最新の記事 2006/08/11
 
第39回目の「ややこしい問題。」は、
お勤め先のお店での、お客さんとの出来事です。
連絡してといわれたけど、
連絡したほうがいいのかな?

一生懸命お勤めして、
気持ちよく辞めたいし、
お客さんにもお店を好きでいてほしい。
その気持ちはわかります。

さて、みなさんはどちらを選ばれたのでしょうか。
ご相談のメールを
もう一度ごらんください。


問題39 お客さんから
お手紙をいただいて‥‥


定食屋でアルバイトをしています。
始めて半年を過ぎ、常連さんとも
他愛無ない会話を交わせるようになりました。
アルバイト先と家が近いので、
休みの日に買い物に出掛けた際にも
いろんな方が声を掛けてくださいます。
とても嬉しいです。
が、先日、常連の方(二十代前半位)から
お手紙を渡されました。
「連絡待ってます」と携帯電話の番号と
メールアドレスが書かれたものでした。

困りました。

私は秋に結婚するので、
近々定食屋を辞める事が決まっています。
とりあえず、自分のアドレスを知られると困るので、
フリーのメーアドレスを取得してお返事してみました。

「お手紙ありがとうございます、
 秋に結婚するのでもうすぐ辞めますが、
 お店をよろしくお願いします」と。

すると、どうやらメールアドレスが
常連さんの書き損じなのか、
宛先不明で戻ってきました。

それ以来、仕事が忙しいのか、
それともこちらからの連絡がないのを
気にされているのか、お店にいらっしゃいません。

電話をする必要はあるでしょうか?
それとも、このままにしておいてよいのでしょうか?

以前、別の方から似たようなお手紙をいただいた際、
まったく返事をしなかったのですが、
一緒に来店されていた仲間の方々丸ごと、
いらっしゃらなくなってしまったのです。
小さなお店なので、かなりの打撃だったんですよね。

元々は結婚までの繋ぎとして
始めた仕事(職場も了承済み)ですが、
お店に迷惑をかけたり、
お客さんにわだかまりを残したりせず、
最後まで楽しく働きたいと思います。
どうしたら良いでしょうか?

(のりこ)



うーん。
お客さんと接客業の方のカップルって、
めずらしい話ではありません。
でも、今回、結果ははっきりしています。

相談者さんにとって
はっきりしているだけに、
「申し訳ない」という気持ちが、
なんらかの連絡をしたほうがよいのかな、
という気持ちの元になっているのかも?

ややこしいですね。

みなさんなら、どうされますか?
選択肢は次のふたつです。

A:電話してさりげなく結婚や辞職のことを伝える
B:常連を失ってしまうかもしれないが電話しない



では、結果を発表します!!



常連を失ってしまうかも
しれないが電話しない!
   
   


いろいろ心配かもしれないけど、
もう、連絡しなくてOK! となりました。

そしてその内訳はこちらです。

投票総数:5882

A:電話してさりげなく
結婚や辞職のことを伝える 26.8%

B:常連を失ってしまうかもしれないが
電話しない 73.2%

4分の3くらいの方が、電話しない、
とのことです。

男女別に見てみましょう。

男女別

女性

A:26.0%  B:74.0%
男性

A:29.3% B:70.7%

やはり、でしょうか?

男性のほうが「電話する」ほうが多いようです。
いくぶん、この彼の気持ちになって
いらっしゃるのかもしれませんね。

年齢別に、見てみます。

年齢別
全体


女性


男性


年齢の若い方ほど、はっきり、
「電話しちゃってもいいと思う」となりました。

結果をご覧になってのご意見は、
ぜひこちらまでお送りください。


では、メールをご紹介いたします。

どちらの意見でメールをくださった方も、
多くのみなさんが「お幸せに!」と
お書き添えくださいましたよ。


A「電話する」メール

=
一度だけ。

辞めた後のお店のことまで心配するなんて、
責任感の強いやさしい方だと思います。
相手のお客さんは、好意を持ってくださって
連絡先を教えたのでしょうから、正直に
「メールを差し上げたのですが、
 戻ってきてしまいましたのでお電話しました」と、
誤解されないように丁寧に
連絡してみてはいかがでしょう。一度だけ。
そして、結婚のことや辞める事をお話すれば、
角もたたずお店にも迷惑がからないと思います。
電話番号やメールアドレスを教えるのは
止めた方がいいですね。
(h)

