「ピヤノアキコ。」発売記念 純・トリビュート企画 矢野顕子感謝祭。 |
第12回 糸井darling重里からの 謎の色紙。 さあいよいよ今回で 矢野顕子さんへの純トリビュート(捧げ物)企画 「矢野顕子感謝祭」も、 最後のひとりになりました! もったいぶってたわけじゃないですが その最後のひとりとは、糸井darling重里です。 darlingの特使として、シェフ&スガノが 来日中の矢野さんのところに その貢ぎ物を、お持ちしてきました。 そのプレゼントとは、いったい何なのか?! さあ矢野さん、どうぞ、開けてみてください! 「なんだべー?」 ハイ、それは色紙です。 そこにはただひとこと「顕子」。 そして下の方に小さく 「concept by 糸井重里」の文字。 「えー? あっはっはっはっは! これは、なぁに‥‥? わかんなーい!」 ええ、それだけでは、たぶん、 おわかりにならないと思いますので、 darlingからのメッセージをどうぞ。
「うん、うん、うん、うん。なるほど。 そうだったのかー!!」 ふかくうなずく矢野さん。 「ローマ字の「Akiko」というアルバムタイトルは、 自分で考えたことが、 ないわけじゃ、ないんです。 でも漢字の「顕子」は、思いつかなかった。 言われてみればその通り! って感じです。 アメリカだと「Akiko」という名前で (アキーコ=「キ」にアクセント) 日常、わたしは、呼ばれているわけですね。 だから、自分の名前は 「アキーコ」だと思っているの。 たしかにアメリカ暮らしをしていれば、 名前で呼ばれることは、 まったくなんでもないんですよ。 でもたまにね、アメリカで育った日系のかたから 「あきこ」(「あ」にアクセント)と呼ばれるの。 そうするとね、ドキーッ! とするのよ!(笑) 「えっ!? えっ!? だれ??」って。 それって、すごく、裸の自分に触られたような、 そのくらいの気持ち」 ──それは、漢字の「顕子」とも、 ちょっと違いますか? 「‥‥そうね、この漢字の「顕子」は それとも違いますね。 親からも、「あっこ」ですからね、 物心ついたときから。 叱られるときくらいかな、 「あきこ」って呼ばれたのは。 そうそう、アメリカ人が、 ミドルネームで呼ばれるのをすごく嫌うのね。 それを含めて呼ばれるときって、 親から叱られるときなんですって」 ──そういえば、そうかもしれないですね。 自分の名前って、そんなふうに 真正面から向き合ったこと、ないですものね。 「しかも、漢字で見ると、 またこの字がすごいんだ、「顕子」。 この字の重さっていうか、意味性っていうか。 非常に新鮮な驚きです! ‥‥そして、これね、このひと、 よく、わたし、知らない。まだ」 ──えっ! 「うん。なんか、知らない。 これは、すごい新鮮!!」 ──でも、いらっしゃいますよね、 「顕子さん」というひとは。 「そう、「いる」よね。いるんだけどさ、 糸井さんがおっしゃる通り、「矢野顕子」なのよ。 この「顕子」の前には必ず 「矢野」がついているの。 顕子だけが独立することはないんです。 だから、新しい人に出会ったみたいな感じ。 「いたね!」って。 久しぶりね、というよりも、 これから知り合う感じかな‥‥」 ──ほーう! 「でもさ、それさ、「重里」にも言えない?(笑) だって、いつも「糸井」だよ? 「重里」の前には「糸井」がいつもいるのよ。 ほらほら、「重里」って、誰? この人?(笑)」 ──ほんとですね。ぼくらも「重里」という人とは まだ、知り合っていないかもしれないです! 「だからやっぱり、名前って、 自分が思っている以上に、 ただの記号じゃないよね。 なにか持ってるね。 それからやっぱり漢字ってすごいや。 漢字の力、感じましたね。 さあ、どうしよう?! 顕子。つくるか?! こんどのアルバム‥‥っていうんじゃないな。 その次だねー。 よし、来年のアルバムを、 これにしようか!」 ──わー(パチパチ)。 ぼくらも、ぜひ、聴きたいです。 矢野さん、どうもありがとうございました。 お菓子も、どうぞ召し上がってくださいね。 「おおお。これはね、かなり期待です。 開けてもいい? わぁ、素敵、いい香り! わあ、さくら餅! ちっちゃな鯛焼き!」 (桃林堂の小鯛焼と、さくら餅です) 「ああ、もうすでに、ここに、ちゅば(つば)がね! じゅるっ。うれしいー!! どうもありがとうございますー!!」 ──そ、そんなに喜んでいただいて、 こちらこそありがとうございました! 矢野さんは、やっぱりおいしいもの好きだった。 いやいや、そんな結論ではありません。 食べものも、お好きだった。 ともかく、喜んでくださって、うれしいです。 みなさま、もしかしたら来年、 「顕子」という名前のアルバムが 発売されるかもしれません。 そのときはぜひこの「矢野顕子感謝祭」が もとになっているのだよと、 言いふらしてくださいねー。 さて、これにて、全11組の、 「純トリビュート」が終了しました。 次回で、このコンテンツも グランド・フィナーレとなります。 矢野顕子さんから、みんなへの、お礼を お届けする予定です。 どうぞお楽しみに! |
2004-04-28-WED
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