西本 |
今日から、いよいよワールドカップが開幕!
ということで、ほぼ日刊イトイ新聞では
強力なゲストをお迎えいたしました!
元、市立船橋サッカー部、
いまの芸能界でもっともサッカーの
実力があるといわれている、
ペナルティのヒデさんです! |
ヒデ |
よろしくお願いします!
(ペナルティ ヒデさんのプロフィールはこちら) |
西本 |
よろしくお願いいたします!
まずは! ペナルティ、
大ブレイク、おめでとうございます! |
ヒデ |
いやいやいやいやいやいやいや!
まだまだですよ、ほんっとに。 |
西本 |
ワールドカップ開催とあって、
市立船橋出身のお笑い芸人である
ヒデさんは大忙しなんですけれども。 |
ヒデ |
いやいやいやいやいやいやいやいや! |
西本 |
でも、じつは6年前のシドニー五輪のとき、
ヒデさんは「ほぼ日」で
すでにサッカーのライブ解説を
してくださっているんですよね。 |
ヒデ |
あれ、6年前かぁ。
おれ、20代だったんだなぁ。 |
西本 |
そんなヒデさんが、今回見事「ほぼ日」に凱旋!
ワールドカップの魅力を存分に語っていただきます。 |
ヒデ |
あれ? 今回、
ワッキー(芝刈り機)は
呼ばれてないんだね? |
西本 |
はい。 |
ヒデ |
なんで? |
西本 |
ええと‥‥「ヒデ」だから。 |
ヒデ |
は? |
西本 |
あの、うちのワールドカップは
「ヒデにお任せ!」って言いたいなと。 |
ヒデ |
‥‥ああ。あっちの「ヒデ」じゃなく。 |
西本 |
ええ、こっちの「ヒデ」に。
奇しくも、中田英寿も中川秀樹も
同じイニシャル、H.N.ですし。 |
ヒデ |
出オチですか。 |
西本 |
はい! もうオチてます!
あとは、ゆるゆるとお願いします! |
ヒデ |
は〜い。 |
西本 |
それではいよいよ本題ですが、
ふつう、サッカー関係の取材だと、
こう、日本代表メンバーの顔写真なんかが
ずらっと用意されていて、
「どういうフォーメーションがいいですか?」
みたいな話になるんでしょうけど。 |
ヒデ |
パネルとか用意されてね。 |
西本 |
ですが、いま、
我々の目の前にあるのはこれだけです!
|
ヒデ |
「TVガイド」が1冊‥‥。 |
西本 |
ワールドカップとはいえ、
我々にとってはあくまでも
「おもしろいテレビ番組」なんです。
というわけで、この取材も、
「TVガイド」をぺらぺらめくりながら
進めていこうと思います。 |
ヒデ |
「TVガイド」でワールドカップかあ。 |
西本 |
はい。表紙はKAT-TUNですよ。 |
ヒデ |
KAT-TUNだもんね。
ぜんぜんサッカーに注目してない‥‥
あっ、違う! これKAT-TUNじゃないぞ!
これは、嵐だ! |
西本 |
ホントだ。嵐って書いてある(笑)! |
ヒデ |
その世代もう、わかんないですよ。
みんなかっこよすぎるから
もう、わっかんないんだよね。 |
西本 |
まあ、ともかく、「TVガイド」を
めくっていただきましょう。
今回、ワールドカップの特集には
2ページが割かれています。 |
ヒデ |
たった2ページ‥‥。
しかも、番組表の一覧。 |
西本 |
さあ、本題ですよ。
ヒデさん、このなかで、
見逃してはいけない試合を教えてください。 |
ヒデ |
そういう展開ですか。
わっかりました!
まずは! やっぱ、開幕戦でしょう。 |
西本 |
なるほど! つまり
「ドイツ対コスタリカ」ですね。
これはいったいどうして? |
ヒデ |
まずね、ワールドカップというお祭りに
参加するってことが大切だと思うんです。
となると、開幕戦ていうのは
お祭りの一発目だから
これはぜひ生で観てもらいたい。 |
西本 |
乗り遅れるな、ということですね。
時間は本日6月9日の
深夜0時35分から午前3時30分。
NHK衛星第一、民放だとTBSです。 |
ヒデ |
そして、日本の試合は、当然、
生で観ていただきます。 |
西本 |
いちおう確認しておきましょう。
6月12日がオーストラリア戦、
6月18日がクロアチア戦、
6月22日がブラジル戦となっています。 |
ヒデ |
開幕戦と日本の3試合。
これはぜひ生でご鑑賞ください。 |
西本 |
わかりました。あとは? |
ヒデ |
あとはね、ブラジルの全試合。
これも、ぜひ生放送で! |
西本 |
全試合?! 生放送で?
