最新の記事 2006/06/09
 
「ややこしい問題。」第31回です。

第一希望が叶わず、第二志望以下の場所にいて、
次の年またチャンスが巡ってくるとしたら、
あなたならどうしますか?

どちらも自分の気の持ちよう‥‥
と思うのは簡単ですが、
だまってチャンスを見逃すのも、
勇気のいることかも。

ではご相談をもう一度お読みください。


問題31 仮面浪人するべきか否か‥‥


今、大学一年生です。
受験の結果、第一志望には行けませんでした。
でもそのときは浪人なんてできないと決め込んで
そのまま進学したのですが、
学校の雰囲気について行けず
仮面浪人をするべきか迷っています。

将来、デザインに関る仕事に就職したくて
選んだ学科なのですが、
周りはそういう人が殆どいません。
授業も騒がしく、中途半端な感じで
最近、このままでいいのかという気持ちが
強くなってきました。
雰囲気が全てとは言わないけれど
同じ目標を目指すもの同士、
刺激を与え合うといった環境のほうが
辛い事が多くても
きっと良いものを得られると思うのです。

両親にはハッキリとは言っていないのですが、
ほのめかすと「どの大学にはいるのかじゃなく、
大学で何をするのかが重要なんだ。」と言います。
その通りだと思うのですが
どうも納得がいかない自分がいます。

今決めないと後にも先にも
進めなくなってしまいそうです。
でも決めたことには妥協せずに
一生懸命がんばりたいです。
仮面浪人をすることがいかに大変かと言うことは
承知のうえでのことです。

大学に通学しながら仮面浪人し、もう一度がんばるか、
今の大学でなんとかがんばるか、
どうしたらいいでしょうか? お願いします。

(SA-B)



大人の意見も理解されているようですが、
まさにいま自分がなんとかしなければ、
自分の将来が変わってしまうかも?

とか、

でも、不本意でも与えられた場所で
努力することが、運命が決めた、
自分のために必要なことなのかも?

など、いろいろ考えてしまって、
ややこしいですね。

みなさんなら、どうされますか?
選択肢は次のふたつです。

A:仮面浪人して、再受験をがんばる
B:今の大学で将来に向けてがんばる

それでは、投票の結果を発表します!


仮面浪人して、
再受験をがんばる
   
   


と、 なりました。
チャンスがあるなら、チャレンジしてみよう!
という方が多いようです。
その内訳はこちらです。

投票総数:2646

A:仮面浪人して、再受験をがんばる
63.6%

B:今の大学で将来に向けてがんばる
36.4%

6割弱が仮面浪人してみては?
と考えられました。

男女別に見てみましょう。

男女別

女性

A:65.1%  B:34.9%
男性

A:59.2% B:40.8%

男性のほうが、今の場所でがんばる! 派が
多くなっていますね。

年齢別では、いかがでしょうか。

年齢別
全体


女性


男性


こちらはきれいに、年齢の高い方々のほうが、
再受験をおすすめです。

その結果がどちらにせよ、やらないで後悔するよりは
やってみて失敗したほうが後悔は少ない、とは、
メールに多く見られることばです。

つまり逆に、どちらにしても、自分次第。
やってみたいならやってみては? 
ということかも知れませんね。

それとも、環境はやっぱり大事だよ、
ということなのか‥‥?

結果をご覧になってのご意見は、
ぜひこちらまでお送りくださいね。


さて、メールをご紹介いたします。
たくさんの経験談や、同じ悩みを持ったというお話を
いただきました。
ぜひお読みください。

A「仮面浪人して、再受験をがんばる」メール

=
本当にやりたいことがあるときは。

自分のことみたいだーと甘酸っぱく思い出しました。
私は、2つ大学を卒業しています。
ひとつめの大学は第一志望。
でも、入学した途端に「美術がやりたかったなー」と
迷い始めて、葛藤。葛藤。
総合大学だったので美術学部への編入を希望して
教授の部屋に通いました。
その教授に「君の学問もおもしろいじゃないか?」と
言われ、「確かにそうだ」。
4年生大学を卒業すれば、「学士」という
肩書き(資格?)がもらえてそれがあれば、
3年次から編入できるとのこと。
絵やデッサンを何枚も持ってアピールし、
実技の授業に参加させてもらえるようになりました。
本当にやりたいことがあるときは
悔しくて恥ずかしくてたまらないときでも
頭を下げて、頭を下げて、
自分の熱意を伝えることに一生懸命でした。
土曜日は一日アルバイト、日曜日は、
朝一番の高速バスで東京へ行き美術予備校へ通いました。
夢に向かっていたので全く苦しく無かったです。
自分の所属する学部の学部長に
「どんなに美術がやりたいか」をアピールして
ゼミを欠席することの許可をもらいました。
大学4年のときは美術予備校に通いながら
卒論を書き上げました。大変だと思っていたのですが、
両方とも自分の好きなことなので、
全く苦にはなりませんでした。
そして、センター試験を受けて、
卒業式の翌日に入学試験。合格しました。
他の人よりも社会に出るタイミングが
遅れてしまいましたが、30歳を過ぎた現在、
夢だった念願の自分になれています。本当に幸せです。
「本当にやりたいこと」って、
ありそうでそんなにないと思います。
どうぞ、周囲への配慮を忘れずに夢を手に入れてください。
(らま2)

