最新の記事 2006/09/08
 
第43回目の「ややこしい問題。」は、
中学生の方の、進学問題でした。

大事な友だちと一緒にいたい、
いっしょに、成長してきたい。
でも、進路の高校が別になってしまいそう。
だから、自分の受験ランクを落とそうかな?

たくさんの方が同様の経験を
乗り越えられてきたようで、
投票数もメールも、たくさんいただきました。
ありがとうございます!

まずは相談の内容をもう一度ごらんください。

問題43 友人と同じ高校へ行きたい‥‥


僕は今中学2年生です。
今、真剣に進路について悩んでいます。

僕は、クラスでの成績は中の上くらいで、
先生にも、
市で上位の高校を受験することを
進められています。

しかし、僕には
もう8年以上一緒にいる友人がいます。
だけど、学力に差があって、
僕が行きたい高校には、
本人も行けないと思っています。

僕は将来を優先して
いい高校を受験するべきでしょうか、
それとも、友情を優先して、
友人と同じ高校を受験するべきでしょうか。

(YU-TA)



楽しい時間もつらい時間も、
どうせなら気の合う仲間と過ごしたいというのは、
大人でも同じですね。

また、受験という不確定なことをするのなら、
いっそ、
友だちといられるほうを選ぶほうがいいかも。
でも先生は、いい高校をすすめるし、
自分もその気になっているようです。

あなたならどちらを選びますか?

選択肢は、次の2つです。

A:自分が行けそうな、なるべくいい高校を受験する

B:友人と行ける、なるべくいい高校を2人で目指す


では、結果を発表します!



自分が行けそうな、
なるべくいい高校を受験する
   
   


という結果になりました。
友だちのことはひとまず置いておいて、
自分の実力や希望を基準にしてください。

さて、内訳はこちらです。

投票総数:5960

A:自分が行けそうな、
なるべくいい高校を受験する
92.7%

B:友人と行ける、
なるべくいい高校を2人で目指す
7.3%

圧倒的な差がつきました。
ちなみに、 後ほどメールをご紹介しますが、
Aを選ばれた方の多くが
「しかし、これで友情が終わるわけではない」と
書かれていました。

男女別に見てみましょう。

男女別

女性

A:93.1%  B:6.9%
男性

A:91.5% B:8.5%

わずかに男性のほうが多く、
「友だちを選ぶ」とのことです。

年齢別に、見てみます。
(50〜100%の間で見ています。)

年齢別
全体


女性


男性


年齢の若い方のほうが
「友だちといっしょに
 同じ高校を目指してがんばる」
が多くなりました。
やはり相談者と年齢が近い方々が、
このおなやみに共感されているようです。

結果をご覧になってのご意見は、
ぜひこちらまでお送りください。


では、メールをご紹介いたします。

今回特に多かったご意見が、
「進学と友情は別。
 別の高校でも続く友情はある」
です。
相談者のYU-TAさん、いかがですか?

また、「受験がんばってください!」といった
お言葉を書き添えられた方が
たくさんいらしたことも
お伝えしますね。


B「友人と行ける、
  なるべくいい高校を2人で目指す」
メール



=
なぜだか今、うらやましい。

友人とは関係なく、とにかく少しでも
レベルの高い高校を狙うことに
何の疑問も持っていなかったその頃の私は、
こんな悩みを持っている人がいるかもしれないことさえ
知らなかったような気がします。
今なんだかとてもうらやましく思えるのは
なぜでしょうか?
高校の選択だけで将来は決まりません。
それよりその高校時代をどう過ごすか、
その後の進路を自分がどう切り開いていくかのほうが
もっと重要だと思います。
この先ずっとその親友と
一緒にいられるわけではないことを承知の上で、
今の私だったら、レベルの高い高校を一
人で目指すことより、一緒に行けるなるべくいい高校を
2人で目指してがんばる時間の方を取ります。
(うきち 41歳)

