槇原 |
Tシャツ、届けてきました! |
シェフ |
えっ。届けて?
矢野さんに? NYに? |
槇原 |
ハーイ、NYに、です。 |
シェフ |
ちょちょちょっと待ってください、
NYに行って、
矢野さんに渡してきたんですか?
いつ? もう? |
槇原 |
こないだ、ウン、もう、ほら。
(写真をひろげる) |
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シェフ |
ほんとだ‥‥
いつの間に‥‥ |
槇原 |
急に行くことになったんですよー。
往きの飛行機で、ほら、
ビデオ回してきました! |
ここをクリックすると動画「機中の槇原さん」がごらんいただけます。
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シェフ |
うわー、ありがとうございます!
Tシャツの出来はどうでしたか?
手刷りが成功したんですね。 |
槇原 |
いえ‥‥実はね、
結局、手刷り、ダメでした。
難しくて難しくて。 |
シェフ |
だってほら、上手な人に
指導受けるとかって。 |
槇原 |
ええ、その上手な人がですね、
もうぜんぜんつかまらなくてですね。
時間は過ぎる過ぎるで。 |
シェフ |
で、どうしたんですか?
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槇原 |
すいませーん、1枚2枚って、
刷ってもらえます? って‥‥
なじみの印刷屋さんに、作ってもらいましたー! |
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シェフ |
あらら‥‥ |
槇原 |
そしたら思ったとおりの仕上がりになって!
でもね、自分で印刷ができなかったのが
残念ですね‥‥。
急にニューヨークに行くことに
なったといっても、
手ぶらで行くのはもう、
ダメでしょ? |
シェフ |
そりゃそうです。 |
槇原 |
それで、ちょっと、印刷屋さんに(笑)。 |
シェフ |
何枚つくったんですか? |
槇原 |
ええと、一応はですね、
試し刷りっていうのがあるので、
厳密には、1枚じゃないんですけどね。 |
シェフ |
でもアーティストプルーフとしては、
これがもう1コずつだけ? |
槇原 |
はい。です。そうです。 |
シェフ |
素晴らしーい! |
槇原 |
試し刷り見てみますか? |
あやや |
あー、見たいです! |
槇原 |
それで評判が良かったら売ろうかと思って。 |
シェフ |
あははは。「ほぼ日」がきっかけの
グッズが生まれるかも? |
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槇原 |
これです。 |
あやや |
あっ! かーわいい! |
スガノ |
かわいいー! |
槇原 |
かわいいでしょー!? |
スガノ |
かわいいです! すごいかわいい! |
槇原 |
けっこうね、こっち(犬T)のほう、
僕、好きなんですけどね。 |
スガノ |
私もこっち(犬T)派ですね。 |
槇原 |
で、猫をこのタッチで描こうと思ったら、
猫のかわいさが全く失われるんです。
難しいんです! |
シェフ |
猫、繊細なタッチのほうが合うんですね。 |
槇原 |
そうなんですよ。
もう、それが明らかな違いでしたね。 |
シェフ |
矢野さんが猫も大好きだから、
槇原さんは猫Tを作られたんですね。 |
槇原 |
そう、じっさい矢野さんが飛びついたのは
こっち(猫T)なんだよねー。 |
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スガノ |
猫好きの矢野さんだと、
そうでしょうねー。
これ、全くの自筆で? |
槇原 |
下絵は写真に撮りまして、
それをパソコンに読み出して、
上から描いていくんです。
それをちょっとデフォルメして。
いろんな犬の顔でやってみた結果、
マリオがいちばんかわいかったのね。
マリちゃんが。 |
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シェフ |
最初からマリオくんで行くって
おっしゃってましたものね。
いちおう他の子でもやってみたんですね。
(槇原さんは5匹の犬と暮らしています。) |
槇原 |
ええ、やってみました。
ケンちゃんだと、
ちょっと所帯じみちゃうんだよね。 |
シェフ |
ははは、微妙過ぎてわかんないです。 |
槇原 |
なんかね、所帯くさーい感じなの。
犬が(笑)。 |
シェフ |
きっとかわいいんだと思うんですけど、
Tシャツの絵柄として合うかどうかって
ことなんでしょうね。
じゃあこれ、ほんとに
出発ギリギリに完成して? |
槇原 |
はい、ギリギリです。前日、はい。
良かったです、ほんっとに。
だから、ニューヨークは、
ひじょうにスッキリした気持ちで行きましたよ。 |
シェフ |
良かったです!
