12  ユーストで生つるべさん。
鶴瓶 ここでこうしてつぶやいたら、
どんどんくるわけや。
糸井 うん、くる。
ユーストリームの動画をみながら、
みんながツイッターで何かを言ってくる。
鶴瓶 ‥‥ふーーん。
糸井 (ツイートを読む)
「ユーストで鶴瓶さん見られるなんて
 明るい未来が来た」
鶴瓶 ああー、なるほど。
糸井 まあ、みなさんが、
そんなにおもしろいことを
言われてるわけではないですけど。
鶴瓶 そうなの?
おもしろいことは誰も言ってないんや。
糸井 こっちも言ってないですからね(笑)。
鶴瓶 まあ、そやね。
糸井 じゃあ‥‥(カメラに向かって)
なにかおもしろいこと言うぞ!
鶴瓶が(笑)。
鶴瓶 あ、面白いこと?
このあいだ、おれ、
「足首が硬い」って言われて。
糸井 ヤな特徴だね(笑)。
鶴瓶 「ほんなら回そう」言うて、
回して、回して‥‥。
糸井 うん。
鶴瓶 ‥‥ねんざしてん。
一同 (爆笑)
鶴瓶 足首が硬いからいうて、
回してたらねんざするって‥‥ねえ?!
糸井 しょーもない!(笑)
一同 (爆笑)
鶴瓶 ね、情けないでしょう?
あんまり足首グーッと回したらあかんよ。
ようやくちょっと治ったけど。
大変なことや、もう、これ(湿布)して。
「足首回して自分でねんざする」
というのは、珍しい。
一同 (笑)
鶴瓶 あと、こないだ、
小日向文世(こひなたぶんせい)に言われたわ。
これ(額を指さす)は、
こういうふうに剃ってんのか? て。
ちがうちがう!
小日向文世(こひなたぶんせい)が、
「いいハゲだねえ、こうなるように、
 (理容室で)やってもらってるんでしょう?」
って言うんです。
そんなん、やってもろてないよ!
これは、こういうふうに、ハゲやねん。
糸井 (笑)

※小日向文世(こひなたぶんせい)

 「ぶんせい」は、もちろん誤り。
 鶴瓶さんは親しみを込め、
 わざと読みを変えている。
 正しくは「こひなたふみよ」。
 小日向文世さんは
 1954年生まれの俳優で、
 鶴瓶さんとは映画『おとうと』で共演。

鶴瓶 タモリさんは
ここ(もみあげ)にね、
女の人の足の絵を描きはった。
糸井 あー、タモリさん(笑)。
鶴瓶 タモリさん、眉毛を描くやつで、
ここ(もみあげ)に足を描いとった。
そうするとぼくの顔が、
いやらしいものに成り上がってくるわけや。
糸井 成り上がって(笑)。
鶴瓶 顔がM字開脚に‥‥(笑)。
糸井 ひどいね‥‥(笑)。
こんなにM字型がはっきりしてる人は、
そうそういないですよね?
鶴瓶 いないねー。
糸井 (ツイートを読む)
‥‥いちおう「おもしろい」って言われてます。
鶴瓶 (カメラに向かい)おもしろいですかぁ?
糸井 (ツイートを読む)
「はえぎわのラインは、まなぶのM?」
鶴瓶 いや‥‥マクドナルドのMです。
糸井 あ、なるほど(笑)。

※マクドナルドのM

 2010年から、鶴瓶さんは
 日本マクドナルドの、
 チキンバーガーシリーズのCMに出演。

鶴瓶 何人くらい、みてはるんですか?
─── のべ人数で、2000人ですね。
鶴瓶 2000人がみてるの? いま?
─── いえ、のべで2000人。
いまは959人です。
鶴瓶 そうか、いまみてはるのは959人。
‥‥にしても、えらい人数や。
糸井 そう。
あるんですよ、こういう生中継が。
だから、たとえば宇多田ヒカルさんが今度、
横浜アリーナでコンサートやるんだけど、
それをユーストリームで世界中継するから、
誰でも無料でそれを観られるんです。

※宇多田ヒカルさんの世界中継

 2010年12月8日、9日に開催された
 宇多田ヒカルさんの
 横浜アリーナコンサート
 「WILD LIFE」は、
 本公演チケットが即日完売。
 チケットがとれなかったファンのために、
 『「WILD LIFE」
  ライブ・ビューイング in シアター』
 と称して、8日の同公演を
 全国映画館に向けて生中継することに。
 さらに、海外のファンからの
 熱烈な要望にも応え、Ustreamによる
 全世界生中継も実施された。

鶴瓶 あ、そういうの、
この前ぼくね、「タイタンライブ」いうて‥‥。
糸井 「タイタンライブ」、あれもそうですよね。
鶴瓶 爆笑問題が「出て」言うから、
ゲストで出たんですけど、あれも全国で落語がね。
糸井 映画館で観られるんですよね。

※「タイタンライブ」

 芸能事務所タイタン主催の、
 お笑いライブ。
 同事務所に所属する
 爆笑問題や長井秀和に加え、
 若手からベテランまで
 多数のゲストが出演。
 2009年10月、
 「爆笑問題withタイタンシネマライブ」
 と題して、全国10箇所の
 TOHOシネマズでライブを生中継した。
 現在も映画館での上映を
 定期的に実施している。

 「タイタンホームページ」はこちら

糸井 じゃあ鶴瓶さん、せっかくなので
ユーストリームで落語のおしらせでも。
ええと‥‥なに検校でしたっけ?
鶴瓶 錦木検校ですね。
ニシキは、ニシキゴイの錦に、木ですね。
ニシキギ、ケンギョウ。
糸井 2匹、鯉がいるってことで。
鶴瓶 そうそう、2匹の鯉が‥‥。
って、ややこしい(笑)。
ひとがちゃんと説明してんのに。
糸井 (笑)発表の場というのは?
どこでやるんでしょうか。
鶴瓶 今度、「三枚看板」でやります。
糸井 「三枚看板」。

※「三枚看板」

 大阪で開かれている落語の会。
 正式名称は、
 「夢の三競演 三枚看板 大看板 金看板」。
 入門も、所属事務所も異なる、
 桂文珍さん、桂南光さん、
 そして笑福亭鶴瓶さんの3人が、
 2004年から年に1度のペースで
 開いている。

 ちなみに、
 2010年の「三枚看板」は、
 この対談の収録後
 12月11日に上演が終了しています。

鶴瓶 そうや、このまえね、
文珍兄さんにまちがわれてうれしかったんです。
「紫綬褒章おめでとうございます」
て言われたんですよ(笑)。
文珍兄さんが、もらわれたからね。
糸井 似てるといえば、まあ‥‥
メガネが共通してるからまちがえるのかな?
鶴瓶 まちがえられて‥‥どないしよう?
紫綬褒章もろたことにしとこか、思て、
「はい、ありがとうございます」と。
糸井 (笑)
鶴瓶 「面ーっ!」やからね、ぼくは。
糸井 「面」やからって言っても、
これをみてる人にはわかんないよ(笑)。
(カメラに向かって)
みなさん、鶴瓶さんは「面っ!」なんです。
どういう意味かは、
いずれ「ほぼ日」で文字にしますから。
鶴瓶 「面っ!」なんですよ、ほんまに。
「文珍さんですか?」
「はい、そうです!」
糸井 (笑)

(つづきます)
 
2011-01-14-FRI
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