=
どこでも、本人次第。

「友人と一緒の高校」を選びました。
私は高校くらいだったら、どこでも一緒だと思うんです。
ものすごく成績がよくて東大をめざしているとか言うなら
別かもしれませんが。
いや、たとえ東大をめざしていても、
結局は本人のやる気次第ですし、
少しくらいランクが下の高校でも、十分勉強はできます。
私は、人は大人になるにつれて、知り合いは増えますが、
友人はできにくくなるものだと思います。
私は26歳ですが、今も連絡を取り合っている
中学の友達は1人だけです。
ほとんどは高校・大学の友達ですし、
その中学の友達はとは高校も一緒でした。
私はたまたま高校も一緒だっただけですが、
一緒の高校でほんとによかったと思います。
3年間一緒に通い、帰りにマックに行ったり、
試験勉強、カラオケ、恋の相談‥‥。
今でも会うとその時の話をして盛り上がったりしますが、
大体は高校の時の話です。
8年のつきあいということは、幼馴染なのでしょうか。
同じ人とずっといられるということは、
夫婦であれ恋人であれ友人であれ、
なかなかできることではないと思います。
離れてしまえば、疎遠になります。
気を使いあって、連絡を取らなくなるかもしれませんし、
お互いに時間が価値観がずれてしまうかもしれません。
将来の夢や、どうしても行きたい大学が決まるまで、
友達と一緒にいてもいいのではないのでしょうか。
高校時代って、自由で、不自由で、大人で、子供で、
たくさんの経験をし、たくさんの失敗をし、
そのひとつひとつが思い出に、
糧になる時代だと思うんです。
ぜひ、友達とザ・青春時代を謳歌してほしいなあと
思います。
(26歳 女 みー)

=
結果がどうなったとしても。

私は「二人でめざす」の方に投票しました。
それは、お便りに
「先生に薦められて」とあったからです。
ご自分で行きたい学校があるのなら別ですが、
先生に薦められただけの学校なら面白くないのでは、
と思いました。
結果がどうなったとしても、後悔しないくらい
たくさん勉強して下さい。
そして、「ほぼ日」に嬉しい報告をしてください。
(30〜34才 神奈川県 女性)

=
迷ってしまうなら。

Bに投票しました。
でも正直、中3のときの自分が
おなじ立場だったらと思うと、
考えこんでしまいます。私も学校を選ぶとき、
上位の学校にするかで途方に暮れました。
たとえば、先生がお勧めになっている上位の学校で
とてもやりたいことがあるのだとしたら、
あるいは、見つけられそうだとしたら、
(たとえば部活とか、
 特徴のあるおもしろい授業に惹かれるとか、
 目指す職業になるには、
 その学校のほうがよさそうだとか)
お友達と別々の道になるとしても、
そちらに進んだほうがいいなぁと思うのです。
そうではなく、勧められる学校に、
特に具体的な魅力を見つけられなくて、
でも上を目指したほうがいいのかな、
と迷ってしまうような場合なら、
お友達といっしょの学校を選んでみても
いいのではないでしょうか?
いわゆるよい学校に行っても、
そこで楽しくなければ、なんの意味もありませんし‥‥。
もちろんお友達とばらばらになったからと言って、
即つまらない学校生活になるということは
ないと思いますが、お友達のことを抜きにしても、
どっちの学校に行ったほうが楽しいか、
ぴったり自分がハマるかを考えてみて、
ハッピーな自分をイメージできるほうを選ぶのが
いいかな、と思います。
(ぼたもち 20代半ば 女子)

