「しつもんチケット」の「しつもん」と「こたえ」。

さっそく「しつもんチケットが届きました。」

これまでも「だれでもつくれる永田野菜通信」
そのさわりをお伝えした
「日光金谷ホテル・ホテル農園プロジェクト」。
「本物の野菜を自分たちでつくって
 お客さまに提供したい」
という思いから生まれたアイデアが
本格的に動きだしました。

永田農法創始者・永田照喜治さんが
「ここなら大丈夫でしょう」と
自らホテルの敷地内を歩いて選んだ場所は
ホテルの裏山にある林。

裏山をのぼっていくと
ひと区画だけ整地された名残りのある
その場所は終戦直後、
金谷ホテルに駐留した米軍の指示によって作られた
テニスコート跡地でした。

一見、雑木林のようですが
ところどころに
テニスコート時代の名残を残してます。


コートのラインであったり、


朽ちたポール。


放置されたまま苔むした整地ローラー。

60年以上、そのままにされ
荒れ放題だった雑木林を
これから畑にかえるべく、
大工事がはじまりました。
前方に日光東照宮を望むこの場所は
神聖な場所だったのでしょう。
ちょうどテニスコートの真後ろに
まつられている神様に
今回、中心となって野菜づくりを行う
金谷ホテル管理部の泉さんとともに祈り、

工事と野菜づくりの成功を祈って
お清めをしました。

野菜づくりを始める前に
これからやらなければいけないのは
大きくわけて3つ。
60年の間に大きく育った木を切り倒すこと。
裏山の中腹にあるので
資材や水道を通すための道をつくること。
落ち葉が積もった土を掘り起こして整地すること。

まずは泉さんがどの木から順番に
切り倒していくか決めていきます。
泉さんが決めた木から順番に
職人さんにチェーンソーで切り倒していくのです。

チェーンソーの至近距離で
カメラを撮影しているのは
カメラマンの前田さん。
「だれでもつくれる永田野菜」DVDを
一年がかりで撮影したのは
この前田さんです。
今回の話を聞きつけて
「そりゃ、面白そうだから
 記録用にカメラをまわすよ」
と、日光までかけつけてくれました。
一方、下のほうでは
なにやらガシャンガシャンと
チェーンソーより派手な音が聞こえてきます。
下をのぞくと

山の下から中腹までの道をつくるために
ユンボが奮闘中。
斜度もある上に道がぬかるんでいて
作業も難しいようす。

「こんなに大規模に畑を作るなんて
 はじめてだよ。
 こりゃ、土木工事だね!」
と、忙しい仕事の合間を縫って
この「ホテル農園」のアドバイザーをかってでた
NHKエンタープライズの
諏訪さんも興奮を隠せません。

「こりゃ、1ヶ月がかりの仕事になりそうだぞ!」
チェーンソー音が響く林の中で
困ってるのか楽しんでいるのかよくわからない
泉さんが大声で叫んでました。

4月初旬から始まった大工事は
そろそろ大詰めを迎えるようです。


2006-05-17-WED