第7回:
嶋田ちあきさんの、
「ジェニファー・ロペスになるためのメイク」
ヘア・メイクアップ・アーティストの
嶋田ちあきさんと矢野顕子さんは、大のなかよし。
そのことを知った「ほぼ日」は、
嶋田さんに今回の企画への参加をお願いしました。
二つ返事で快諾してくださった嶋田さん。
さて、どんな形で「感謝のしるし」を
伝えましょうか?
「矢野さんへの感謝のしるしねぇ‥‥そうだ!
あのね、矢野さんが長年憧れている
メイクがあるんだよ。それはね、
ジェニファー・ロペス!」
ジェニファー・ロペスといえば、
現在ルイ・ヴィトンのイメージモデルとして
店頭を飾っているあの人!
(ちなみに、オフィシャル・サイトは、こちら)
ふだんライブや雑誌でお見受けする
矢野さんのイメージとは、
ちょっと離れているけど‥‥。
「チャレンジしたことはないだろうなあ。
そのメイク法をぜひ、
プレゼントしたいです。どう?」
わー、ジェニファーになれるメイク!
知りたい知りたい。
と、今回の担当スガノ(一児アリ)ですら思いました。
「このとおりにやれば、矢野さんなら、できるはず」
と、嶋田さん。
どうです、矢野さま!
嶋田さんが、指令書をつくってくださいましたので、
ジェニファーに大変身してみませんか?
今回、メイクの手順紹介になくてはならない
うつくしいイラストは、
イラストレーターの古川美和さんにご協力いただきました。
「まず、メイク前にエステに行ってもらわなくちゃ」
嶋田さんが今回矢野さんにおすすめするエステは、
東京・六本木にあるエステティックサロン、サシャ。
シャープな小顔になるためのもっとも近道、
という、噂高〜いサロンです。
「ジェニファー・ロペスなら、
ぴったりのマッサージがありますよ」
と、エステティシャン暦25年の小林さん。
この大きな手でスルスル力強いマッサージをします。
「エステはリラクゼーションというより、効果です!」
と言い切る、小林さんです。
矢野さん、こちらのエステで
顔のリフトアップをする「スーパーソニック」+
肌を理想的な状態に近づける 「マリアギャラン」という、
シャープな顔をつくるスペシャルコースを
3回、受けてくださいね。
くわしいエステのコース紹介は、こちらへ!
まず、いつも使っているファンデーションよりも
ダークめのもの
(なければ、クチュールの
ヌーディ モア リキッドファンデーション02)
を用意します。
そこに、ブロンザーと呼ばれる、
ゴールドパール入りのベースを、手の甲で混ぜます。
「ブロンザーは、思い切った量を混ぜても大丈夫。
矢野さん、夏の気分でね!
夏にいるなあ、こんな子♪ってかんじで、
顔全体にのばしていってください」
と、嶋田さん。
●ブロンザー
フルイド シアー03
(ジョルジオ アルマーニ コスメティックス)\5300(税別)
今回、ハイライトを置くのは、
(1)Tゾーン
(2) ほお骨の高いところ
(3) あご先
です。よーく覚えてくださいね。
この3ヶ所に、
リキッドのハイライトをいれます。
そして、ゴールドのフェイスパウダーを
顔全体にうっすらのせ、
さらにその上から、
さきほどと同じ3ヶ所に、
ホワイトゴールドのパウダーアイシャドー(★)を
のせていきます。
「こうすることで、光り輝いた立体的な肌になります。
立体感を強調するために、大胆に入れることが
ポイントですよ!」
●リキッドのハイライト
フルイド シアー07
(ジョルジオ アルマーニ コスメティックス)\5300(税別)
●ゴールドのフェイスパウダー
ヌーディモアルースパウダー ゴールド 30g
(クチュール)\3500
●ホワイトゴールドのパウダーアイシャドー(★)
パレット カルテット アイカラー
(クラランス)\5500
ここでは、左上のゴールドのパウダーを使います。
ほお骨の下に、シェイディングカラーを入れます。
場所は「指令その3」でほお骨の上に入れた
ハイライトの下側です。
「チークでなく、『これは影だ』と思って
入れてくださいね」
これは影、これは影‥‥。
使うのは、シャネルのブロンザー、
イレール・ソレイユ22です。
あまり赤みのない色ですが?
