学芸員横尾忠則氏による
横尾忠則展覧会解説を、始めますよ〜〜!
ほぼにちは。
明日8月10日土曜日から、東京都現代美術館において
横尾忠則さんの大回顧展
「横尾忠則 森羅万象」が始まります。
以前、このページでは、横尾さんの原美術館での個展
「暗夜光路展」がスタートする24時間前の
作品搬入の模様をお届けしました。
今回も、なにかご一緒できたらいいなあ、と考えたのですが、
おんなじことをしても、(たぶん横尾さんも)面白くないっ。
なにしろ今回の展覧会は作品総数が約400点(!)という、
かつてない大規模な回顧展です。
60年代からの、横尾さんの作品が、
テーマで分類され、絵画を中心に展示されるらしいのだけれど、
関係者から聞くと
「足が棒になるくらいたくさん歩くことになりますよ!」とか
「一日かけて見るつもりで来てくださいね〜!」とかいう
ちょっと恐ろしいような、嬉しいような声ばかり。
とにかくとんでもなくたくさんの作品が見れるらしいのです。
その全体像をすこしでもお伝えするには
どうしたらいいだろうなあ。
ただ見て回っても、よくわからないかもしれないし。
というわけで、こんなことを考えました。
横尾忠則さんに、この展覧会の学芸員になって
作品の解説をしていただこう!
無茶? そうかも。でも、当たってみなくちゃわからない。
ほぼ日は横尾さんにハラマキのデザインを2度もしていただいた、
という実績がありますからね。えへん。
さっそく東京のとある住宅地にある横尾さんのアトリエに、
お願いに行ってみました。
すると、
「僕の作品を僕が解説するの?
面白そうだねえ、たしかに、僕は、
人の作品を解説することはあっても、
自分の作品を解説するっていうのは、なかったね。
作品が揃うのは開催初日ギリギリになるとおもうけれど
ぜひ、やりましょう」
というお答え!
というわけで、昨日(8月8日)、
まだ完全には展示が終わっていないばかりか
「もう一点、作品を描かなくちゃいけないんだけどねえ」
というような状態の横尾さんを無理やりのようにつかまえて、
じっさいに会場を回りながら、お話を聞きました。
インタビュアーは、
「そんな面白くてムズカシイ仕事、
誰がやれるっていうんだ。
もちろん、おれだ!」
と乗組員を制して立候補したdarlingです。
その模様は、本格的には次回からお届けしますが、
まずは「こんな感じ」という画像をごらんください。
見取り図はこうです。
1Fと3Fのスキップフロア(2Fはナシ)。
実際の広さは、この図だけではわからないかもしれませんが、
歩いて回った後は、たしかに足が棒になりました。
1Fの18番に「Y字路〜暗夜光路」という部屋がありますね。
ここが前回原美術館に展示された作品を集めた部屋です。
つまり、ふつうなら一部屋がひとつの個展の規模です。
↓下の写真は、作品搬入前に、わたくしシェフがスガノを連れて
打ち合わせに行ったときのものですが、
天井高は6メートル以上あるし、
ひとつの部屋は、たぶん小さな講堂くらいあります。
とにかく、デカイ。
壁もテーマにそってペイントされてます。
たとえば「赤」の部屋はこうです。
立体作品もあります。
絵画はかなり大きな作品が多いです。
そしてその解説は、やっぱりとてつもなく面白かった!!
次回から部屋ごとに展開していきますので
どうぞお楽しみに!
見る前に読んでも面白いこと保証しますが
プリントして会場に持っていって
「本人解説を読みながら回る」というゼイタクな見方も
おすすめですよ〜〜!
なお、会場の東京都現代美術館は、
東京都江東区三好4-1-1
電話03-5245-4111(代) 。
都営地下鉄新宿線・菊川駅、
営団地下鉄東西線・木場駅、
都営地下鉄大江戸線・清澄白河駅から徒歩か、
JRの錦糸町駅からバスかタクシー、
東京駅からバスも出ています。
詳しい交通・地図はこちらをごらんくださいね〜。
それでは次回の更新から、本格スタートです。
どうぞお楽しみに!!
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