NYへは、何をしに‥‥? |
槇原 |
二泊四日だったんですけど、
着いた日は『アイーダ』っていう
ミュージカルを観てきまして。
エルトン・ジョン師匠の看板の前で、
日本語で「師匠ーっ!!」って、
こう(看板に抱きつくしぐさ)さして
もらったんですけど(笑)。
2日目にスティングさんのコンサート。
スティングは、なんか、
杉良太郎ショーみたいだったね。 |
シェフ |
わかるようなわかんないような‥‥。 |
槇原 |
なんかね、こう、微妙なの。
あ、でも僕、すごい良かった。
「イングリッシュ・マン・イン・ニューヨーク」
を、その場で、みんなで大合唱するんです。
それだけでいいや、って思うくらい楽しくて。 |
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シェフ |
その日に矢野さんに? |
槇原 |
矢野さんにはね、
ひじょうにご迷惑をかけまして。
12時前ぐらいにお宅にうかがって。 |
シェフ |
そんなに遅くなっちゃったんだ。 |
槇原 |
ええ、矢野さん、「いいわよ」って、快く。
美味しかったですよ、ごはん。
じょーーーず!! |
シェフ |
矢野さんの手料理を! |
槇原 |
この写真。
なんかこう、なんか、映り方がね、
どっかの子どもの誕生日会を
撮ったみたいになってるんですけど。 |
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シェフ |
いやいやいや。手料理!
チャーシュー、ごもくずし、
モッツァレラ&トマト、サラダ‥‥
もちろんお酒も? |
槇原 |
ウン、美味しかった、ワイン!!
矢野さんが自分のお気に入りの
ワイン屋さんに行って探してきた
ワインを飲ませてくださって。
矢野さんはね、もうほんっとに、
親戚みたいに迎え入れてくれました。
アメリカの親戚、みたいな感じ(笑)。 |
シェフ |
親戚の男の子がTシャツ持ってきた?(笑)
どんなおうちなんですか? |
槇原 |
お家、きれいだった。も、すっごい素敵!
もう誰しもあんな部屋に住みたいよね、
って感じの、すごい素敵なところで。
あ! その前の日に、僕、
犬のシャンプーを探しててですね。
ほんで、矢野さんの家の
近所のところを教えてもらって‥‥。 |
シェフ |
あ、前にメールで
教えてもらったっておっしゃっていた。 |
槇原 |
そうなんですよ。で、行ったんですけど、
僕はスイカの匂いのするシャンプーを
探してたんですけど、なくて。
で、矢野さん、他にないかな?
って、携帯に電話したら、
たまたま外に出ていた矢野さんに会えて、
教えてもらいました。 |
シェフ |
買えたんですか? |
槇原 |
えっと、結局スイカがなくて、
パパイヤの匂いのシャンプー(笑)。 |
シェフ |
さすがアメリカ! |
槇原 |
アメリカってね、かわいいんですよ、
ペットショップも。 |
シェフ |
え、じゃあ、今回も犬のグッズを
いっぱい買ってきたんですね? |
槇原 |
買ってきました。犬のものが多いね。
キュッキュッキュッキュッて噛むおもちゃとか、
あの、ズーミーっていう、ほら! |
シェフ |
なに? ズーミーってなんですか? |
槇原 |
ペットショップに、
犬のお菓子のショーケースもあって、
すごく美味しそうなんですよ。
イチゴのチョコレートがかかったような
感じに見えるビスケットとか売ってて。
で、そこにポップコーンを売ってたんですよ。
そしたら「それは人間用よ」って言われて。
あまりにもみんなが、私たちも食べたい、
って言うから、作ったんだそうですよ。 |
シェフ |
なるほどね。犬用なんだけど、
すごく見た目がキレイなお菓子がある店で、
人間用も売ってるんですね。 |
槇原 |
しかも美味しかったんですよ(笑)。
キャラメルポップコーンに、
チョコレートをドサッ! とかけてですね、
それに、カー‥‥ってキャラメルがかかってて、
ウワァッ!! てなってるような感じなんです。
かたまりをほぐしながら食べるんです。 |
シェフ |
すごい(笑)。 |
槇原 |
もうね!! 夢のよう!
