのが、
2009年版の「ほぼ日手帳」です。
数えきれないほど、たくさんのポイントを
楽器の調律をするようにチューニングしてくださいました。
明日のイベントでは、
その数えきれないほどの改良ポイントを
一挙にご紹介します!
決してかたくるしい話にはなりません。
プレゼンテーションを受けた糸井重里が、
「この話自体が、すごく面白い!
そのままイベントにしましょうよ!」
そう即決したほど、
卓さんのお話は、とっても面白いんですよ。
きっとたのしいイベントになると思います。
お近くにいらっしゃるかたは、ぜひ足をお運びください。
ご来場をお待ちしております。
明日のイベントには参加できないみなさまへは、
あらためて「ほぼ日」紙上で、
イベントの様子をお伝えしますので、
楽しみにしていてくださいね。
明日のこのページでは、
イベント開催中の19時に、
2009年版の手帳カバー全ラインナップを公開します。
そちらも、どうぞお楽しみに!! |