=
力を合わせて。

中高生対象の進学塾で講師をしていた者です。
その経験を踏まえて申し上げますね。
おふたりとも、まだ中学2年生なんですよね。
「市で上位の高校」という書き方から想像する限り、
地方でも指折りの最難関校、
とまではいかないんですよね?
でしたら「僕が合わせる」じゃなく
「彼を引き上げる」を目指しましょうよ。
もちろん一方的に「頑張れ」と応援する
傍観者でいるのではなく、折々に勉強会を開くなどして、
ふたりで力をあわせて進めばいいのです。
中学生の学力なんて、ちょっとした気の持ちようひとつで
ほんの短期間で良くも悪くも劇的に変化するものです。
中3の夏ならばともかく、
あと1年半もあれば充分でしょう。
YU-TAさんが「相手に合わせて」と思う限り、
恐らくはあなたの成績も知らないうちに
その学校に「ちょうどよく」なります。
逆にお友達が「絶対同じ高校に!」と
ここから発奮すれば、もしかしたら来年の今頃、
あなたをあっさり抜いているかもしれません。
そして、万が一その努力が結実するには
足りなかったとしても、
ふたりで目標めざして奮闘した時間はきっと、
高校が離れる程度では微動だにしない友情を
育んでくれると思いますよ。
(30代のおばちゃんより)


A「自分が行けそうな、
  なるべくいい高校を受験する」
メール

=
みな同じ気持ち‥‥。

去年高校受験をしたばかりです。
小学校から一緒の仲のいい友達と離れるのは
つらいかもしれませんが
みな、同じ気持ちだと思います。
僕は第一希望には合格しませんでしたが、
自分の行きたいところだけ
受験したのでよかったと思っています。
仲のいい友達とは高校は別になってしまいましたが、
その後もその人とは
メール等で連絡も取り合っていますし、
休みの日は一緒に遊んだりしています。
一緒に居る時間は減りますが、
一緒の高校に行きたいくらい仲が良いのなら
高校が違ったくらいでは友情が薄れることは
ありません。
もし、二人で同じ高校を目指したとしても
二人共合格するとは限りませんし、
一人だけ受かろうものなら、大変なことになります。
受験は自分の進路を決めるものです。
行きたい高校に向かって頑張ってください。
応援してます。
(16歳 男)

=
いい高校に行ったほうが得。

私はAを選びました、大学一年生です。
高校はレベルのいいところに行っておいた方が得です。
なぜかって、その後の進路に響く可能性が高いから。
YU-TAさんが何を目指しているかは分かりませんが、
成績のいい高校に行った方が、
進路の選択肢は大きくなります。
成績が低い高校だと、選択肢が就職しかない、
と言うことにもなりかねません。
その分、いい高校なら、希望すれば
大学への道も開けてきます。
それに、同じ高校に行くことで保てるような友情なんか、
友情じゃないですよ。
本当に友情があるんなら、高校が違ったって
ずっと続きます。
厳しいようだけど、結構本当らしいですよ。
(くすくす 女 19歳)

=
進路を一番に。

現在、高校で講師をやっています。
教育者からの立場から言うと、
やはり自分の進路を優先させるべきです。
友人は大切にしなければいけません。
しかし、友人と一緒の学校を‥‥という考えで
自分の可能性を潰してしまうのは
利口なやり方だとは思えません。
周囲の人から言われたから、友達が行くと言ったから‥‥
そんな理由で自分の希望とは違う高校に来た生徒で、
やり甲斐を見つけられずに退学をしてしまった人を
何人も見てきました。
高校が別になったからと言って
8年以上育ててきた友情が崩れることはありません。
逆に、違う環境で学んだ方が、
得られるものが多いと思いますよ。
私自身も、同じように幼い頃から一緒だった友達と、
別々の高校に進みましたが、お互いに色々な話ができ、
世界観を広められました。
社会人になった今でも、その人との友情は続いています。
全然違う仕事をしていますけど、
今でも色々な話ができて楽しいですよ。
YU-TAさんも、進路を第一に考えつつ、
今まで通り友情も大切にしていって下さいね。
(りお 24歳 女性)

