シェフ |
(緊張しつつ、企画書を読みあげて)
‥‥というわけで、矢野さんは
何をしてもらったら嬉しいんだろうか?
ってことを、ヒントを、
お聞かせいただきたいんです。 |
やの |
(企画書を読んで)ふうむ。 |

ふむふむふむ。
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やの |
感謝祭! すごい!
でもわたし、
音楽で金もらってるからねえ。 |
スガノ |
ま、そうなんですけれど、
それでもさらになおかつ
わたしたちは感謝したい。 |
やの |
‥‥肩を揉んでもらったりとか? |
スガノ |
肩? |
シェフ |
んー。肩揉むにも、
ニューヨークに住んでいたら、
揉みに行けないですよねぇ。 |
スガノ |
そうですね。 |
やの |
うーんとね‥‥。 |

そーだなー。なにかなー。
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シェフ |
ヒントぐらいでいいです。
こんなことしてくれたら、
嬉しいぞっていうヒントください。 |
やの |
なんだろう?
なにが嬉しいだろう? お金!
‥‥以外よね(笑)。
それじゃ身も蓋もなく終わるものね。
うーんとね‥‥(しばし沈黙) 今、わたし、
すごぉーく考えてる(笑)。
|
スガノ |
ヒントにならない
ヒントでもいいです。
今、こんなのが好き。
自分流行りはこんなの。
最近好きなものとかでも‥‥。 |
やの |
最近好きなこと?
ドラムの練習。 |
スガノ |
ドラムの練習。
はい‥‥えっと、
こんなテレビが好きだとか。
こんな映画を見たとか? |
やの |
うん。 |
シェフ |
ニューヨークにあって、
東京に足りないものはこれだ、
とか? |
やの |
ニューヨークにあって、東京に‥‥
ニューヨークにあって、
東京に足りないもの‥‥? |
シェフ |
コンビニとかじゃなくて。 |
やの |
コンビニ以外‥‥ふーん‥‥うーん、
でも、なにが嬉しいって、わたし、 やっぱりファンからの手紙が
すごく嬉しいんですよ。 |
シェフ |
手紙。 |
やの |
うーん。手紙を貰ったら、嬉しい。 矢野の曲を聴いてて、
こんないいことがあったとか。
3日間眠れなかったのが、
眠れるようになったとか、 下痢が止まったとかさ。
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シェフ |
つまり、矢野さんが
元気になるような報告が
すごく嬉しいということですね。 |
やの |
うーん、そうね。だから、まあ、
矢野顕子を聴くことによる、
効能が、
こういうものがありましたっていう
具体的なものでもいいし、
そんなもんでなくても、なんか、
えー、えーとー、矢野顕子の、
こういうとこが好きだ、とか、 ‥‥‥‥‥‥‥‥、
‥‥なんか、
わたしを、
褒めて!(笑) |
シェフ |
わかりました。 |
やの |
褒められたい! |
シェフ |
その、褒める気持ちを、
みなさんそれぞれの方法で。 |
やの |
うん、なんでもいいから、褒めて。 |
シェフ |
なんでもいいから、褒める。 |
やの |
矢野顕子は褒められたい。
|
シェフ |
うん。 |
やの |
うーん‥‥ 物納可(笑)。
うん。 |
シェフ |
物納可! わかりました。
そのぐらいのヒントで
いいって気がしますよ。 |
スガノ |
そうですね。 |
シェフ |
みんながちょっと迷って、
考えてくれたほうが面白いと思うんです。
それで矢野さんに、
みなさんが提案してきてくれたものを、
評価して欲しいんです。 |
やの |
評価。
あー、オーケーオーケー。
はい。 |
シェフ |
うん、これはいいぞと。
だから、
実物をお渡しするのは
東京にいらっしゃるときか
郵便で送れるものは
送るっていうようなかたちで、
ちょっと色々だとは思うんですけど、
コンセプトだったら
メールでいいかもしれないし。
うん、そういうふうにしていきます。 |
やの |
はい。 |
シェフ |
どんな人が参加して
くれることになりましたよ、
っていう報告は随時しますね。
いま、いろいろと声をかけております。 |
やの |
はい、わかりました。 |
シェフ |
そうだ、おみやげを‥‥。 |
スガノ |
これ、1回目にします。 |
シェフ |
え? 1回目なの? |
スガノ |
勝手に(笑)。これはですね、
わたくしが、
矢野さんをイメージしたブツを、
「ほぼ日」代表として
持って参りました。 |
やの |
あ~(パチパチ)。 |
シェフ |
そんなつもりだったんだ、君は(笑)。 |
やの |
どれどれ、どれどれ?
‥‥いやっ、すごぉーい!
これはちょっと、
もうさっそく開けちゃいますよ。 |
スガノ |
いちばんお勧めはこれなんですけども。 |
やの |
あ、これ何だろう?
‥‥すごいね、これ。 |
スガノ |
パリで、なんだっけ? |
シェフ |
忘れるなよ。 ル・フィガロ紙で
1位を取ったっていう
クロワッサンです。 |
やの |
ほんと? |
スガノ |
ウチの会社のすぐ、
歩いて2分ぐらいのところに
お店ができたんです。 |
やの |
貴重なものを。すごぉーい!
いいんですか?
ちょっと頂いても? |

おお、クロワッサン!
|
スガノ |
どうぞどうぞ。
クロワッサンが6つと、
甘いのが6つ。
デニッシュ系も入ってます。
あ、かーなりいい写真が撮れた! |

どれどれ。

おおっ!

ん~~~~~~っ!! 次どれにしよう。 |
スガノ |
あ‥‥食べる瞬間って
撮るのむずかしいですね。
|
やの |
ほんと? 写真チェックさせてね。
【矢野さん試食&
写真撮影続行中‥‥】 |
スガノ |
あ、そんなにお召し上がりになって。 |
やの |
あのね、うまい! |
スガノ |
ありがとうございまーす! |
やの |
ありがとうございます!
こんな‥‥。 |
スガノ |
いえいえいえ、もう矢野さんに
喜んでいただくことが、
矢野ファンの喜びであり、
このコンテンツの喜びみたいなとこ
ありますので、
この路線で!! |
シェフ |
この路線って、
たべもの?
そればっかりってわけにも
いかないんじゃないかな‥‥
でも僕ら、ニューヨークに帰られる前に
物納ができて良かったね。 |

‥‥‥‥‥‥‥‥。
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やの |
‥‥‥‥、
(クロワッサン満喫中)
‥‥ちょっと今、無言です。 |
シェフ |
あと、これはおみやげです。 ウチでタオルを作ったんです。
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やの |
ほぉ~。「ほぼ日」はねえ、 ハラマキ、愛用しております。
ずーっと愛用しております。 |
スガノ |
ありがとうございます! |
やの |
やさしいタオル。
タオルなの? これ。 |
シェフ |
ハンドタオル、フェイスタオル、
バスタオルです。 |
やの |
へぇーっ、すごい!
いいんですか? こんなに頂いて。
ありがとうございます。 |
スガノ |
お使い下さい。 |
シェフ |
綿の糸から、
すごく選んで作ったんです。 |
やの |
おお!
このタオルのビニール袋も、
再利用できますよね。
私はまずこれをね、触ってみてね、
領収書入れにしようと思いました。
はい。 |
シェフ |
うん、その袋、すごく丈夫です。 |
スガノ |
ありがとうございますっ!
ものすごい幸せです。
では、失礼いたしまーす!
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