=
大学で働く立場から。

私は大学で働いているので、
仮面浪人し、その結果合格、退学する学生を毎年みます。
それに対してこちらはとめることはできませんし、
とめる必要もないと思います。
だから、私は仮面浪人するを選びました。
大学側とすれば、大学で充実した生活を送ってもらう、
楽しく過ごしてもらうことが一番なので、
「嫌な大学生活だったな」と思って過ごすよりかは、
仮面浪人して望んだ大学にいって
楽しくすごしてもらうほうがよっぽどいいです。
ただ、いわゆる良い大学にいったから、
必ず全てがよくなるとは限りませんし、
将来望む結果になるとは限りません。
全ては大学で何をするかです。
そのことは十分承知なのかもしれませんが、
もういちど自分の今通っている大学のことを
見渡してみてください。
すごくいい環境がそろっているかもしれませんし、
がんばっている学生もいるかもしれません。
今は第1志望でないことで周りが暗く見えてるのかも
しれないので、一度ポジティブな目で見てみてください。
その上でやっぱり別の大学がいいと思うのなら、
仮面浪人してがんばってください。
ただ、大学の学費はそんな安くないので、
ご両親にはきちんと伝えて、もしできるなら、
休学などしたほうが金銭的に良いと老婆心ながら思います。
(しま子・20代)

=
かつて、仮面浪人でした。

仮面浪人するに投票しました。
今を去ること20年前、仮面浪人して撃沈した者です。
はっきり言って、仮面浪人して再受験するのは、
とても難しいです。試験勉強と大学の課題を両方
こなさなければならないのですから。
でも、やって撃沈したことに悔いはありません。
やらなければ、いつまでもひきずっていたでしょうから。
やるだけやってだめだったのだからと、あきらめも
つきました。
若いんですもの、もう一度トライしてみましょうよ。
(東京都 40代後半 女)

=
やはり大学によって違う。

私は現在大学院2年生です。
大学受験に失敗し、滑り止めで受けた私立大学へ
進学しました。
私の学んでいることも専門的なものなので、
一年浪人するよりも、このまま進学して資格を取って
働こう。そう思い、私立大学へ入学しました。
その大学では、やる気がある人と、
何となくきちゃいましたのやる気のない人が両極端でした。
専門的なことを学んでいる身として、
同じ夢を目指す仲間がこんないい加減な気持ちで
大学に通っているのか、と、悲しさや悔しさが
入学してすぐにこみ上げてきました。
再受験をしようと思いましたが、働いてから
見返してやると、再受験は思いとどまりました。
そして、大学4年の時、就職ではなく
進学という道を選びました。
受験した大学院は、大学受験で落ちたところです。
大学院生として、学部生の様子を見ていると、
やはり授業の内容が格段に優れていたり、
生徒もやる気のある子が多く、大学4年間で学べることと
自ら学ぶことは、大学そのものによって
大きく左右されると感じました。
私は、どこの大学に行っても自分の考え一つで
変わると思うので、私立大学に入学したことを
後悔していませんが、この場合は仮面浪人し、
再受験をすることをお勧めします。
問題提起された方は、まだ大学1年生。
いくらでも修正がきくと思います。
どうか、悔いのない人生を送ってください。
そして、学ぶことを楽しんでください。
(わんこ)