いきなり乱暴なおすすめですね。
それはなぜですか? |
ヒデ |
観ると、目が覚めます。 |
西本 |
ほう! |
ヒデ |
どうせ目が覚めちゃうんですから、
生放送で観ると決めておいたほうがいいです。
たとえば、前半だけ観てね、
後半は録画して寝ちゃおうかななんて思って
布団に入ったとしても、寝れない!
「うわ、やっぱ観たい!」
と思って布団から出ちゃうんです。 |
西本 |
それくらい、ブラジルの試合は魅力的であると。
ほかに魅力的なチームはありますか。 |
ヒデ |
やっぱりイングランドとアルゼンチンでしょう。
さすがにぜんぶの試合を観るのは
難しいと思いますので、ここは、
両チームの初戦を録画することをおすすめします。 |
西本 |
というと、6月10日の
「イングランド対パラグアイ」。
そして同じく6月10日になりますが、
「アルゼンチン対コートジボワール」
試合時間はずれてますので、
どうぞやりくりして録画してください。
ちなみに、初戦にこだわるのはなぜ? |
ヒデ |
これはですね、
初戦というのは、どのチームもかならず
「その国のトップの11人」
っていうのを出してくるわけです。 |
西本 |
温存してメンバーをわざと
落としたりしないってことですね。 |
ヒデ |
そうそう。たとえばアルゼンチンには
「マラドーナが認めた第2のマラドーナ」
と呼ばれる天才、メッシがいます。
彼を観てください。 |
西本 |
イングランドはどうでしょう。 |
ヒデ |
多くの人はイングランドというと
もう「ベッカム!」だろうけど、
ジェラード、ランパードっていう、
2枚看板に注目してもらいたい。
あと、いちいち挙げませんけど、
今年のイングランドはとにかく
いいメンツがそろってます。 |
西本 |
「ヒデ、いちおし」ですね。 |
ヒデ |
いちおししておきたいね。
今年のイングランドがなぜいいかというと、
話は1986年のワールドカップメキシコ大会に
さかのぼるわけです。 |
西本 |
さかのぼりますか。 |
ヒデ |
それは、マラドーナが
例の「5人抜き」をやって
スーパースターになった大会なんですよ。 |
西本 |
あ、手、つかっちゃった大会ですね、手。 |
ヒデ |
そうそう。
あれを観てね、イングランドというか、
イギリスの国民はみんなね、
プライドをずたずたにされたわけです。
フォークランド紛争の因縁なんかもあったから、
国の威信をかけて
勝たなきゃいけない試合だったんだけど、
ぼろぼろだったわけ。
で、それを観て、育った世代が
いまのイングランドの世代なんですよ。 |
西本 |
なるほど。 |
ヒデ |
年齢的にも、いまのイングランドのメンバーは、
サッカー選手としていちばん脂がのってる年代なんで。 |
西本 |
旬のチームだと。 |
ヒデ |
そうそう。
だから、この大会はぜひ注目してほしいです。 |
西本 |
その2枚看板が、
ランパードとジェラード。 |
ヒデ |
そうです。
魅力はなんといっても
イングランドの伝統ともいえる
遠めからの正確なシュート。
べッカムもそれで有名ですけど
このランパード、ジェラードはそれ以上!!
ミドルレンジからの矢のようなシュート。
これは、目が覚めますよ! |
西本 |
ミドルレンジって何メートルくらいですかね? |
ヒデ |
えーっと、ま、30メートル?
いや、40メートルくらい?
ともかくプールの縦の幅くらいから、
ドーーーーンと行けますよ。 |
西本 |
プールの縦の幅から(笑)! |
ヒデ |
しかも名前が「ジェラード」。
OLさんが食いつきそうな
美味しそうな名前じゃないですか。
これはね、女の子は、ほれますよ。 |
西本 |
ルックスは? 男前ですか? |
ヒデ |
‥‥んん?
まあ、その、フェイス的には
ちょっと残念なことになってるかも!?
|
西本 |
わはははははは。 |
ヒデ |
だけどプレーヤーとしてはね、もう最高!!
ほれますよ。ほれてほしい! |