最新の記事 2006/09/29
 
第46回目は、
「自分の性格」と「仕事の内容」、
「職場の雰囲気」の関係です。

自分の個性は大事にしたいものですが、
ときに職場などでは、
違うタイプの振る舞いを求められることがあります。
もしかしたら、自分のためにも
そうしたほうがいいよいのかも?

今回もまたややこしい、
正解のないおなやみです。
では、相談の内容をごらんください。

問題46 職場の女性は明るいほうがいい?‥‥


はじめまして。
私のややこしい問題、聞いていただけないでしょうか。
「職場の女性は明るいほうがいい?」についてです。
(ほんとに暗い出だしで申し訳ないです。
 でも悩んでるんです。)

私の職場には
30代から40代の女性事務社員が9名います。
男性含め構成年齢が高く、落ち着いた静かな職場です。

この春新しい女性社員がやってきました。
事務よりも接客経験のほうが長く、
とてもコミニュケーション能力の高い人です。

そんな彼女の雰囲気からか、
今までの静か過ぎる職場が一変!
周りの男性の態度もほぐれて、
全体的に明るい雰囲気になってきました。
口下手な私は、正直とてもうらやましいと思っています。

私について言えば、
他の女性とは違う職種を一人でやっていて、
周りの皆さんとも接点があまりないので、
一人にますます磨きがかかっています(笑)。
事務の仕事って、それほどパーソナリティーが
求められるわけじゃないし、
きちんと成果が出せれば
明るくても暗くても構わないと思ってきました。

専門職なんだから別にいいじゃないと思う反面、
彼女のように誰とでも話のできる人に憧れています。
明るい女性っていうのってやっぱりいいですよね。

こんな私はどうすればいいのでしょう?
一人は慣れているけど、慣れすぎてしまうのも、
なかなかつらいものです。
女性で同じような境遇の方、
そういう女性を見ている男性からのご意見など、
いろいろ聞かせていただけたらと思ってメールしました。

(KT)


自分の性格や個性について、
「今の自分でいい!」と思っていても、
違うタイプに憧れることはありますね。

さて、選択肢は、次の2つです。

A:職場だし、無理に明るくふるまう必要はない

B:一人に慣れず、職場にあわせて明るくなろう




職場だし、
無理に明るくふるまう
必要はない
   
   

そのままのKTさんで
すてきなのでは?

さて、内訳はこちらです。

投票総数:5048

A:職場だし、
無理に明るくふるまう必要はない
64.3%

B:一人に慣れず、
職場にあわせて明るくなろう
35.7%

それでも、3人におひとりくらいは、
明るくなるのもいいかもね、とのことです。

男女別に見てみましょう。

男女別

女性

A:65.3%  B:34.7%
男性

A:60.6% B:39.4%

女性のほうが
「無理に明るくふるまう必要はない」が
少々多めです。

年齢別に、見てみます。

年齢別
全体


女性


男性


年齢が上がるにつれ、
無理することなく、いまのあなたの良さを
のばしてくださいね、の割合が
増えています。

結果をご覧になってのご意見は、
ぜひこちらまでお送りください。


では、メールをご紹介いたします。

Aに投票された方にもBに投票された方にも、
選択の前提として、
「それぞれ個性はあるのだから、
 ひとつの価値観にこだわることはないですよ。
 でも、他人の長所に憧れるのは、
 いいことですね!」
というご意見がいくつも見られました。

いろいろなご意見を、ありがとうございました!

B「一人に慣れず、
  職場にあわせて明るくなろう」
メール


=
半年後ぐらいには。

相談者さんが「一人に慣れすぎるのもつらい」と
書かれていたので、
「一人に慣れず、職場にあわせて明るくなろう」に
投票しました。
明るくなろうというのは語弊があるにしても、
これは新しいコミュニケーションの仕方を
身につけるチャンスだと思いました。
コミュニケーション能力というのは、
生まれつき高い人もいますが
後天的にも磨かれるものだと思うのです。
せっかく身近に相談者さんが憧れるほどの
いいお手本ができたのですから、
まずはその女性がどのようにまわりと
コミュニケーションを図っているかを観察しながら、
あなたが真似できそうなところは取り入れつつ
少しずつその輪の中に入っていってはいかがでしょうか。
無理せず、楽しそうだなと思ったら参加してみる
ぐらいの姿勢でいいと思います。
相手との距離が縮まれば、
自然と出てくることばも増えるでしょうし、
それでこれまで気づかなかった
あなたとまわりの人の新しい魅力が
引き出せるかもしれません。
すぐに上手になるものではありませんが、
半年後ぐらいにはちょっと違う自分に
出会えているかもしれませんよ。
人との交流は本来楽しみながらするものだと思います。
どきどきしながらも
楽しんでいってもらいたいなと思います。
(マンゴスティン)