=
切り替える自信があるなら。

「仮面浪人賛成」にしました。
私の周りにも、大学時代に仮面浪人していた人がいました。
ものすごく、大変そうでしたが、
どっちつかずの状態で過ごすより、
よっぽど充実した日々が送れることでしょう。
まだ1年次なら、大いに、チャレンジしたら
いいと思います。
もちろん、「1回だけ」と期限と覚悟を決めて。
そして身内以外、「誰にも内緒」で。
私の周りで仮面浪人していた「その人」は、
日頃から学校に対する不満を
大きな声で言ってはばからない人でした。
結局その人は受験に失敗したのですが、
それと同時に「たいせつなもの」も失ったようです。
だから、仮面は最後までかぶっていたほうがいいです。
そして、もし希望の大学に入れなかったとしても、
そこで腐らないでください。
私も最初、学校のだらだらした雰囲気に耐えられないと
思った時期もありましたが、
3年生、4年生になるにつれて、
同じ志を持った仲間が周りに増えていきました。
そんなこともあるかもしれませんし、
もし希望の大学に入れたからといっても、
希望の大学生活になるとは限らないのですから。
「ダメだったときに切り替えられる」自信があれば、
ぜひ頑張って欲しいです。応援しています。
(ころ・31歳・女)

=
やらなくて後悔するより。

A:仮面浪人して、再受験をがんばる、に賛成です。
わたしは既に大学を卒業し、教職の仕事についています。
大学を受験した時、私も志望校に入れず、
妥協して別の大学へ行きました。
私はそのことを後悔していません。
それは、その大学でかけがえのない友人を得、
なりたい仕事を見つけ、十分に学生生活を
満喫したからです。
SA-Bさんは、まだ一年生ですね。
だから「そういうのはこれから見つけられる」という人が
沢山いると思います。でも、私にはそうは思えません。
SA-Bさんは、今の大学にいることを、
既に後悔していますね?
「別の大学に行けば」「もっといい仲間に囲まれて
勉強できれば」と思っていますね?
そう思いながら4年間を終えたときと、
別の大学へいって「やっぱりあのままでも良かったな」と
思うのでは、いらない努力をしてしまったなあ、
と思うほうがいいのではないでしょうか。
「あのとき、ああしていれば」より、
「あんなことしなくってもまあよかったよな」の方が、
後々の後悔は薄いと思うのです。
できる事はやってみたほうがいいと思います。
やらなくて後悔すると、ずっと引き摺ると思うので。
がんばってください。
(23歳 女性)

=
私も仮面浪人中です。

私も18歳、大学1年生の女子です。
同じく第一志望の学校には行けず、
浪人はできないと親に言われ、そのまま進学した‥‥、
というまったく同じ状況です。
学校の雰囲気から明らかに私は浮いてしまっていて
とても辛いです。
将来やりたいことが私もあるのですが、
できれば同じ志を持った人が多くいるところで
刺激を与えたり、与えられたりして
自分を高めて行きたい‥‥そう考えるようになりました。
結果として今、私は仮面浪人をしています。
両親は依然として再受験を認めてくれていません。
「資格をとればいい」だとか
「入ってみればどこだって似たようなもんだ」
「1年がんばったところで絶対に受かるわけではない」
など、いろいろ言われてはいますが、
強い意志があるならば成せば成る! と思うのです。
だから、一年間頑張ってみても損は無いと思います。
時間は戻ってこないのだし、あの時ああしていれば
よかった‥‥なんて思うことがあるのは、私は嫌です。
私は今、昼間は勉強して、夕方から夜にかけて
バイトをして受験料や参考書代を稼いでいます。
再受験して、合格したときは、
どういう奨学金(有利子)を
もらって、将来的にどうやって返済していくのか、
考えています。
しっかりとした目標と、プランがあれば親もきっと
認めてくれると信じています。
反省はするべきだけど、後悔はしないように
判断してくださいね。
(K)

=
落ちた場合のことも考えて。

仮面浪人をして頑張るに投票しました。
私も過去に仮面浪人をして、希望の大学へ入りました。
しかし仮面浪人といっても、
希望校へ来年合格できるかどうか保証はないわけですし、
落ちた場合は、ちゃんと前の大学で続けてゆけるよう、
単位もしっかり取っていました。
合格しても、しなくても、悔いの残らぬよう
対処した結果であれば、それでいいと思って受験しました。
運よく合格できて、今もその関係の仕事をしています。
(39歳、匿名希望)


B「今の大学で将来に向けてがんばる」メール

=
がんばれば編入や大学院という手も。

実は私も大学一年生の時に似たようなことで悩み
苦しんだので、私の体験談が力になれるかな? と思い、
メールを書いています。
私の場合は自分が学びたいと思っていた学部とは全く違う
学部にしか入れなかったので、
4月に大学が始まってすぐの1−2週間で、
大学をやめることを考えました。
私の場合、色々な人と話しているうちに、
もう一度受験をするという選択ではなく、
編入試験を受ければ3年生から受け入れてくれる
大学があるということを知り、その道を選びました。
そして、バイトをして受験料と交通費を貯めて
全国各地を受験して歩きました。
晴れて念願の農学部に2校合格し、
3年生からは農学を勉強することができ、
現在はアメリカの大学院で農学を勉強しています。
大変ですが、満たされた毎日を送っています。
さて、あなたの場合ですが、自分のやりたかったことが
学べる学科にいるのですから、周りは気にせず、
勉強をしてみてはどうでしょうか?
先生に質問に行き、色々と話してみると
あなたと同じ目標を持った人たちが集まるグループ等も
教えてもらえるかもしれませんよ!
周りの友達から刺激は受けれないかもしれませんが、
先生からは沢山の刺激を受けることはできると思います。
(28歳、女性、りんご)

