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ほぼ日事件簿・こんなことでした

第19回(2月2日の暮らし)
ほぼ日事件簿〜天才子役に会ってきた!
その1

こんにちは。
鼠穴唯一の九州弁ネイティブスピーカーROCK西本です。
どげんもこげんもなかです。

さてさて皆さん、
昨年末に行われた3倍キャンペーン試写会を覚えとう?

「そげな昔んことは覚えてなか!」

という皆さんにちゃん説明ばするとですね、
ワーナー映画の安達さんからのオファーをいただいて
映画「ペイ・フォーワード」の試写会イベントを
昨年末にやったとです。
読者の皆さんも届いたばかりのフレンチパーカば着て、
会場に来てくれたとです。
これにはぼくらスタッフも大喜びやったとですよ。
更に試写会というのは招待者のうち、
3〜4割の方々は欠席するらしかとですが、
ほぼ日読者の欠席者は1割弱。
しかも欠席者は事前に
「ごめんなさい」メールが届いとったいうことに
映画業界関係者はびっくりしとったとですよ。

ふう。

マックの「ことえり」と九州弁の相性が
よくないごたぁるから、
こっからは標準語でいくバイ。

1月のある日、ワーナー映画の安達さんから
電話がありました。
「どうも安達さん、おひさしぶりです。」
と気楽に答えていると、電話向こうの安達さんは
なんだか焦っている様子。
「どうしました安達さん?」
「西本さん、ペイ・フォーワードの主役のハーレイ君が
 今度来日するんですが、インタビューをほぼ日で
 しませんか?」

ええっ!そんな事できるの?
今度はこっちが焦る番です。
「ええ、もちろん。」と安達さん。
思い返しても、ほぼ日での外タレインタビューって
darlingがジョージルーカスの記者会見に潜り込んだ
ことぐらいしかないよなぁ。
しかも、ジョージルーカスの言葉は
「NO」の一言だけだったし。
あれから2年、むこうからこんなインタビューを
おねがいされるなんて、
ほぼ日も一つのメディアとして認められたんだなぁと
舞い上がってしまいまして、
「はい!やりますとも!お願いします。」
と即答してしまいました。
3年間の継続が色んなところで実っていくもんだなぁ。
と感慨にふけっているぼくでしたが、
ふとあることに気付きました。

「インタビュー誰がするんだよ。」

ええ、そうです。
ぼくはインタビューなんぞやったことありません。
酒飲んで雑談するのなら話しは別だけど、
相手は子供だし、外国人だぞ。
腸内洗浄に引き続き、またえらいもん引き受けてもうた!
と悩んでいると、
「にしもっちゃん、おはよう。」
ダイエットトレーニング帰りのシェフ武井が
鼠穴に現れました。
「どしたの?難しい顔して。」
「いや、武井さんあのね、、、いや、待て。」
おお!そうだ。シェフ武井は編集者だった。
インタビューなんかはお手のもの。
試写会へも一緒に行ったから、どんな内容かも知ってるぜ!
トレーニング帰りでちょっと引き締まったことも相まって、
シェフ武井が頼もしいナイスガイに見えてきました。
「武井さん、この前観たハーレイ君のインタビューを
 やってよ?」
と責任を武井さんにふることにより一件落着。
こういう押し付け得意なんです。
ふ〜う。良かった良かった。

後日送られてきたスケジュールをみると、
新宿パークハイアットの1室で行われるらしい。
しかも我々スタッフの待機する部屋も用意されている。
日本でも「泊まりたいホテルランキング」においても
常に上位にランクされる高級ホテル。
「さすが!ハリウッドスター!」
楽しみだなぁ。わくわく。
もう、遠足気分で当日を迎えました。
プレゼントにフレンチパーカと永久紙袋を用意して
シェフ武井との待ち合わせ場所である
新宿パークハイアットのロビーに着いた。
華やかなホテルだけに、他のお客さんも同じように
ワクワクしているみたいと周囲を見渡してみると。
全身をフォーマルファッションに身を包み、
緊迫した顔をした、シェフ武井の姿が!
その姿は出陣を控えた武田信玄のようだ。
どうみても顔に太字で「緊張」と書いてある。
大丈夫か!シェフ武井!

(つづく)

映画ペイ・フォーワードについてはこちらを観てね。

2001-02-02-FRI

TORIGOOE
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