ならざきせいごう

【楢崎正剛】


例文 悪い夢を見た。
夢の中で、オレは飛行機に乗っている。
シートに座ってぼんやりしていると、
前からブロンドの客室乗務員が
ワゴンを押しながらやってくる。
「ビーフ・オア・チキン?」
「ビーフ・オア・チキン?」
「ビーフ・オア・チキン?」
オレはどちらにしようかと考える。
ブロンドの客室乗務員がしだいに近づいてくる。
いよいよオレの番だ、というとき、
彼女はなぜかオレにだけ、こう問いかけるのだ。
「カワグチ・オア・ナラザキ?」
オレは驚愕し、思わず答える。
「‥‥な、ならざきせいごう・プリーズ」
起きると、汗びっしょりだった‥‥。

※正しくは「大」の部分が「立」

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