「赤みを入れないのが、ジェニファーへの道です!」
眉墨は、明るめのブラウンの眉ペンシルを
用意してくださいね。
暗い色はNGだそうです。
眉山の角がきちんとあって、そして、下がる、
キリッとしたシャープな眉を描きます。
まぶたには、まず、
ゴールドのアイシャドウを
アイホール内側全体にのばします。
そして、ここからがポイントですよ!
上のイラストを参考にして、
目の下の線の延長線上、
「ななめ上」方向に
つけたアイシャドウを指でぼかしてくださいね。
さらに、ここで眉下にもハイライトを入れます。
アイホールの上を指で押さえてみてください。
骨が出ているのがわかりますか?
その「眉骨」の部分に、「指令その3」で使った
ホワイトゴールドのパウダーアイシャドー(★)を
入れます。
目のまわりは、ブラックのアイペンシルが活躍します。
まつげのあいだを全部うめるように、
外に向かってやや太くアイラインをいれます。
白っぽく点々が残らないように、
途切れずに引いてくださいね。
でも嶋田さん、まつげのあいだをうめるのは、
むずかしそうなんですが‥‥ 。
「目を開けて、ペンシルを
下からもっていって描くといいよ」
そして、もちろん、下のアイラインも引きます。
目の下側に、上側とおなじ黒いペンシルで
いわゆる「インサイドライナー」を引きます。
インサイドライナーとは、下まぶた内側の
粘膜の白いところを塗りつぶすこと。
これを読んだ殿方は
「ひえー!」とおっしゃるかもしれませんが、
世の女性たち、美追及のためなら
ここまでやるのでございます。
メイク中のひどい形相が
美へといざなうのでございます。
下のアイラインを引き終わったら、
目じりの端っこだけを外側にはみ出させて、
上のアイラインとつなげます。
「ここで目じりに黒いちいーさな、
三角地帯をつくるんです」
ゼーハー、目のステップはまだ続きます!
ここで、目頭にまあるく、
「指令その3」で使った
ホワイトゴールドのパウダーアイシャドー(★)を
入れます。
目頭をかこむように、小さな円を描くんですね。
つぎに、ブラックまたはダークブラウンのアイシャドーを
上まぶたに描いたアイラインの上に、
端を切れ長になるように入れ、ぼかしていきます。
「これは、つり目のぼかし、です(笑)。
黒目の中心から外側に向かって色を入れ、ぼかします」
マスカラは、もちろんビューラーをかけてから、
上下たーーーーっぷり。
ランコムのアンプルシルの黒がおすすめです。
くちびる全体に、ゴールドの
リップスティックをつけます。
さらに、ゴールドのグロスを、
これもくちびる全体に塗ります。
●ゴールドのグロス
リップガラス ゴールド チャーム (M・A・C)
そ・し・て、
できあがり!
矢野さん、いかがでしょう。
ジェニファーに
変身できました?
しあげはジェニファーの香水、
「スティル」を身にまとい、
ジェニファー・ロペスの完成でございます!!
パチパチパチ〜。
では最後に、
嶋田ちあきさんからのメッセージをどうぞ。
矢野さんへ
コンサート、観に行きました。
すっごーい感動しましたよ。
レイ・ハラカミさんによる、
あたらしいアレンジを聴いて、
矢野さんのあらたな一面を見た思いがしました。
まさにあの曲に、ジェニファーのルックスは合うぞ。
極めるならそこまでやってくれ!!なんてね(笑)。
ルイ・ヴィトンの看板のジェニ・ロペを
頭のなかで矢野さんの顔に置き換え、
今回のメイクを考えてみました。
ぜひ、ためしてみてね!!
嶋田ちあき |
矢野ファンのみなさま!
今度のライブはぜひこのメイクで行きましょう。
客席の顔、みんなでピカピカさせようではありませんか!
嶋田ちあきさんについてくわしく知りたいかたは、
「嶋田ちあきのBeauty
Conscious」
「嶋田ちあきメイクアップアカデミー」
をごらんくださいね。
というわけで、
献上品#007
嶋田ちあきさんより
「ジェニファー・ロペスになるためのメイク」 |
でございました!!
次回もおたのしみに!
illustration:古川美和 |