=
無視されるよりは。

Aに入れました。
この方とすごくよく似た体験をしたので、
なんか親近感持ってしまいました。
店員とお客、という関係ではないのですが、
以前勤めていた会社の近所の
ガソリンスタンドの店長さんから
携帯番号を渡されたことがあります。
駅へ行く道だったので
しょっちゅう前を通ってたんです。
わたしも電話するかどうかすごく迷ったんです。
断るためにわざわざ電話するのもなあ‥‥と思って。
でもいつまでも気になるなら
かけちゃった方がいいと思って、結局かけました。
そして付き合ってる人がいることを伝えて
お断りしました。
相手の方はがっかりされたようですが、
でも無視されるよりは、
断られた方がいいと思うんです。
とにかく何らかの誠意を見せれば、
後をひきずらないと思うし、
結婚するという誰が聞いても納得できる理由も
あるわけですし。
こういうのって、冷たくあしらったところで、
べつにひどくはないと思うんです。
ただ自分があとあと気にするタイプなら、
思い切って電話してみた方が
お互いスッキリすると思います。
ただ彼が常識人であることを願いますが…。
(30歳、既婚、女)

=
人情として‥‥。

Aの電話する、にしました。
予想はつきましたが、
途中経過でやはりBが多いですね。
通常はそうなのでしょうね。
ただのお客さんだし、もう会わないし、
あなたは結婚するわけだし、
そのお客さん、自分のメルアドを
書き損じているあたり縁がなさそうだし、
それなのに、あなたは、
きちんとメールもしようとしたわけだし。
相手も、連絡くれというだけで
告白してるわけでもないみたいだし
そこまで深くかかわらなくたっていいでしょう、と、
そんな感じかなあと。
そう思いつつも、私は、つい、
勇気をだして告白(?)したほうの
身になってしまいました。
「せめて返事くらい、ほしかったなあ」と
そう思うと思うんですよね。人情として。
相談者の方が辞められることをきけば、
辞めたあとならその定食屋さんに
また足を向けることもできると思うし‥‥。
普通そんなことまで気にかけないものなのかしら‥‥。
(神奈川県・30代・女性)

=
お店の電話から。

電話するに一票いれました。
あなたの携帯から電話することはないのでは?
堂々とお店から、かけましょう。
このままで辞めちゃったら、
ず〜っと気にしませんか?
もちろん、お店の方に相談をした上で電話をして、
近々辞めてしまうけれど、
お店にはまたきてくださいね、と伝えましょう。
(かりん)

=
希望を込めて。

私はAの「電話する」を選びました。
そうして欲しいという、希望を込めて選びました。
私も、2年くらい片想いしていた店員さんがいました。
最近、店員さんが結婚すると知り、
失恋してしまったのですが‥‥。
私もだんだん店員さんと仲良くなっていくうちに、
もっと仲良くなりたいな、
お付き合いしてみたいなと思って、
手紙を渡したことがありました。
内容は、告白ではなかったのですが、
オススメの映画を教えてもらったお礼に、
オススメのCDを、聴いてみてくださいってことを書いた
ちょっとした手紙でした。
その手紙に連絡先も書こうかなと思ったけどやめました。
それは、まだ早すぎるかな?というのと、
またお店に行って会ったときに、
話が弾むきっかけになればいいな、
と思ったからだったんですけど。
その店員さん、手紙を渡した後、
しばらくお店に行かなかったうちに
独立するからと辞めてしまっていました。
他の店員さんに尋ねてそれを知ったときは、
とてもかなしかったです。
相談の中の常連さんも、のりこさんが辞めたことを
のりこさん以外の方から知るのは、
ショックなんじゃないかなと思いました。
電話の内容が、結婚や辞職のことでショックだとしても、
かかってきたことが、常連さんはうれしいって
思うかもしれないし、(これは想像ですけど)
“勇気を出して渡した手紙”に対しての
アクションがあったことで、
何かしら常連さんのプラスになるかもしれません。
(かおり、女、22歳)


