(会場のお客さんにむけて)
みなさんのお手元にトマトジュースが
1本ずつ渡っていますでしょうか。
おみやげに持って帰っていただいても
もちろん、かまわないんですけれども、
もしよければ、
ここで飲んでいただければと思います。
このジュース、
「永田農法」という栽培方法で作ったトマトから
できたものなんですよ。
いま飲めるかたは、よく振って飲んでみてください。
かなりどろどろとしてますけども。
ぼくは、永田農法の仕事に出会ってから、
「百聞は一食に如かず」
という言葉を思いついたんです。
どんな話をするよりも、
これを飲んでもらったほうが
すべてをわかってもらえるんですよ。
このトマトジュースには、塩も、砂糖も、
なんにも入ってません。
ただ単にトマトをしぼっただけですが、
ほんとに奥深い味わいがすると思います。
寒いときなんか、あっためるだけで、
高級なレストランのトマトスープのような
滋養に満ちた味がするんですけれども、
これ、そんなに特別なやりかたで
作られたものではないんです。
このトマトのジュースに出会ったころから、
ぼくの農業についてのいろんな仕事は、
はじまっていくことになりました。
糸井さんが、永田野菜に
出会ったときの印象は、どうだったんですか。 |