=
人生的なメッセージ。

Bを選びました。
私も一人が気楽だし、巻き込んだり巻き込まれたりは
ほどほどにしたいタイプの人間です。
でも、「出会い」によって強く思うものがあったときは
それは自分への人生的なメッセージというか、
一つのチャンスだと感じます。
その明るい女性を見て、
またその人の周囲で変わった職場の雰囲気を見て
良いな、好きだなと思うのなら
新たな価値観が自分の中に生まれたわけだから
そちらに向かってみるのも良いと思います。
ただ、その女性とは別人格ですから、
必ずしも同じタイプの明るさを
身に付ける必要はないと思います。
良い、と感じた自分を受け入れる、ぐらいで
きっと変わっていくのだろうと思います。
(40代 女性)

=
明るい人のパワーは伝染する。

暗いのが悪いわけではないのだけれども
明るくて悪いことはないと思います。
明るい人が近くにいたりすると、
なんかやる気がでたりするんですよね。
きっと明るい人のパワーは伝染するんだと思います。
だからほんのちょっとだけでも頑張って
ほんのちょっとでも明るくなれれば
自分の為にも同僚の為にもなると思うんです。
うまくできなかったらしようが無いけど
またやる気がでたときに「ちょっとだけ」頑張れれば
いつかは本当に明るくなれるんじゃないかと思います。
(25歳ちょっとだけ頑張り中の内気な男より)

=
笑顔を増やしてみる。

まるでわたしみたい! と思ってBに投票しました。
わたしも口べたで人見知りな
事務系会社員(女子)です。
わたしの勤め先にも、先日インターンシップで
女子学生がひとり来たんです。
その子はとても明るくていつも笑顔で、
気軽にいろんな人に話しかけたり
積極的に質問したりする、とてもいい子でした。
おかげで社内の雰囲気も明るくなったし、
おじさん社員たちはみんなその子のファンになりました。
内心とてもうらやましかったです。
でも、わたし自身もその子の笑顔で、
とても明るい気持ちになれたんです。
だから、いきなり積極的になれなくても、
その子を見習って、笑顔だけでも
こころがけようって思いました。
KTさんも、まずは今までよりちょっとだけ
笑顔を増やしてみる!
ってのはどうでしょうか?
(うりんぼう・24歳・女子)

=
KTさんのやり方で、少しずつ。

Bに投票しました!
なぜかというと、KTさん自身が、
新しく職場にやって来た明るい女性を
うらやましく思ってらっしゃるようなので。
もし、今まであんまり職場のみなさんと
コミュニケーションを
とっていらっしゃらないようでしたら
朝やお昼などのちょっとした時間のある時に、
すれ違った人、近くにいる人に
笑顔で話しかけてみてはどうでしょう。
話題は、何でも、それこそ天気についてでも
いいと思います。
会話が続かなくっても、ニコニコして
「じゃ、出かけます(仕事に戻ります)」で
去っていけばいいと思います。
急に明るくなりたい! と思っても、
どうやってなったらいいのか
わからないと思いますが、KTさんのやり方で、
少しずつ変わっていかれたらいいと思いますよ。
話しかけるのが、難しかったら
人と会ったときに自分から先に笑顔で挨拶する、とか
小さなことでも雰囲気って変わっていくと思いますよ。
「ひとりに磨きがかかってきて‥‥」と
おっしゃっていたので
「わたしに話しかけないで」というオーラを
だしてるんじゃ‥‥? と思ったもので。
いつもひとりでテキパキと仕事を
こなしているという姿を、
かっこよくてうらやましいなと
思ってる人もいると思いますよ。
それに明るさをプラスすれば
もっともっとかっこいいですよね!
職場だからって割り切るのはやめて、
居心地のいい場所にしていくために
少しだけKTさんが変わってみてはどうでしょう。
(t)