あれはほんっと美味しかった!
もう、大笑いしながら食べますね。
わははは! おいしいー!! って(笑)。 |
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シェフ |
そこが、矢野さんの紹介のお店なんですね。 |
槇原 |
そう、矢野さんの紹介です。
で、そこの横ぐらいに、
矢野さんのいつも行ってる
ワイン屋さんとかあるんです。
すごい素敵なところ。 |
シェフ |
そういうとこに住んで
音楽を作ってるんですね、矢野さんって。 |
槇原 |
いいですよねぇ〜。 |
スガノ |
いや、すっごい素敵〜。
なんか矢野さん自身も素敵。 |
槇原 |
そう! なんか日本にいるときより
生き生きしてました。
矢野さん、4匹と暮らしてて。
しかも最初からいたマイケルと
タビちゃんっていう2匹と、
あとから来たチーズとプーちゃん組と
対立してるんですよ。 |
シェフ |
あー、要するに、小学校が合併して(笑)。 |
槇原 |
番長争い勃発、みたいな。
それでもう、しょっちゅう矢野さんが、
コラコラッ! って怒りにいってましたね、
英語でだけど。カッコイイ! とか思って。 |
あやや |
英語なんだ(笑)。 |
槇原 |
キッチンでね、決闘してるわけですよ。
カーッ! とかいって(笑)。
僕、ギターの小倉さん(山弦)と一緒に
行ったんですけど、
猫のマイケル、すごい
キアヌ・リーブスに似てるね、って話になって。 |
スガノ |
かっこいい(笑)。 |
槇原 |
うん、あんまりね、
日本にはいないタイプ。
それからね、矢野さんちでトイレに入ってたら、
いきなり横からドサッて猫が出てきて! |
あやや |
え? トイレの中でですか? |
槇原 |
そう。 |
スガノ |
こわい(笑)。 |
シェフ |
矢野さんとはどんなお話を? |
槇原 |
もう、なんかもう、ものすごい、
んーんと‥‥言えません!(笑)
酔っ払ってるとはいえ、
矢野さんにずいぶんな質問を
した気がします‥‥
でも、矢野さんも、すごいなんか気さくに、
答えてくださいましたけど!
そうこうしてるうちに、
槙原、お酒に弱いんで‥‥。 |
シェフ |
あ、そうなんですか? |
槇原 |
ええ、弱いんです、超弱いです。 |
シェフ |
強そうなのに。 |
槇原 |
そう言われるんですけどね、
で、眠くなっちゃって、
矢野さんのところの座布団借りて、
床にこうやって(横になる)。
そんな夜でした! |
シェフ |
良かった。矢野さんも喜んで? |
槇原 |
すごい喜んで下さいました! |
シェフ |
良かったー。これが最後のプレゼント‥‥
じゃなかった、
この後、坂本美雨さんと、
darlingからのプレゼントを掲載して、
締めになります! 連載が。 |
槇原 |
おー!!
美雨ちゃん! 糸井さん!
‥‥糸井さんって、何するんですか? |
シェフ |
○○○○を(ひみつ)。 |
槇原 |
‥‥わ゛っっ!!
かっこいいーーーーっっっ!!!!
矢野顕子と糸井重里にしかできない!!
かっこい〜〜〜!!
もうヤダ、ヤダ、ヤダッ(笑)。
すごいかっこいい!!
いや、糸井さん、なんなんだろう?
って思ってたから〜。
なになになに?
あ、でも、‥‥ページで見よっ! うん。 |
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スガノ |
そうしてください!
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