=
贅沢な悩みと思います。

ぼくは高校三年生の、受験生です。
家は裕福ではなく、親も進学には反対しています。
私立の大学なんてもちろん受けれないので、
国公立一本の受験になります。
学費は高校時代のアルバイトの貯金と、
大学でも働いて、自分で払う予定です。
正直なところ、かなり贅沢な悩みかと思います。
入学費や学費のことを考えたことがあるのでしょうか?
家庭の環境は人それぞれですが、別の大学に行くにしろ、
今の大学でがんばるにしろ、今できることを
がんばってほしいです。
(A)

=
環境に慣れてくれば‥‥。

Bに投票しました。
私は大学のデザイン学科に所属する4年生です。
私は幸運にも第一志望の大学に入学することができました。
しかし、大学には第一志望に落ちてしまい、
うちの大学に来た人もいました。
憧れの大学のカリキュラムとの違いや、レベルの違いに、
その人達は毎日のように愚痴をこぼしていました。
(特に元浪人生)それでも前期が終わり、後期が始まると
そういう人達は格段に少なくなりました。
なぜかは本人達に直接きいたわけではないので、
はっきりとはわからないのですが、
はたからみた私の考えとしては
「大学に慣れ親しんだ」からだと思っています。
第一志望に受からなかったことは
本当にショックだと思います。いつまでもその思いを
引きずってしまうのも無理はありません。
しかし、環境に慣れてくるとその思いも
薄れてくるのではないでしょうか?
くすんだ気持ちのままでは、どんなことをやっても
いい面を見つけ出すのは難しいものです。
私も第一志望の大学に入れたものの、
寝るヒマもないくらいの課題の多さに大学を
やめようと思いました。それがちょうど
今ぐらいの時期でした。今思えば、新しい環境の中で
慣れない生活をしていたこともその原因だったと思います。
SA-Bさんはまだ大学生になってまだ3ヶ月しか
たっていません。環境にだって慣れていないと思います。
大学に慣れて、くすんだ気持ちが透き通ってくれば
今の大学のよさも見えてくると思います。
ですから、あせらずに流れに身を任せてみては
どうでしょうか?
(今は就活真っ最中 女 21歳)

=
意に添わないことはこれからも。

Bの今の学校でがんばるにしてみました。
一応、将来の希望を見据えた学部にはいるんですよね。
入りたい会社が第一志望の学校しか取らないというなら
話は別なんですが、そうでなければまず、
そこに馴染む事にがんばってみては?
社会に出れば、なおさら,意に添わない部署に
配属されたりとかもあるし、そこからがんばって
配属転換を勝ち取る人も、くさってやめちゃう人もいる。
今のままだと、いやならやめるグセがついちゃいそう。
出来るだけ、廻りの環境に自分から馴染む努力をした上で、
どうしても納得できないなら、
潔く退学して受験に専念してください。
馴染まないと思いつつ通学しつづけるのは
それこそ中途半端です。
変わった解決策で参考になるかどうか分かりませんが、
デザインの勉強という事だけ取ると
夜間に専門学校に通ってはどうでしょう。
私、夜間のデザイン専門学校通ったくちなんですけど、
昼間は大学に通ってるという人が何人かいて真剣でしたよ。
真剣な仲間が欲しければこういう選択もあります。
(40代前半女性)

=
退学してがんばるべき。

「B:今の大学で将来に向けてがんばる」を選びました。
この問題を読んだときに、まず考えたのは、
なぜ、「退学あるいは休学して、再受験をがんばる」に
ならないのかということでした。
ご両親の考えもあるのでしょうが、
「仮面浪人」しようとしているのは、
再受験に失敗したら、今の大学にそのまま通学し
できれば四年間で卒業しよう、
と考えいているからですよね。
そんな中途半端な状態で再受験しても失敗すると思います。
将来の進路の希望とまったく異なる学科に
いるのならともかく、そうでないのですから、
人は人、自分は自分と割り切って、
今の環境の中で努力したほうが良いと思います。
私には、「環境のせいにせず、どこでもがんばるべき、
というのが正しいことは、十分ご承知のようです。」
とは、思えませんでした。
与えられた環境が気に入らないといって
青い鳥を追いかける人は、万が一再受験に成功しても、
そこでまた「こんなはずではなかった」と
思うことになるとも思います。
逆に、再受験に失敗すれば、自分がだめになったのは
この大学にいたからだと環境のせいにするのでは
ないですか?
選択肢にはありませんが、本当に覚悟を決めるなら、
「退学して再受験する」べきだと思います。
(47歳、男性)