=
いいなぁと思ったら。

こういった悩みに関して、いつもの自分なら
「無理して変わる必要はない」と答えるのですが、
ご相談を読んでいると、
「実は少し明るくなりたい」と
思っているのではないかという気がして、
Bを選んでみました。
新しい女性社員の方に対しても、
変な嫉妬心みたいなものではなく、
明るさを素直に評価し、純粋にあこがれている様子。
若い人にありがちな、自分とは異質のもの(暗い人)を
排除するというようなこともなく、
気持ちのいい明るさを
職場にもたらしてくれたのでしょう。
これまでご自分の性格ややり方には、
それなりの自信を持って
お仕事をして来られたのでしょうが、
それが彼女によって少し揺らいでしまった。
明るい人ってやっぱり素敵‥‥と思ってしまった。
それは、全然おかしなことではないし、
できる範囲で少しだけ明るく振る舞ってみて、
もう一度、考えてみても良いのでは?
ひと口に「明るい」といっても人それぞれ違います。
職場全体の雰囲気が変わりつつある中であれば、
KTさんの変化もさほど目立たないでしょうから、
やっぱり私には無理! と思ったら、
さりげなく元に戻すこともできると思います。
いいなぁと思ったら、まずはちょっとやってみる!
年齢的にフットワークが重くなりがちなお年頃。
これ実は、自分にも
言い聞かせてたりするのですけどね(笑)。
(あち 36歳)


A「職場だし、
  無理に明るくふるまう必要はない」
メール

=
癒しをいただいています。

私は誰にでも話し掛けてしまう、
典型的な能天気関西人です。
おしゃべりが好きで職場でも年齢問わず
色んな人に話しかけています。
生来の落ち着きのなさと
マシンガンのような口を持つ私は、
実は物静かで穏やかな人と話す事で
癒しをいただいていたりします。
色んな人がいた方がきっといい職場になりますよ。
何より、無理をするのはよくないです!
明るい・暗いは問題じゃないんです。
自分にまっすぐな人は傍から見ててもわかるもの。
KTさんらしくいて下さい。
(ヌコ・26歳)


=
今、うまくいっているのなら。

Aに投票いたしました。
私は、職場の人間関係には、いつも悩んでしまいます。
気を使いすぎることが多く、疲れます。
だから、KTさんが今まで、うまくやってこれて、
これからも今のままで問題ないようであれば、
無理には明るく振舞う必要はないと思います!
ひとそれぞれ、自分にあったスタイルって違いますよね。
私は今、なるべく、無理をしないように
心がけているところです。
(あび)

=
「無理に」はしない。

無理に明るくふるまう必要はない、に投票しました。
でもはっきりいって心中微妙です。
わたしはどちらかというと、職場の雰囲気を
変えてしまった派です。
別にそうしよう、と頑張ったわけではありませんが。
今思えば、ちょっと馴れ馴れしすぎたかな−とか、
緊張感をとっぱらってしまったかなーとか、
わたしなりにいろいろ考えてしまいます。
明るくなくっても仕事は出来れば
会社としてはオッケーです。
でも、コミュニケーションはとれたほうが、
仕事はスムーズにいくはずです。
辛い仕事まかされても、
「○○さんの頼みならー」なんて思うし、
仕事後に飲みに行こうか、なんて誘われて、
飲みながら話すと
「ああ、こういう考えのひとなんだ−」
などと解るし。
もし、KTさんが「憧れ」の面を強くお持ちなら、
自分を変えてみるのも手だと思います。
「無理に」はしないほうがいいな、という結論で。
(東北のイチ事務職員)

