編集部
(以下、編) |
お疲れさまでした。 |
てんちょー(仮)
イズミ
(以下、イズミ) |
こちらこそ、お疲れさまでした。
いよいよ、最終回ですね。 |
編 |
ええ。
今日が最終日なのですが
こう、感慨深くなったりとかが
全く無いんですよ。 |
イズミ |
それは、私も一緒ですよ。
このトラックストアで
見えてきたことを実行するのが
仕事だと思うんで、 道はまだまだ
続いているなぁと。
振り返ってはいられないって
気持ちでもあります。
センチメンタルになっている
場合じゃないんです。 |
編 |
そうですか。
それでは最終日を振り返りましょう。
今日はユニクロ山口本社での販売と
ユニクロ宇部清水川店での
ダブルヘッダー販売でした。 |
イズミ |
ええ。
どちらも凄い勢いで売れていきましたね。
特にユニクロ宇部清水川店での反応は
事前告知がお店による
チラシまきに頼ることが
多かったわけですが
お客さまの反応としては
過去、最高の
反応でありました。
山口本社に関しては
いままで身内だけど
SKIPの商品に触れる機会が
少なかったということもありましたから、
お伝えすることができて嬉しかったです。 |
編 |
本社での販売は
なんだか社会科見学のような
気持ちでしたよ。
すごく楽しそうな社屋ですよね。 |
イズミ |
あれは学校のイメージなんですよ。
オフィスに入るとわかったと思うんですが
職場に「壁」がないんです。
これは「壁」のない
仕事の進め方をしたいという
社長の考えが反映された形なんです。
全ての部署がうまく
連携がとれるようにしたい
ってことですね。 |
編 |
なるほど。
社屋についてはいろいろ
感想があるんですが
一番、びっくりしたのが
「ROCK'n ROLL CAFE」
ですね。
これって、社食の事なんですけど。 |
イズミ |
聞くところによると
社長の柳井は永ちゃん命
らしいですから・・・。
あっ、ファーストリテイリングにとっては
社長ですけど、
SKIPにとっては会長ですね。
その会長が以前、
広島の一店舗で始めたのが
この「ROCK'n ROLL CAFE」
だったんです。
これは確か、
あんまりうまくいかなかった、
のかな・・・?
ちょっと、このあたりの表現は
曖昧のままに
しておきたいのですが・・・。
|
編 |
その名残りであるわけですね。
今日は販売自体も面白かったけど
ファーストリテイリング総務の
植木さんと話せたのが
楽しかったです。 |
イズミ |
ええ。
今は東京の本部で総務を
されている植木さんですけど、
元々はユニクロ第一号店の
学生バイトであったって話ですね。 |
編 |
そう。
これが、現場叩き上げだよなぁ。
っと思いきや。 |
イズミ |
一年半前に転職してきたばかり、
だということ。
これもまた面白かったことではあります。
でも、ユニクロ創成期の頃の話を
聞いたのですが
すごく当時は
バタくさい世界だったんですね。
みんながぐちゃぐちゃになりながら
ユニクロを作ってきたんだなぁ
ってことを思いました。
事業を立ち上げるって
そんなことなんだろうと。
最初からそんなに
スマートにできないんですね。
これは今の自分達をみても
そう思いますけどね。 |
編 |
ユニクロ立ち上げ当初は ズボンの裾上げを
となりの酒屋の
おばちゃんがやっていたってことは
驚きでしたよねえ。
「おばちゃ〜ん!ズボン裾上げして!」
っていう。 |
イズミ |
今ではスタッフがズボンの裾あげなどは
対応してますが、
元々はとなりの酒屋の
おばちゃんがやっていた
って話ですね。
植木さんが20才で
柳井が35才って頃の
出来事だったそうです。 |
編 |
他にも
「周囲のお店が元旦以降から開店するのに
元旦から店を開けようとして
ゆずらない」
とか、
「セブンイレブンに対抗して
朝6時から夜12時の営業にしてみたり」
とか、
当時、学生バイトだった植木さんに対して
「仕事中に映画を見にいこう」と誘って
早めにタイムカードを押させて
映画を二人で観たり。
植木さんは時給計算のバイトですから
柳井さんと映画を観れば観るほど、
バイト代が
少なくなっていたという・・・。
そんなエピソードが満載でした。 |
イズミ |
そんな中でやっぱり
凄いなぁと思っていることが
柳井が広島の第一号店を出した当時から
「ユニクロを日本一の会社にする」
ってことを学生バイトである
植木さんに対しても公言してたってこと。
今は世界一を目指しているのかも
しれませんが、
当時からそんなことを