B「電話しない」メール

=
お店とお客の関係は‥‥。

Bの電話しないに投票しました。
アルバイトなのにお店を想う相談者さんに感心しました。
きっと、心のこもった
よい仕事をされているのでしょうね。
わたしの行きつけのお店には、
こんなことばが飾ってあります。
「よい店は3年経っても客を変えない。
 よい客は3年経っても店を変えない」。
お店とお客の関係は、持ちつ持たれつ、だと思います。
返事をしなかったから、
仲間もろともお店にこなくなったという方は、
もともとそのお店のお客ではなかったんですよ。
相談者さんのせいじゃない。
今回も同じく、返事をする必要はないと思います。
お店がお店としての誠意をきちんと尽くしていれば、
それに応じたお客さんがついてくると思います。
結婚がきまっている相談者さん、どうぞお幸せに。
お店を辞めてから、伴侶のかたと一緒に、
あなたが常連客になれば
いいんじゃないですか。友だちとかも誘って。
(コーンパイン)

=
彼にもまたチャンスが。

電話しない! に投票しました。
私も飲食店の店員経験が何店かあり、
嬉しい事に(?)、常連のお客様から
好意をよせてもらうという経験もしました。
でも、自分がそのお客様に余程の興味や
好意がないかぎり、
ほっておいても良いのではないでしょうか?
10代の頃には逆の立場で、
よく行くお店のイケメン君に、
恋してしまった事もありますが、
ダメモトで好意をしめして、
かる〜くフラレたというか。
今となっては良い思いでです(笑)。
少ない時間なような、毎日あってるような、
不思議と良い感覚の“店員さん”と“お客様”。
変に電話してしまうと、それとなく断っても、
また電話かかってくるかな〜? とか
逆に期待させてしまうのではないかと思うので、
ほっておくしかないのではないでしょうか?
きっと、彼も無視していれば、また新しい店で、
新しい女の子にアタックするチャンスが
あるかもしれないし♪
ぐらいの気持ちでどうですか?
(なんごく)

=
プラマイゼロです。

「常連を失ってしまうかもしれないが電話しない」
にしました。
あなたが電話をしないことによって
その常連さんを失うことになっても、
あなたのおかげで今までその方が
通ってくださっていたかもしれないのです。
前回のケースも同じことが考えられます。
つまり、あなたが常連を減らしたとしても、
増やしてもいるのですよ。
プラマイゼロです。
気になさる必要はありません。
秋に幸せな結婚をしてくださいね。
(きぷり・30代・女)

=
あまり気にせずに。

うちの実家も定食屋です。
うちもほんとうにとっても小さいお店ですから
いつも来てくれてたお客さんがぱたっと来なくなると
気になるものですよね。
でもお客さんが来なくなるのはいろんな理由があります。
転勤してたり、もっと安いお店を
見つけたのかもしれないし、
料理に飽きたのかもしれないし。
そしてまた新しいお客さんが来てくれたりして、
長い目で見れば、なんとかなっていくもんです。
のりこさんがお店をお辞めになっても、
そのお店がきっとなんとかやっていけるように。
あまり気にせず、どうぞお幸せに。
(queue 39才 女)

=
店長さんへ相談も。

飲食店の店長などをやっていたので、
お店として似たような経験があります。
ここは、連絡をしない、が一番、です。
結婚の予定がなくて、その方とつきあってもいい、
と思っているのであれば電話してもいいですが、
いまののりこさんの状態では、
積極的にアプローチする必要はないと思います。
のりこさんがいらっしゃる間に、もし、ご来店されたら
そこで、自分が、連絡できなかったお詫びと
結婚すること、やめること(この順番がベストかと)を
伝えればいいでしょう。
あと、このことは店長さんに相談されているでしょうか。
おそらくは相談されていると思いますが、念のため。
お店のお客様は、来なくなってしまうかもしれませんが、
お店の繁栄のかげで、従業員の人生に悩みがあるのは、
よくないと考えます。
わたしが、店長だったときは、こういったケースのときは
電話番号は店のをつたえる、こちらから電話とか
メールとかはしないように、すぐ、自分に相談、
ちょっとは引っかかりもあるとは思いますが、
気にせず、ご自身の幸せに向かってください。
お客さんが減っても、必ず、
次のお客さんが来てくれるようになります。
(てきーら)


このコーナーへの感想、
または、解決したいあなたのおなやみは、
メールの表題を「ややこしい問題。」と書いて
yayakoshii@1101.comに送ってくださいね。

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