=
チャレンジするということ。

僕は今大学2年ですが、高校時代の友達で
未だに自発的に会う人って本当に限られてます。
逆に言うと、本当に仲がいいんだと思います。
そういうことだと思います。
つまり違う高校に通うようになったら
会わなくなる程度の仲なら
同じ高校に行っても卒業後は会わなくなるでしょう。
確かに高校3年間というのは貴重な時間です。
仲のいい友達と一緒に過ごしたいというのは
当然の欲求かもしれません。
しかし高校の環境というのも、またかなり
重要な要素だと思います。
偏差値の高い高校が必ずしもいい高校とは言えませんが
やはりやる気や目標はかなり変わってくると思います。
皆が難しい大学を受けるなかで難しい大学を受けるのと、
みんなが難しくない大学を受けるなか、
難しい大学を受けるのは、
結果がかなり変わってくると思います。
もちろん前者のほうがいい結果になると思います。
やっぱり人間ってかなり環境に左右されますから。
同じ話で入るのが難しい大学に入ることがいいこととは
言い切れませんが、入っておいて損は無い、
チャレンジしてみる価値はあると思います。
学歴社会は崩壊した、なんていわれてますが、
やはり就職には絡んできますよ、少なからず。
そして何より高校で一生付き合うような友達が
新たにできるかもしれません。というかできるでしょう。
やはり友達のことは考えず
自分の限界にチャレンジしたほうがいいと思います。
(アオイ 20歳 男性)

=
うちの男の子2人は。

Aに入れました
うちは男の子がふたりいますが、
どちらも、高校はまったくちがっても、
中学の友達と、よく遊んでいます。
23歳と20歳です。
高校はそれなりに友達も出来ますが、
遊ぶのはやっぱり地元の友達らしいです。
高校を出て、大学も出ても、
あいかわらずのようです。
ちがう学校の話しでも、盛りあがるようですよ。
受験、がんばってください
(みん)

=
もっと調べたほうがいい。

一生懸命悩んでいるんですね。
一生懸命なあまり、YU-TAさんが気がついていないかも、
と思うことを少し書きます。
“「いい高校」を受験することが、
 必ず将来を保障するわけではないということ。
 「同じ高校」を受験することが、
 友情を保障するわけでもないということ。”
Aに投票したのは、YU-TAさんのメールに
「僕が行きたい高校には、」と書いてあったので、
行きたい高校があるなら迷わずそちらに行くべきだと
思ったからです。でも、そうではなくて
「行くべきだといわれている高校」なら、
まずはあなた自身が、その「いい高校」とか、
「学力が下だけど一緒に行けそうな高校」とか
について、もっと調べたほうがいいです。
資料をみたり、実際にのぞいてみたり。
そして、友達が、とか先生が、ではなくて
あなた自身にとっていちばん「いいんじゃないかなあ」と
思える高校があったら、そこがきっと一番です。
それから、当のお友達が、一体何をのぞんでいるのかも
ちゃんと知っておいたほうがいいと思います。
私はYU-TAさんの何倍か生きていますが、
これまでに何回も大きな引越しをして、
10年も会えない状態のひとはざらにいるし、
それでもいまだに親友といえる
中学時代の友人もいますよ。
友情って多分そういうものです。
(ほわいと 女性 36歳)

=
受験が近づくにつれ‥‥。

私も去年が丁度受験で、
同じような気持ちになったことが、
ごく最近のことだったので、
とても素直に答えられました。
答えは、「A」です。
自分の行ける所に行くのが、一番良いと思います。
というか今別に悩まなくても、きっと12月、1月と、
受験が近くなるにつれて、進路のことについて
教えられることや考える時間が、
今よりももっと多くなるので、
自分の考えも変わってくると思いますよ!
私の場合の話ですが、受験が近づくにつれて、
自分の将来がとても不安になりました。
どうしたらいいのかな、
どうしたら、一番幸せなのかなって。
そして自分の幸せな将来を考える時、
友人の影は私の考えの中にありませんでした。
自分の事しか、考えられませんでした。
案外、そういうものなんだなあと、
自分でも驚きでしたけど。
こんなことぐらいしか、
こたえてあげられなくてごめんなさい。
受験って本当に怖くて息苦しいですけど、
時には息を抜いたりして、頑張ってくださいね。
(16歳 女)

