45、「むかしばなし」


電気をもう消してすっかり寝る感じだったのですが、
なんとなく読みかけの本を読むのをやめられなくて
ライトを小さくつけてこっそり読んでいたら、
となりでまだ寝たくないけれど
親もかまってくれないので退屈していたチビが
何かぐじゃぐじゃ言っています。

私と夫は耳を傾けました。

「むかすしむかさすある・・・」

なんだそりゃ?
と思って、もっともっと熱心に聞いていたら、
突然に
「おじいさんに!」
と言いました。

わかった!むかしばなしだ!と私たちは気づき
おかしくておかしくて涙が出るほど笑いました。

チビは、このところ毎日
「まんが日本昔ばなし」を見ているので、
なんとなくおぼえたのでしょう。

「むかすしむかさすあることに
 『おじいさんに』(ここは妙にはっきり)
 ワーゲンブーブーが乗りました、
 チビちゃん、運転席で運転、ハンドル、ぐるぐる」

どんな昔やねん!とつっこみたくなります。


おとうさんとおかあさんは
「子供にむかしばなしを読まれて
 ねかしつけられてるようじゃだめだね」
と言い合いましたとさ。

2005-11-30



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