戦前・戦中に書いていたクラシック
三木鶏郎は、戦前、戦中を通じて
作曲を諸井三郎先生に師事し、
この間、器楽、歌曲、人形劇団
「貝殻座」のための付帯音楽等を作曲している。
歌曲は、島崎藤村の「初恋」、
佐藤春夫の「うみべの恋」等の詩に作曲し、
「繁田裕司歌曲集」にまとめた。
また諸井三郎先生の和声楽、対位法、
古典分析講義の卒業論文として
「クラリネット・クインテット」を作曲。
これは、第一楽章のみ完成させた。
けれどそれは一度も演奏されることがなく
死蔵していた。
1987年、鶏郎は、
コンピュータを入手したことにより
この作品を音楽楽譜ソフトに打ち込み、
midi音源で演奏させた。
そして残りの三楽章も打ち込みをはじめ、
1991年に完成させた。(竹松)
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