=
人生ってわからない。

「自分が行けそうな、いい高校を受験する」に
投票しました。
親友を失いたくないという気持ち、
とてもよくわかります。
でも、YU-TAさんは受かったけど親友は落ちてしまった、
なんてことになったとき
「こんなはずじゃなかったのに‥‥」と
後悔するはずです。
私は高校受験に失敗して、
唯一合格した私立高校に進学しました。
校則のない自由な都立高校が第一志望だった私にとって、
「髪は肩についたら結ぶ」
「結ぶゴムは目立たない色で!」
などという私立高校の校則はとてもわずらわしく、
「こんなはずじゃなかったのに‥‥」
「もっと受験勉強して都立高校に行けばよかった!」と、
さんざん後悔し、入学前から「早く卒業したい!」と
考えていました。人生で初めて味わった挫折でした。
しかし行ってみればびっくり。
クラスの半分が、私と同じように
第一志望に落ちた人たちだったのです。
「どこの高校受けたの?」なんて会話から、
毎日話すようになり、かけがえのない親友ができました。
今でも校則はうざったいですが(笑)、
たくさんの友達と高校生活をとても楽し めています。
(もちろん、中学時代に仲良くしていた友達とは
 たまに遊んだりしていますよ。)
まだ16年しか生きていない私ですが、
人生って本当にわからないものです。
自分の力を精一杯出し合格した高校で、
一生付き合える親友ができるかもしれませんよ?
(ぽん 16歳 高校2年 女)

=
そう簡単に壊れない。

「自分が行けそうな、なるべくいい高校を受験する」に
入れました。30歳、女子ですが、
未だに一番仲がいいのは、中学時代の友人達です。
もちろん、全員別々の高校を受験し、
就職活動や転勤、結婚や出産で会えなくなる期間も
ありましたが、今でも、時間があれば
いっしょに過ごす日々です。
毎年、夏と冬には全員で休みをあわせて集まります。
遠方に行ってしまった子も、
普段子育てで家を離れられない子も、
みんなに会いたさに何とか都合をつけてやってきます。
その度に「あの中学に行って、
みんなに会えてよかった」と皆が言います。
友情ってのは、離れたからとは言え、
そう簡単に壊れないものだと
ほんの少し人生の先輩が断言します。
いい高校、というより、本当に自分が行きたい高校に
行くことが、自分にとっても、友人にとっても
プラスになるのではないかな、と思いました。
参考にされてみてくださいね。
(30歳女子)

=
人生の岐路に立っていた。

あなたにとって、
とても重大な悩みであることはよくわかります。
私が中学三年のとき、幼時からの親友が
遠い他県の全寮制の高校を受験する事になった時、
私はとてもショックでした。
なんとなく、いつまでも一緒の気がしていたのです。
今では高校から海外留学も珍しい話ではありません。
そのときは、距離の問題ではなく
精神的に自立をしなければいけない、
人生の岐路に立っていたのですね。
親友とはいつまでも一緒にいたい、でもこの先の人生は
ずっと長いのです。
いろいろな人と出会い、助けられたり助けたりして
成長していくのです。そして何度も
選択決定しなければいけない場面がまっています。
その選択は自分自身のものでなければなりません。
アドバイスを受ける事は必要だけど、
最後に決定を下すのは自分の意志です。
親友といつもでも仲良くしていきたい事とは、
別の事として受け止めなければならないでしょう。
話し合ってみてください。
まだ時間があるのですから。
(44歳 女性 英語塾講師)

