これを知っておくと三木鶏郎がよくわかる。
「巨泉・前武のゲバゲバ90分!!」

1969年10月7日からスタート。
三木鶏郎が総監修を任される。
「“ゲバゲバ”の企画で私が一番気に入ったのは、
 半年やって半年休むというシステムだ。
 タレントやスタッフを消耗させず、
 番組を向上させる唯一の方法、
 新聞に休刊日あり、アメリカテレビも
 三ヶ月休むではないかとは十年来の私の主張。
 これも十年早い。ところが「ゲバゲバ」さん、
 半年働いて「アトの半年ゃ寝て暮らす」どころか
 ドウシテドウシテ、十月六日から出る
 録画にもう入っている。
 アニメと合成とをねらった野心作、
 私は現場を見て、テレビ技術の発達と、
 統制の取れた余裕のある、
 それでいてスピーディーな仕事ぶりに舌を巻いた。
 私はそこに長年さがし求めたプロの姿をまざまざ見た。
 これならイケル。
 初期のテレビで悪戦苦闘したことを思い出して
 ヤッパリ私は十年早かった」
(三木鶏郎著「冗談紳士録」より)
(竹松)
とじる