この1年で、シブすぎ技術が一皮むけた、 熾烈な予選を勝ち抜き、 目指すはこの大喜利の頂点で男泣き――。
見ル野栄司選手の入場です!
もはや大喜利マンガ家の権威、 「ダイナマイト関西」ベスト4の実力者が、 満を持してここに降臨――。
和田ラヂヲ選手の入場です!
これまで、大喜利史を画する名勝負があり、 こころに残る、お答えが出た。
あまたの芸人が有明のマットに沈み、 6名のギャグ漫画家が、なんばの露と消えた。
あしかけ2年にわたり、 「大喜利チャンピオン」の夢を追い求めた マンガ家・和田ラヂヲの挑戦も、 ここに、クライマックスを迎えていた――。
よけいなこととは知りつつも、 われわれは 「オモシロクナ〜ル」と「ヨクスベ〜ル」を そっと、差し出してみた。
そう、そんな助けは必要なかった――。
ただ「優勝」の二文字だけを胸に刻み、臨んだ 5月のダイナマイト関西、 まさかの初戦敗退という屈辱を晴らすため‥‥。
イラストはイメージです――。
これまで「手数」で相手を圧倒してきた 見ル野栄司選手が 勢いにまかせて、王座を勝ち取るのか。
それとも ラヂヲ先生が、悲願の優勝を果たすのか。
ボロボロの身体に残った力をふりしぼり、 最後まで 壮絶なバトルを魅せつけてくれた両雄に 最大限の敬意を表して――。
ここで、和田選手の手が挙がった!
こうして‥‥。
大喜利バトル史上初の「ボウズ対決」は‥‥。
ボウズ度でわずかに勝るラヂヲ先生に、軍配が上がった。
大喜利王者への夢は、ここに実現した。
Dream Comes True ―― 夢は叶う。
ここ数カ月、その動向を追い続けた われら取材班の胸に さざ波のような感動のメモリーを残して‥‥。
おめでとう、ラヂヲ先生。 おめでとう、大喜利王者。
多くの言葉は、費やすまい。
ただひとつ、先生、 「ネコが出ますよ。」のプロフィール欄ですけど、 せっかくなんで 「梅干しの種飛ばし日本一」に加えて 「第三回ギャグ漫画家大喜利バトル王者」の称号を 書き足しておきますね。