横尾さんのインターネット。
横尾忠則さんが相談があるって?

第2回 「ほぼ日」って、どういうものですか。



横尾 昔、うちにネコがいたから、
飼うの、メダカに変えたの。
ネコがいて、犬とか、
おんなじようなのは、ダメなんだよね。
しばらくはイヤだから。
糸井 わかる。
横尾 ぜんぜん、
前に飼ってたやつを思い出さないのは、
やっぱりメダカかな、と思って。
あははは(笑)。
糸井 (笑)ふふふ。
でも、メダカも、死ぬのね。
横尾 そうそう。
いまは2匹だけになっちゃったけど。
糸井 2匹(笑)。

この金魚も、
おもしろいことはないんですけど、
毎日、「ほぼ日」で中継してるんですよ。

前にインパクで横尾さんのおうちの入り口に、
ずっとカメラをつけたことがあったじゃない?
横尾 うん。
糸井 そんな感じなんです。
今日で言うと、もう、
「このカメラに横尾さんがうつります」
って、書いちゃったの。

---------------------------------------
  今日は、お昼頃から横尾忠則さんが、
  「インターネットのことを聞きに」来てくれる。
  いよいよ、本人の公式サイトを開くらしい。
  金魚カメラに写ってもらおうと
  思っているので、おたのしみに。
  (※8月24日の「今日のダーリン」より)
---------------------------------------

つまり、この金魚を、
このカメラで、ずっと中継してるので、
そこにいれば、横尾さんもうつる。
横尾 じゃあその、
コレ(金魚)と一緒にうつるのね(笑)。
いいねえ、金魚と一緒にうつしていただく。
糸井 (笑)1分間に一回シャッターがおりる
静止画面で流れるんですよ。
横尾 ふーん。
そういうことができるんだ。
1分に一度ずつ、
パッと変わるのが見えるんだ?

じゃあ、シャッターがおりる瞬間に
ちゃんとイイ顔をしてないと、
どんな顔のうつりかわかんないね。
糸井 (笑)そうです。
あそこが緑色になった瞬間が、
うつる時なので。
(コンピュータを持ってくる)
横尾 あ、うつってる。
ぼく、いるじゃない。
糸井 いたいた。
・・・あ、画面かわった。
横尾 また1分経ったの?
糸井 はい。
これを楽しみにしてる人もいて。

だから、こういうカメラで
横尾さんがライブで絵を描いてるのを
中継することも、できるんですよ。
横尾 そういうことをすることで、
どういうメリットがあるの。
糸井 (笑)何もないです。
横尾 露出するデメリットが多いんじゃない?
向こうが見れちゃうわけだから。
糸井 もうちょっとすると、
「横尾さんの姿、見えました」っていう
メールが届くと思いますよー。

----------------------------------
<※その時に届いたメールを一部ご紹介です。>

・「金魚」を観に行ったら、
 黄色のシャツを着た人が見えた。
 あの人が、例の、横尾さん、ですか?
 (tomo)

・こんにちは♪
 仕事に出かける前のひと時
 ボケ―っと金魚を見てたら、
 ぬわんと横尾忠則氏が!
 何だかとっても嬉しいっす!
 今日も一日頑張れそうです。
 では、いってまーす。 
 (ぽちた)

・きゃああ!!
 付けっぱなしにしてた金魚画面。
 ど派手な柄のシャツの、
 これはきっと横尾先生・・・!!
 (よ)
----------------------------------
横尾 もらったメールに対応するのが、
たいへんなんじゃないですか。
糸井 返事をするのは、
こちらの自由なので。
読んでいると、
返事を書きたいメールがあるので、
その時は、書いてますねえ。
文章の書き方で、
やなやつじゃないな、ってわかるから。
みんなに伝えたい場合は、
「ほぼ日」というページで
書いていくっていうかたちです。
横尾 毎日、たくさん読んでいるんでしょ。
すごいよねえ。
逆に、プレッシャーになっちゃって、
ほぼ毎日、っていうよりも、
完全に毎日、になっていかない?
糸井 現実にそうですね。
まだ、1日も休んでないです。
横尾 じゃあ、「ほぼ」取らなきゃね。
糸井 でも、「ほぼ」があると、
気持ちがラクなんです。
横尾 それだけの人が見てると、
休めないだろうねえ。
糸井 お客さんは、
「休んでいいです」
って言ってくれるけど、
やっぱり、休めないんですよ。
横尾 一回、休んでみるといいかもしんないね。
その時、どういう気持ちになるかわかるから。
糸井 そうですねぇ。
横尾 この「ほぼ日」には、
どういうページがあるんですか。
糸井 最初に来た人にわかるように、
右上のページでは、質問コーナーとか、
どういう人が書いているかとか、
そういうのをまとめているんです。
あいうえお順に書いてあるので、
「あ」は天海祐希さんとか。
横尾 ふーん。
こうして見ると、
名前を見かけたことのある人も、
知らない人も、原稿を書いてるんだ。
糸井 はい。
有名無名、いろいろなかたがいる。
で、それぞれのかたが、
読みたいページを読んでくれる場所で。
横尾 これをつくっていると、
一日ぜんぶ経っちゃいそうですね。
糸井 そうですねえ。
気持ちとしては、
一日中関わっている感じです。

別の仕事に行っても、そこで見たことを
ここで書く場合もありますから、
間接的には、いつも
このページにつながっています。
横尾 ページのつくられかたを見ると、
イトイさんのところは、
すごいパーソナルなレベルで、
世の中の状況をつかめますよね。
なんか、からだを通した情報というか。
糸井 そうですねー。



(つづきます)

2001-09-17-MON


戻る