編集部
(以下、編) |
こんにちは。
なんか久しぶりですね。 |
てんちょー(仮)
イズミ
(以下、イズミ) |
ええ。そうですね。 |
編 |
なんと言っても
先週、
とうとうあなたが
倒れたから
インタビューも出来なかったし。 |
イズミ |
ええ。その節はすみませんでした。
今までの疲れが一気に来たみたいです。
でも、今は元気ですから
大丈夫ですよ。 |
編 |
それは良かったです。
そういえば、先週から土日は
ユニクロ西葛西店で販売することに
なったんですよね。 |
イズミ |
ええ。12月限定ではありますが
土日は西葛西店で
販売することにしました。 |
編 |
先週はどうでした? |
イズミ |
ええ。とにかくタカバシさんが
いたことにびっくりしました。 |
編 |
ああ、ぼくのサッカー観戦友達の
タカバシくんですね。 |
イズミ |
身体の調子は良くないけど、
今日も頑張るぞって
準備してたら
「イズミさん、おはようございますっ!」
ってさわやかにやって来るもんですから。 |
編 |
本当はぼくもお手伝いに行きたかったんですけど
どうしても外せない仕事がありまして
たぶん、イズミさんは大変だろうなぁと
思ったので
勝手ながら、タカバシくんに手伝いを
頼んだんです。 |
イズミ |
そうだったんですか。
なんか、お客さまも
「SKIPどんたくの時のタカバシさんですね。」
とか言ってて
ちょっとした有名人になってましたよ。 |
編 |
ええっ。そうなんですか。
あいつ、調子にのるから
これ以上、調子にのらさないでくださいよ。 |
イズミ |
ええ。了解しました。(笑) |
編 |
で、西葛西での販売はどうでした? |
イズミ |
これが、圧倒的に地元のリピーターの方が
多くてですね。
お客さまが勝手に他のお客さまに
「これ、ホントにおいしいのよ。
残り少ないから買った方がいいわよ」
って薦めてくれたりしてるんですよ。 |
編 |
つまり、目の前で口コミを見たと。 |
イズミ |
ええ。
毎週、同じ場所で販売するって
こんなことなんだなぁと実感しております。
ちょっと感動したこともありまして
あるお客さまが
すごく細かく質問されるんですよ。
成分がどうだとか、
値段がどうだとか。
で、ひとしきり答えた後、
そのお客さまが帰られたんですが
夕方になってまた、そのお客さまが
来られましてね。
なんでも、家に戻ってから
このページを全て読んだらしいのですよ。
「あなた、ホントにこのトラックで
旭川や博多まで行ったのねえ。
あなたみたいな人が野菜屋さんを
やらなきゃね」
って言って、
ごっそり野菜を購入されていかれました。 |
編 |
へえ。2カ月分、
全て読まれたんですか。 |
イズミ |
ええ。そうなんです。
ちょうど、お子さんが
来年、就職活動らしいんですけど、
「あなたのような人がいる
ハートのある会社に子供を就職させたい」
って言われてしまいまして
ちょっと恥ずかしかったりもしました。 |
編 |
そうですかぁ。
それじゃ、ここからは
先日、収録した
ユニクロ西葛西店店長と
イズミさんの対談を掲載しますね。 |
イズミ |
ええ。あの対談、
面白かったなぁ。
週末はユニクロ西葛西店でお待ちしてますね。 |
編 |
それではどうぞっ! |
てんちょー(仮)
イズミ
(以下、イズミ) |
こんにちは。
対談ってお互い初めての経験ですけど
おつきあいしてください。 |
馬木店長 |
こんなことになるんだったら
もっと、何か考えておけば良かったなぁ。
とにかくよろしくおねがいします。 |
イズミ |
こちらこそ、よろしくおねがいします。
さて、実際の所、
馬木店長はユニクロの野菜のブランドである
SKIPの商品は食べたことがありますか? |
馬木店長 |
いや、これが恥ずかしながら
食べたことが無いんです。
これは非常にまずいです。
すみませんねえ。 |
イズミ |
いや、そんなにまずいですって言うと、
野菜がまずいみたいに
聞こえるじゃありませんか(笑)。
それに、まだスタートから間もない時期です。
食べたことない人が大多数ですから、
食べたことがある方のほうが少数なんですよ。 |
馬木店長 |
そうですか。
ちょっと安心しました。
いいわけじゃないんですけど、
独身ってこともあって
そんなに野菜って縁が無いんですよ。
先日、試験販売を
ユニクロ西葛西店でやったじゃないですか?
うちのスタッフがSKIPの商品を購入したところ、
「とにかく、うまかった」と口々に言ってたもんで
あの時、買っておけば良かった。
っと、ちょっと後悔してたりします。 |
イズミ |
SKIPの事は知ってましたか? |
馬木店長 |
ユニクロで働いていながら
試験販売をユニクロ葛西店でやるまでは
あまり知らなかったんです。
トマトが美味しいってことは
テレビなんかでも見たんですけど。
そもそも、なんでSKIPという名前なんですか? |
イズミ |
これって、糸井重里さんが
つけてくれた名前なんですけど、
おいしいものを食べると
うきうきしますよね?