思っていたんだ! と。
これは驚きでしたけど、
やっぱり、そういう発想をしていかないと
ダメなんだろうなぁってことが
解りました。
SKIPも
とにかく
日本一を
目指さないと。
日本一になるためには
どんなことをしなければ
いけないんだろうってことを
徹底的に考えて
徹底的に実行していく。
これが今後の仕事になっていくんですね。
そんな気がしました。
これも福岡で見えてきたことと
私の頭の中で凄くリンクしあっていて
頭の中が混乱の真っ最中なんですけど
これが楽しいですね。
「セブンイレブンに対抗して」
って話なんか
もう、かわいいじゃないですか。
それって楽しそうって思いますよね。
この「楽しそう」
ってことが重要だと思うんですよ。 |
編 |
本社での販売の時、
柳井さんが来られましたけど、
ずーっと、
トラックの中をのぞき込んでましたよね。 |
イズミ |
ええ。あの覗き込みは
今までで一番の覗き込みですね。
商品よりもトラック自体に
興味があったみたいですね。
ずーっと荷台の中を見てましたもん。
その荷台の中には・・・ |
編 |
ユニクロのマイクロフリースを着て
かぼちゃをカットし続ける
ぼくがいたわけですけど。
もしかして
「こいつがイズミか。
さすがにかぼちゃを切るのもの
上手くなったな。」
って思っていたんですかね。 |
イズミ |
さすがに私の事は知っているでしょう。
いろいろ話したいこともあったのですが
私、柳井の前に出ると 金縛りにあったように
緊張するんですよ。
あちらは、
気さくに話しかけてくるんですけどねえ。 |
編 |
ああ、わかるなぁ。
それ、ぼくにとっての
明石家さんまさんですよ。 |
イズミ |
ああ、そんな感じですね。
でもホント、目をキラキラ輝かせて
トラックを見てたんですよねえ。
こっちも話したいことがあったけど
接客でそれどころじゃ無かったのが
ちょっと残念ではありました。
ちょっと思い出したんですけど
柳井の凄い所って
お客さまにとって便利なこと、
ためになることに対しては
とにかく徹底してやる人なんです。
そうすると、実行するスタッフにとっては
きついことなんですけど、
スタッフに対してのフォローは決して
怠らない。 |
編 |
ああ。正月はお店に出てきて
スタッフにお年玉を配ったりしてたとか、
朝の開店前にお店に並んでいるお客さまに
「あんパンと牛乳」を配っていた
とか、そんな話もありましたよねえ。 |
イズミ |
そうですね。
大きなダイナミズムで
考えなければならないことと
最低限できることを
継続的にまじめに実行するってことを
同居させて実践に移すことが
一番、お客さまのためになるんだぁと
ちょっと経営的な視点で思いました。
ホント、トラックストアを
やってて良かったな。
こんな事ってわからないですもの。
北に向かっている時は
それどころじゃなかったんですけど
今回、西に向かって
いろんな事を分析して
考えることができたのが
重要だったんですね。 |
編 |
多分、この5日間くらい
二人でず〜っと
一緒にいるじゃないですか。
お互いで疑問点を出し合って
話し込んで理解していったことも
作用してるんでしょうね。 |
イズミ |
ああ。それは確かに。
毎日、考えて話したことって
忘れちゃうんですけど、
それが翌日に原稿になって
読むことができる。
原稿を読むことが
さらに理解度を上げていたような
気がします。
復習みたいな感じですね。 |
編 |
さて、この連載も今日で
一旦、終了したいと思います。 ジーコ(darling)判断はまだなのですが
お互い、このインタビューの時間を
別の仕事に振り分けて
いかないといけないなぁと
思いまして。
ぼく個人の判断なのですが
そうした方がいいかなと。
もう、ふた月近くやっているんで
今後、二人で話す時は
いつもこのスタイルで
話しているんじゃないかとも思いますし。 |
イズミ |
そうですね。
この連載で続けていたことは
SKIPのメールマガジンの方で
今後、受け継いでやっていきます。
でも、週一とか、
たまにやってみるのも
いいかもしれませんね。
ああ、でもやっぱり
夜の11時過ぎに毎夜、
西本さんから電話がかかってきてたのが
無くなるって ちょっと寂しいかもです。 |
編 |
何言ってるんですか! |
イズミ |
そうですね。
それではWe will be back!
ってことで
ひとまずさようならってことで
しめさせてもらいたいと思います。 |
二人 |
今まで読んで頂いて
どうもありがとう
ございました! |