=
今努力していないのに‥‥。

私は今の大学でがんばるに入れました。
まず、大学合格後ずっと受験勉強していたのならともかく、
すでに6月になっていること。
それだけでも希望大学に入るのは
去年よりずっと難しくなっていると思います。
また、ご両親が賛成されていないこと。
そして当然お金がかかります。
今年の入学金、授業料。その上、再受験の費用。
うまく合格できても再度入学金、
授業料も1年分余計にかかりますよね?
ご自分で負担する気持ちはありますか?
今すぐじゃなくても、将来きちんと返すつもりは
ありますか? 仮面大学生ということは、
今の大学も続けながら、受験するんですよね?
そうなると当然、友達との付き合いにも
制限があると思いますが、それができますか?
少し甘いような気がします。せっかく入った大学、
周りがどうであれ、自分は自分で
しっかり取り組んでみればどうかしら?
首席で卒業するくらいの成績を収めれば、
就職だって、結構思い通りに行くはず。
そしたら自分の好きな道に進むことも可能になりませんか?
今の現実で努力していないのに、
保障されていない将来に努力することが
どれくらいできるのかしら? と思いました。
(T)

=
現場を知るほうがいい仕事。

B「今の大学で将来に向けてがんばる」にしました。
私はデザイン関係の仕事をしているのですが
正直出身大学は関係ないと言いきれます。
学校で学んだことが実際の仕事に反映されるわけでもなく
新入社員に期待などもしていません。
厳しいようですが、それが現実です。
ですので、少しでも早く現場に入ることが
大切だと思います。
現場で学ぶ! そして経験を積む! これが一番です。
大学を入り直して1年をムダにするよりも
さっさと卒業するなり、
今からバイトで現場を知るなりする方が
いいんじゃないかなーと私は思います。
(O)

=
目標ははっきりしていますか。

この場合はBにしました。
揺れ動いていたままの気持ちで受験しても、
失敗したときにその気持ち
を取り戻せなくなる場合があるからです。
自分は会社員ですが、今の職場で
下がり続けるモチベーションに我慢が出来なくなり、
会社をやめることも考えて迷った末、
資格の勉強を始めました。でも毎日の睡眠を
2時間にまで削って必死に勉強しても、
仕事と勉強とが両立できず、結局落ちました。
たぶん、自分の気持ちがどっちつかずの
浮ついたままだったんでしょうね。
でも今も引っ込みがつかなくなり、もう一度勉強を
始めています。けれどもなんとなく今年も失敗しそう‥‥
それは勉強をしていても、その後自分が何をしたいか
目標が中途半端なままだから、なんです。
SA-Bさんは自分のしたいことははっきりしていますか。
今通っているデザインを学びたいというのなら、
今の大学が期待はずれで勉強が身に入らないのは
わかるとして、来年希望の大学に入れたとして、
そこで自分のやりたいことを見つけられる自信は
ありますか?
もしかしたら期待はずれの可能性もありませんか?
大学に毎日通わなくても、デザインの勉強は
やろうと思えばできるのであり、
大学からお仕着せの学問を学ぶのではなく、
自分が学びたいものを一生懸命探すという方法が
あると思うのです。これは高校までの学生生活や、
社会人になって以降では、ここまでたくさんの時間を
自由に作ることはできません。
だからこそ大学なのだと思うのです。
ご両親がおっしゃりたいこともそこにあると思うのです。
でも、迷うからこそ自分のやりたいことを
本気で探したいという気持ちも
はっきりしてくるのですよね。
どっちを選んだ場合でも頑張りたい気持ちは
本物なんだと思います。頑張ってくださいね。
(chiseka, 34th, man)

このコーナーへの感想、
または、解決したいあなたのおなやみは、
メールの表題を「ややこしい問題。」と書いて
yayakoshii@1101.comに送ってくださいね。

「ややこしい問題。」は、
毎週火曜日に投票を開始し、
金曜日に結果を発表します。
どうぞよろしくお願いいたします。
 
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