こう、思わずスキップしちゃう感じ。
その感じを表しているんです。
我々は契約農家の方を
「農業家」って
呼んでいるんですが
農業家とお客さまをつなぐために
複雑化している流通もスキップしちゃう。
って意味も含まれています。 |
馬木店長 |
へえ。そうなんですか。
何かの略ってわけじゃないんですね。 |
イズミ |
ええ。そうなんです。
今回、ユニクロ西葛西店で
12月の週末だけという
期間限定ではありますが、
ゆっくり腰を落ち着けて商売をするので
SKIPっという名前も
ぜひ覚えてもらいたいなぁと
思ってます。 |
馬木店長 |
ところでSKIPの野菜や果物は
全て国産なのですか? |
イズミ |
バナナ、パイナップル、オレンジ、
グレープフルーツに関しては
外国産です。
他は国産ですよ。
基本的に除草剤を使っていないので
とにかく安心して食べていただけます。
ポストハーベストの心配もありませんし。 |
馬木店長 |
なんですか?
そのポストハーベストって。 |
イズミ |
え〜っと、収穫後にまく農薬のことです。
「ポスト」が「後」、
「ハーベスト」は「収穫」を
意味するんです。 |
馬木店長 |
つまり、作物を育てる目的でまく
農薬とは違うと。
防腐剤みたいなものですか? |
イズミ |
厳密にいうと防腐剤とは違うんですけど
農作物を長期保存するためや
輸送中に品質が落ちるのを防ぐために
まく農薬なんですね。 |
馬木店長 |
ということは
無農薬野菜なんですね? |
イズミ |
これも、よく聞かれるのですが
SKIPの野菜は無農薬野菜では無くて
「なるべく農薬をつかわない」農法なんです。
基本的には、永田照喜治さんが始めた
永田農法という作り方を採用しているんです。
全部ではないんですけれど。 |
馬木店長 |
永田農法って聞いたことがあります。
それって、どんな作り方なんですか? |
イズミ |
この永田農法って作り方は
肥料と水を極力与えないで
植物自身の持つ「生きる力」を最大限に
活用する方法なんです。
肥料も与えますが
ホント、必要最低限しか与えないんですよ。 |
馬木店長 |
ここで、ちょっと疑問なんですが
肥料や水も極力使わないのに
SKIPの商品って市価より
ちょっと高いじゃないですか。
それはどうしてなんですか? |
イズミ |
これはですねえ、
実は手間ひまがかかっているんですよ。
肥料や水をぼーんと与えると
農作業自体は楽になるんです。
ほら、農薬もぼーんとやると
虫もつかないでしょ。
つまり人件費がかかっている。
肥料や水を大量に上げるわけではないので
単純に収量も落ちるので
その分、一個一個の単価に反映するんです。 |
馬木店長 |
そういうことなんですか。
また質問なんですけど、
なぜ、西葛西で販売をすることにしたんですか?
もっと他の場所も
候補としてあるように思うんですけど。 |
イズミ |
10月3日に
このSKIPという事業がスタートしたんですよ。
記者会見を新宿の廃校を使って行ったんですが
この会場からトラックに野菜を積んで
全国野菜売り歩きの旅に出たんです。
これが、このトラックストアなんですけど、
その販売二日目に西葛西周辺で販売してたんです。
これが、販売場所が決まらないまま
スタートしたこともあって
とにかく、売れなかった。 |
馬木店長 |
売れなかったんですか? |
イズミ |
ええ。さっぱり売れなくて途方にくれてました。
このあたりは
「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイトでも
「普通腕繁盛期」という
コンテンツで掲載しているんですが
どこに行っても
「許可はとってるのかね?」
と怒られてばかりいました。
そのおかげで
日本全国のユニクロ店舗の駐車スペースを
お借りして販売させていただくことを
思いついたんです。 |
馬木店長 |
そうだったんですかぁ。
つまり、この西葛西で販売するってことは
ちょっとした、
リベンジであるということですね。 |
イズミ |
ええ。西葛西という土地には
全く罪は無いのですが
私個人の気持ちとしては
リベンジの意味合いが強いです。
とにかく接客がしたくてしょうがないのに
接客する機会が無いってことが
つらかったんですよ。 |
馬木店長 |
ぼくも接客がしたくて
ユニクロに入ってきたんで
その気持ちはよくわかりますよ。
先日、試験販売をやっている
イズミさんをみて
ちょっとうらやましいなぁと思ってたんです。
野菜と衣料って
商品の性質が違うからかもしれませんが
お客さまとの接触度が違うんですよ。
やっぱり、口に直接入るものだから
お客さまは商品の事を
もっともっと
知りたがっていると思いました。
これって、ユニクロの接客としても
なにか繋がるものがあるんじゃないかなぁと
思ったんです。
ほら、外で販売してたじゃないですか?
ぼくも一歩、あの自動ドアを出た瞬間に
もっと違う自分を出せそうな気がしたんです。
この期間をきっかけに
もっと楽しむ接客をしたいなぁと
思ってます。 |
イズミ |
元々、接客業がしたくて
このユニクロに入ったんですか? |
馬木店長 |
ええ。大学時代は
ダイエーのベジタブルフルーツフラワー課
ってところで4年間バイトしてたんです。
野菜の事もそこでちょっと
勉強した時期があったんですよ。
とにかく、人が物を買ってくれることが
喜びとして感じてたんで
ユニクロを志望したんです。 |
イズミ |
そうなんですかぁ。
それじゃ、この期間は
とにかく、お互い、
接客を楽しみたいですねえ。
それでは、みなさま
今度の土日はユニクロ西葛西店で
お越しくださいませ。
接客魂に燃える二人の店長が
皆さまのお越しをお待ちしております。 |