=
ホットとクール。

Aに一票入れました。
私自身、集団になると傍観者になるタイプで
相談者の方と同じように悩んだこともありますが
同じように振舞おうとしても疲れるし、
自分には無理! という結論に至り、楽になりました。
考えてみても職場の人が
全員そんなタイプになってしまったら、
落ち着いて仕事できません。
特に、女性事務員が9名もいらっしゃるのなら
色々な性格の人がいて、
特に浮いてしまうことはないのでは?
職場の空気がほぐれるのは悪いことではないと思うので
私だったら付かず離れず、その雰囲気の中を
クラゲみたいに漂っていると思います。
暗い、明るいと分けると
なんだかネガティブに思えてしまいますが、
ホットとクールと考えたらどうでしょう?
職場なんて色んな人がいて、
バランスが取れてちょうどいいのだから
無理はすることないと思います。
(juju 女)

=
自然体でいることが一番。

私は会社で事務を担当しています。
女性は今は私だけです。
人数も少なく、とても静かな職場です。
私もあまり社交的ではなく、
コミュニケーション能力は高い方ではありません。
でも無理に明るく振舞うことは必要ないと思います。
自然体でいることが一番ではないでしょうか。
人との付き合い方は人それぞれですし。
よいところを見習って自分に取り入れることは
とてもよいことだと思いますが
無理してやるのは自分も周りも疲れると思います。
(YKK 女 27歳)

=
自分の仕事に自信をもって。

Aの「明るく振舞う必要なし」ですね。
羨ましい気持ちもよくわかります。
私は男で40歳過ぎていますが、
明るいひとには確かに救われる気がします。
しかし、静かできっちり仕事をしてくださる方がいると、
これまた実務的に救われるだけでなく、
その誠実さが気持ちよいです。ありがたいです。
ですから、明るいだけが良いことではなく、
仕事をきっちりすることや、
自分が落ち着いて仕事することで
周りまで落ち着かせることなど
色んな貢献が実際にあります。
ただ、自分と同じ仕事をするひとがいない、
という専門職の方の愚痴を聞いたこともあります。
確かに自分の仕事のやりがいや大変さを共感し、
分かち合うことが誰ともできないとしたら、
孤独になりがちなのも想像できます。
そういう意味では「明るくする」必要はなくても、
コミュニケーションは取れたほうが良いですね。
たとえばお昼の時間に雑談などされるのでしょうか。
私などは自分の知らない種類の仕事の話を聞くのは
大変興味深いですし、それが同じ会社での
仕事だとすれば、それがどのように
自分に関わることなのかを知るのも勉強になります。
ぜひ雑談をし、まずは他の職種のひとの
仕事の大変さなどから聞くことをお勧めします。
そこからコミュニケーションが始まり、
自分の仕事のことを他の人に話す機会も
生まれてくると思うのです。
そうすればどのように振舞うべきか、
などと考える必要もなくなるのではないでしょうか。
自分がされてきたことに自信をもって
お仕事を続けてください。
(О)

=
私生活でちょっとづつ努力。

私も口下手側の一人ですが、
職場でもプライベートでも
その場を明るくするのが上手な人を見ると
「私ってやばいかも‥‥」と
反省モードになりがちです。
しかし! 接客など「明るさ」が仕事の一部でなければ、
そういう個人的な「課題」は
仕事中に解決しなくていいんじゃないかと思います。
私も周りを明るくできたら
どんなにいいかと思っていますが、
いやーーー、20年、30年と生きてきて
まだそこのところが下手、ということは、
私生活でちょっとづつ努力するくらいで
よしとしようと思っています。
(アメリカ・34歳・N)

=
持っている良さを出す。

無理に明るく振舞う必要は無い、に入れました。
でも、KTさんは明るい彼女に対して
好感を持っていらっしゃるのですよね。
基本的にKTさんは、KTさんらしくあれば
それでいいと思いますが、
KTさんが少し変わってみたいと
感じていらっしゃるのであれば
その波に乗ってみるのもいいのではないでしょうか。
なにも、自分の話題を無理して語らなくとも
「彼女が来てから雰囲気が明るくなりましたね」とか
「○○さんは、明るくていいですね」
とか、彼女をほめるコメントを
折に触れて言ってみるだけで、ほかの人も
KTさんが、きちんと人の長所を
評価できる人であることを知るはずです。
口下手だから、と自分を縛らずに
KTさんの持っている良さを出してみる
よい機会かもしれません。
少しだけ、ほぐれてみてはいかがですか。
(愛知県・女・40歳)


このコーナーへの感想、
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