中村メイコ
ある時、
「前々から頼まれている子役を
一人使ってみてくれないか」と
鶏郎のもとに申し入れがあった。
「この子役、正確には
かつて子役だったというべきで、
もう立派な娘だった。
録音が終わり音楽をダビングし、
出来上がったテープを再生してみて、
一同アッと驚いた。
大変なウマサで全体をくっちまっている。
脚本の読みの深いこと、
〜中略〜
恐るべき声優の出現。
これが中村メイコの登場であった」
(三木鶏郎著「冗談紳士録」より)(竹松)