石山りんさん/小学2年生(カズン)
りんとお母さんの交換日記
約1年9か月となりました。
りんさんは、夜ごはんの後に書いて
お母さんは、就寝前にお返事を書いています。
ほぼ日手帳を使っての交換日記は、
小学校入学の4月からはじめて、約1年9か月。
りんさんが書く文字は小さくなり、漢字が増えました。
お母さん(石山みちるさん)に
同席していただいて、じっくりと話を聞きました。
小学1年生の4月から。
- ──
-
お母さん、りんさん、こんにちは。
今日はありがとうございます。
- りん
- クラスにも同じ子がいるから、「イシリン」って呼ばれてる。
- ──
- 石山りんだから‥‥。りんは同じ字ですか?
- 母
- 漢字は違うんだよね。
- りん
- そう。
- ──
- どんな漢字なの?
- りん
- (書いてみる)
- ──
- おおー。難しい漢字だけど、書けるんだね。
今日は、りんさんと呼んでいいですか?
- りん
- うん。
- ──
- では、じっくりインタビューをお願いします。
4月はじまり版を使いはじめたのは、どうしてですか?
- 母
- 私が、ほぼフルタイムで働いているので、
「こどもとの時間を増やしたい」と思って‥‥。
それに、こどもの書く練習にもなりますし、
「1日1ページで積み重なっていくのがいいかな」と
思いました。
- ──
- ほぼ日手帳は知っていたのでしょうか?
- 母
- 私が10年前から、ほぼ日手帳を買っていて、
でも、1年間、続いたことがなかったんです(笑)。
だから、手帳の良さは理解していました。
親子で交換日記。
- ──
- そうだったんですね。どちらから書くのでしょうか?
- りん
- 書きはじめたときは、
りんが最初じゃなくて、お母さんが‥‥。
- 母
- お母さんから書いていたね。
書きはじめた頃は、「今日は、なにがあった?」と書いて、
りんが返事を書いていました。
でも、やっぱり、私から先に書く余裕がなくて‥‥。
- ──
- 働いているから、お忙しいですよね。
- 母
- 使いはじめて2ヶ月後くらいから、
りんが書いて、私が書くようになりました。
- りん
- ご飯のあとに、お母さんに言われて、書いてる。
- ──
- お母さんはいつ書くんですか?
- 母
- りんが寝て、自分の時間ができて、
それから‥‥。だから、寝る前が多いですね。
- ──
- りんさんが、朝起きて見るのでしょうか?
- 母
- そうですね。
はじめた頃は大きな字。
- ──
- はじまりの頃は、いかがでしたか?
- 母
- 保育園の頃から友だちと
手紙の交換はしていて、それと同じ感覚でした。
「こんなことがあったよ」みたいな内容でした。
- ──
- りんさん、はじめた頃のページを見せてください。
- りん
- これは1年生のころのページ。
- ──
- 「きょうの1じかんめは、こくごをやったよ。
2じかんめは、2ねんせいと、がっこうをたんけんした。
3じかんめは、ひなんくんれん」。
ハートマークを描くんですね(笑)。
- りん
- なんか、このころはね。
ハートマークとか描いていたんだけどさ‥‥。
2年生になってから、なんかやめちゃったの。
- 母
- 大人になっちゃった(笑)。
- りん
- こどもっぽいから。
- ──
- この頃は、文字が大きいですね。
- 母
- そうですね。やっぱり、1年生の頃は。
(手帳を見ながら)大きい、これ。
- りん
- これ、お母さん笑っていた。
- 母
- 笑っていた?
- りん
- 笑ってた。
- ──
- なんで笑っていたの? 字が大きいから?
- りん
- わかんない。「(書いたのは)それだけなの」って笑ってた。
心に残ったことを。
- ──
- 最近は、いかがですか?
- 母
- 字がきれいになって、漢字を使えるようになってきました。
自分の感想が多くなってきているので、
感じたことを書いていますね。
- ──
- りんさん、最近はどんなことを書いている?
- 母
- 学校であったこととか?
- りん
- うん、でも、学校であったこととかじゃなくて、
いちばん心に残ったことを書きはじめた。
- 母
- そうだね。なにかのことについて、書くことが多くなったね。
- ──
- 早い成長ですね。
りんさん、心に残っているページは、どこだろう?
- りん
- 1年だったら、どこだろう。
だって1年はさ、字がさ、
なんか、もう、すごい字だから‥‥、
どこかわかんない。
- 母
- じゃ2年生は?
- りん
- 2年生はここ。
- 母
- 「たんじょう会 前ぺん」って書いてある(笑)。
でも、後編は書いてないでしょ。
- りん
- 後へん、書いてない。
- 母
- 書いていないね(笑)。
- ──
- しっかりとテーマを設けているんですね。
- りん
- うん。
- ──
- 書くスタイルも、いろいろ挑戦していますね。
- 母
- 途中で絵日記みたいになったり。
普通になったり‥‥。
絵を描くことも好きなので、絵を描きたがったり‥‥。
- りん
- 絵はリオちゃんに教えてもらった。
- 母
- 教えてもらったの?
- りん
- だって、リオちゃんに教えられる前は、
まん丸お顔だったもん。
- ──
- まん丸?
- りん
- まん丸お顔だった。
- 母
- お顔がね(笑)。
たくさんの「ごめんなさい」。
- ──
- お母さんとして、思い出のページはどこですか?
- 母
- いろいろありますが…‥
私に叱られた日に、「ごめんなさい」を
書いているページはよく覚えていますね(笑)。
- ──
- どのページでしょうか。このページですね。
「ごめんなさい」がたくさん出てきますね。
- りん
- 言葉で言えないから、たくさん日記に書いた。
- ──
- そうか、がんばったね。
- 母
- この日は、りんの言葉の最後に、
「お母さんは線の下にメッセージ書いてね」
とありましたね。
- ──
- お母さんのことが気になっていたんでしょうね。
- 母
- そうなんでしょうね。
他にも、「友だちと遊んだけど、
ちょっと嫌だったことがあったよ」
ということも書いて、吐き出してくれているので、
そういうところもいいですね。
「そういうことがあるんだ」というのを、
わざわざ話さないと思うので‥‥。
- ──
- 確かに、そうですね。
大人までやる!
- ──
- りんさんは、書くのはどんな感じ? 楽しい?
- りん
- 楽しいというか、なんというか‥‥。
「あったことじゃないこと」も考えるのが楽しい。
- ──
- それは、どういうことだろう。
- りん
- なんか‥‥。
「思ったこと」というか、あったことじゃなくて、
日記を書いているときに、
これは「こうだったな」って思って、
それを書きたすことがあったかな。
それを書いているのが楽しい。
- 母
- 最初は、やったことだけだったよね。
思ったことを書けるようになってきたの?
- りん
- うん。
- ──
- いつまで続きそうですか?
- 母
- いつまでやる?
- りん
- 大人までやる!
- ──
- これからも、交換日記は続いていきそうですね(笑)。
今日は、ありがとうございました。