有島一郎
「有島一郎は名脇役として無頼のベテラン、
我々は大変世話になった。
彼は、はじめ水の江瀧子の
『たんぽぽ劇団』で
彼女の相手役をやって名をなした。
特に脇役をやって
主役のわがままを抑えたり、
長所を伸ばしたりすること妙を得ていた。
だから、われわれのような、
素人グループには、うってつけの人だった。
池袋の旗揚げも浅草の国際も
大阪初下りも一緒だったし、
お人柄が良く長い付き合いで
グループの一員のようになってしまった」
(三木鶏郎著「冗談紳士録」より)(竹松)