=
キツイ言い方ですが‥‥。

自分の人生を生きるのは自分です。
その友人ではありません。
仲が良い、8年一緒だからという理由で、
自分の人生を友人に合わせる必要はないでしょう。
正直「あいつは俺に合わせて高校のレベルを下げてくれた」
っていうのは、友人にとっては重いかもしれませんよ
(感激して一念発起するかもしれませんけどね)。
また厳しい言い方をすれば、
自分の選択と合格に自信がなく
「あいつのために俺はこの高校を選んだ」という
いい訳がほしい、そんな逃げにも通じてるのかも、
と思ってしまいます。
もっと厳しいことを言うと、レベルを下げて入った高校に
大変な不満を抱いた時に
「お前のせいで、俺の高校生活は台無しだ」
と思うようになってしまったらどうしますか?
本当の友人は、道を分かとうとも、
つながっていけるものです。
お互いにお互いの道を尊重できるものです。
「高校かわったから疎遠になった」というのは
そのレベルの友情にすぎないと思います。
‥‥キツイ言い方で申し訳ないですが、
しっかり悩んでくださいね。若い時は、悩んでなんぼです!
(大阪人・30代・女)

=
同じ高校へ入学しましたが‥‥。

Aを選択しました。
少し違いますが、高校受験で似たような経験があります。
私の場合は、友人の目指す高校に自分が入れるかどうか、
という状況でした。
数学が苦手だった私は、放課後、
担任だった数学の先生の自宅で毎日補習をさせてもらい、
何とか同じ高校に合格しました。
合格発表では抱き合って喜んだのでした。
でも、結局その友人とは疎遠になってゆきました。
3年間とうとう同じクラスになれなかった事も
あるかも知れませんが、
お互い高校に入ってから知り合った友人との友情のほうが
強くなってしまったのです。
悩んでいた時、私の母は
「無理して仲良くしようと思わず、
 自然になりゆきに任せるほうが良い場合もあるのよ」
 とアドバイスしてくれました。
別々の高校へ行っても、お互い真に必要な友達だったら、
必ず長続きするはずです。
自分が望まない高校へ友人と一緒に進学しても、
どこかで後悔するかもしれません。
また、私のように高校で親友と呼べる友人に
出会うことだってあります。
今は中学の友人が大切でしょうが、
視野を広く持って生涯の友人を多く作ることを勧めます。
(あがさ)

=
お互いの学校の様子を聞き合う。

Aにしましたが、「いい高校」っていうのは、
成績に関係なく、相談者が自分には丁度いいと、
友人とのことを関係なく選べる高校という意味です。
高校生になると行動範囲が広くなるから
本当の友達だったら学校が変わったくらいで
関係が変わることはまずないし、
友達のいる学校の様子を聞いたり出来て
楽しいと思います。
それに、自分が行っている学校だけが
自分の世界というのはもったいないので、
学校以外にも親しい友人がいた方が
楽しい青春になるんじゃないかなあ。
(M)

=
同じ友だちにも変化がある。

Aに投票しました。
今、すごく仲がよくても、
高校生になったら疎遠になってしまうかもしれないし、
別の高校に行ったって、今のまま仲良しかもしれません。
学校が別になることで、今までどおりいつも一緒、
というつきあい方はできないかもしれませんが、
別のつきあい方ができるようになると思います。
学生時代の友人は、年賀状だけのやりとりになったり、
その後また頻繁に会うようになったり、
その時々で変化します。
高校に行ったら、新しい友達も作って、
人間の幅を広げてほしいな、と思います。
(まじょ 45歳)


このコーナーへの感想、
または、解決したいあなたのおなやみは、
メールの表題を「ややこしい問題。」と書いて
yayakoshii@1101.comに送ってくださいね。

「ややこしい問題。」は、
毎週火曜日に投票を開始し、
金曜日に結果を発表します。
どうぞよろしくお願いいたします。
 
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