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こんなことが、ありえます。
<やさしいタオル>の
特性ゆえのトラブル。 |
1.
高品質のピマ・コットンにLA加工だから
糸がすべりやすい。
つまり、パイルが「ほどけやすい」。
<やさしいタオル>のパイル面に使っている綿は、
たいへん品質が良く、繊維の長さがとても長い、
「超長繊維綿」のピマ・コットンを使っています。
そして、この綿には、さらに、
「 LA加工」をほどこしています。
この糸の特長は「ハリとコシ」。
そして、繊維自体のシワが少ないので、
「ツルツル、すべすべしている」んです。
そのことは“とってもいいこと”なのですが、
パイルをふっくらと立ち上がらせてくれ、
ふんわりさせるという効果の一方で、
「糸がすべりやすい」ということにもなってしまうのです。
これが、どんなトラブルを引き起こすかというと、
糸がすべりやすいゆえに、
パイルがほどけてしまいやすいということです。
タオルをフックなどに引っかけてしまうと
パイルの一本がツツツー、と抜けてしまうという経験、
みなさんも、あることと思いますが、
あの状態が「起こりやすい」とお考えください。
お使いになるときには、いつものタオルを使うときよりも、
ちょっとだけご注意いただければ、と思います。
ふつうに洗濯したり乾かしたり、
日常使っているぶんには、心配いらないレベルですが、
ほんのちょっとだけ、デリケートに扱ってくださいね。
また、もしも飛び出てしまったパイル糸は
それ以上出ていってしまわないように、
根元からその1本をハサミで切ってしまって下さい。
それ以上パイルがすり抜けるのを止めることができます。
2.
ハンドタオルの左右の端が波打ちやすい。
<やさしいタオル>には、ハンドタオル、
フェイスタオル、バスタオルの3種類がありますが、
織機の関係で、ハンドタオルだけ、
左右の端の始末の方法が違います。
ミシンでかがる方法をとっているのです。
こんな感じで、ミシンでまつられています。
(この写真は、ミシンのところを強調するために、
色に加工をくわえています。)
できるだけ、タオルを作るための糸と
収縮率のちかい糸を使っていますが、
それでも糸に性質の違いがあるために、
洗濯・乾燥を繰り返し、使っているうちに、
端が波打ってしまう可能性があります。
洗濯後に干すときなどに、
ピンと端を伸ばしてから干すと、
波打ちは軽減されますよ。
また、ふつうのハンカチと同じように、
乾燥後、アイロンをかけていただくのも
よいと思います。
その3.
ガーゼ面には、3センチ間隔で、
へこみがあります。
<やさしいタオル>は二重織りになっています。
表面がガーゼで裏面がパイル地です。
二重の組織はぴったりとくっついているのではなくて、
「接結糸」と呼ばれる糸で、
3センチ間隔で留まっています。
二つの組織(パイル面とガーゼ面)は
その点以外では、2枚に分離しています。
ガーゼ面からみると
「接結糸」のところがへこんで見えることがあります。
こちらは、ガーゼのタオルをつくるときには、
必ずできるものですので、
不良品ではありません。ご安心ください。
洗濯をくりかえすうち、へこみは目立たなくなりますよ。
その4.
上下の端の始末で、
タオルの上下を留めているミシン目が
チェックの柄の目に
そっていないことがあります。
<やさしいタオル>の上下の端のしまつは、
工場で一つ一つ手作業をしています。
上下のはじっこの三つ折りになっている部分のことです。
三つ折りにした端を、
パイル面をみながら、まっすぐ縫っていきます。
できるだけまっすぐに縫ってくださってはいるのですが、
なにぶんにも、後ろ側の<ガーゼ面>はみえません。
どうしても裏面のガーゼ面に出る縫い目のほうが、
ややまがってしまって、
チェックの柄の目にピッタリとそわないことがあります。
この部分の作業が完全手作業のために
避けられないことですので、ご了承ください。
(もちろん縫い目が外れてしまっているなどの
トラブルは不良品ですので、ほぼ日ストアまで
ご連絡くださいね。詳しくは販売時に発表します。)
その5.
綿製品は使っているうちに
繊維が硬くなるとともに、
使用および洗濯により劣化していきます。
綿製品の性質として、年月を経ると、
繊維が硬くなります。
これは、すべての綿100%の製品にいえることです。
どんなに高品質の綿のシャツでも、
長く着ていると、色あせ、生地の質感が変わり、
弱くなっていくものですが、それと同じです。
<やさしいタオル>のパイル面は
LA加工をほどこしてあるので、
一般のタオルに比べ、硬くなりにくいといえます。
ガーゼ面はLA加工をしておらず、
横糸に、ちょっと太めの糸をつかっていますので、
洗濯・乾燥を繰り返すうちに、
ほんのすこし硬く感じられるようになるかもしれません。
ただ、長く使っていると、
劣化により綿の繊維が柔らかくなるという
反作用もありますので、
どんどん硬くなるというよりも、
「くたびれてくる」という感じになっていきます。
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以上が、<やさしいタオル>の
特性ゆえのトラブルのご説明でした。
次は<やさしいタオル>使用上の注意です。
当たり前のような話ではありますけれども、
せっかく買っていただいた<やさしいタオル>ですから、
洗濯などのときにご注意いただき、
長く使ってくださいね。
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<やさしいタオル>の
使用上のご注意。 |
その1.
塩素系の漂白剤は色あせの原因に。
塩素系の漂白剤のご使用はお控えください。
うっかり使ってしまいますと、
色が抜けてしまいます。
どうしても漂白が必要なときは、
色柄物専用の漂白剤をお使い下さい。
その2.
蛍光増白剤の入っていない
洗剤をお使い下さい。
洗濯のときは、蛍光増白剤の入っていない洗剤か、
粉石鹸をおつかいくださいね。
せっかくの<やさしいタオル>の色が
不自然にあせていってしまうのを防ぐことができますよ。
その3.
お日さまに干すと、色あせが早い。
(陰干しをすると、色が長持ちします)
これは、お好みで、選択くださればよいことなのですが、
<やさしいタオル>は風通しのよいところでの陰干しを
おすすめします。
太陽に干したタオルは気持ちの良いものですが、
紫外線によって、タオルの色がはやく退色します。
濃い色を長く持たせたい場合は、
乾燥機でふっくらと乾かすか、
風のよく通る場所で陰干ししてくださいね。
その4.
届いたら、一度洗濯をすることを
おすすめします。
<やさしいタオル>は、柔軟剤仕上げをしていませんから
お届けした日からすぐに使うことができます。
けれども、工場から出荷されるときに
箱にぎゅうぎゅうに詰められて届きますので、
お届けするときにはぺったんこになってしまうことが予想されます。
ふっくらした感触をおたのしみいただくために、
一度洗濯をしてからお使いいただければと思います。 |