ほぼ日 |
続いて「永田農法10か条」の
第2条を教えてください。 |
諏訪 |
畑の準備ができたら
苗を植えたり種をまいたりする前に
「ケイ酸カルシウムをまく」
ということです。 |
ほぼ日 |
「ケイ酸カルシウム」というのはなんですか? |
諏訪 |
肥料です。といっても、
永田農法だけが使う特殊な肥料ではなくて、
水田で稲作をするときによく使われる
一般的な肥料です。
農協などでも手に入りますし、
ホームセンターや通販などでも買えます。
このDVDでおすすめした効果なのか、
最近はパッケージもオシャレになって、
よく売れているようです(笑)。 |
ほぼ日 |
それほど高価でもないんですね。 |
諏訪 |
20キロで300円、とかですね。 |
ほぼ日 |
安い! |
諏訪 |
安いですよね(笑)。 |
ほぼ日 |
「ケイ酸カルシウム」の
効果について教えてください。 |
諏訪 |
「ケイ酸カルシウム」の効果は
一般の栽培における
「石灰」のようなものです。 |
ほぼ日 |
といいますと? |
諏訪 |
日本は雨が多いので
雨に打たれていくうちに
土からアルカリ成分が抜けていって
だんだんと弱酸性に傾いていくんです。
だから弱酸性に傾いていた土を
中性に補正してあげるために石灰を使うんです。 |
ほぼ日 |
じゃあ、石灰でもよさそうですが
あえて「ケイ酸カルシウム」を
おすすめする理由は? |
諏訪 |
「ケイ酸カルシウム」は、
酸性を緩和する効果は
石灰に比べると薄いんですけど、
ケイ酸に含まれるケイ素に
茎を強くするはたらきがあるんです。 |
ほぼ日 |
土を補正するだけでなく、
野菜を丈夫に育てるのに効くということですね。
酸性を緩和する効果が薄い点は
心配ないんですか? |
諏訪 |
土は、雨水のほかに、
肥料や堆肥を使うことでも酸性に傾くんですが、
永田農法では固形肥料や堆肥を使わないので
そもそも土が酸性に傾きにくいんです。
ですから、酸性を中和する効果が
薄くても大丈夫なんです。 |
ほぼ日 |
なるほど。
「ケイ酸カルシウム」が最適なんですね。 |
諏訪 |
「ケイ酸カルシウム」が
どうしても手に入らない場合は
「カキ殻石灰」という
カキの殻を砕いた粉がありますので
それを使っていただいてもかまいません。
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(つづきます) |