「ほぼ日」はワールドカップに |
<レッツスッキリ! 芝生のシマシマ> 今日は日本戦があるぞ。対するは、ロシア! 20:30キックオフだ〜! みなさんから「なんで?」の声が意外多かった 芝について、おこたえシマース。
これを読んでから日本戦を観ると、 ひとあじ違うぞ。 芝を使ったサッカー、していこうぜ。 ワールドカップの競技場の芝生はたいてい 「緑が濃いやつ」と「白っぽいやつ」で しましまになってます。 あの模様には何か意味があるの? どういうふうに植えられているのでしょうか。 (にわかサッカーファンさん、金野さんほか多数) たしかに、画面を通してみると、 ピッチ内の芝がきれいなしま模様になっていますね。 あれは、目の錯覚です!というのはうそで、 ちゃんと理由があります。 芝は試合前に、 きちんと刈り込んで整備されます。 サッカーキッズが手作業で刈り込む!というのはうそで、 「ティーモア」という 耕耘機に似た大きな芝刈り機を使います。 フィールドに模様ができるのは、 ティーモアが進んだ方向に 芝の目がなびくためなんです。 往復の「行き」と「帰り」で 芝生の倒れる方向が逆になり フィールドを左右へと移動していくうちに 自然としま模様ができる、というわけです。 ところで、このティーモア、 動かしかたによって いろんな模様を描くことができるんですよ。 最新のアディダス社のCMは 日本代表トルシエ監督がピッチ上で ティーモア運転手をどなりちらして指示をしているうちに ピッチ上に「八咫烏(やたがらす:3本足のからす)」が でき上がってしまう、 という内容のものです。ご覧になったこと、ありますか? しましま柄が鮮やかであればあるほど、 芝刈り直後!!の手入れの行き届いたグラウンド、 ということになるんですね〜。
目立たないことではありますが 実は、芝生とサッカーの関係はかなり深いんです。 いま、日本各地さまざまな場所で ワールドカップ各国代表キャンプがはられています (たとえば、カメルーンなら中津江村ネッ)。 キャンプ候補地を選ぶにあたって 設備や周辺環境という要素も検討されますが、 最も重要な要素としてあげられるのは 芝生なんですよ! ガーン。 アルゼンチン代表チームが 福島にあるJ-villegeでのキャンプを決めた理由も ズバリ、芝生です。 今回アルゼンチンが予選をおこなう 茨城、札幌、宮城の競技場の芝生は J-villegeで使っている芝と同種で、 さらにさらに、J-villegeの芝生担当者が 茨城、宮城の競技場の芝を指導をした人と 同一人物だったそうなのです! 本番と同じ芝環境をキャンプ地で用意する ということが、いかに重要かわかりますね。 なんでそんなに芝を気にするのかって? 芝生の長さは、 プレースタイルに影響 するものなんです。 南米、アフリカなど、個人技を主体にした プレースタイルの国の芝は総じて長いのですが、 それは、芝が長いことによってボールが芝に浮き ボールコントロールが容易になるからです。 一方、今回の日本代表のように、 早いパス回しでつなぐ組織的なプレースタイルには 短く刈った芝生が合います。 短い芝の上は球も速く転がるので パススピードが早まるからなんですね。 当然、日本代表の試合が行われる会場も そのような芝を用意しているんですよ。 こんな所にも「ホームの利」があるんです〜。
セルジオいちご ワールドカップとはあまり 関係はありません、だった。 でも、言ってみたい度100。 セルジオ越後さんの「ちゃんとサッカーしなさい」 というお父さんの説教のようなタイトルの コラムがあるが辛口ながらもナイスな内容で人気。 http://www.nikkansports.com/news/soccer/sergio/sergio_menu.html
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2002-06-09-SUN
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