しなびる
【萎びる】
おお、クローディアよ。
おまえのいない晩餐会のなんと味気ないことか。
上質のワインさえ池から汲んだ泥水のようだ。
甘美な弦の調べも陰鬱なレクイエムと響く。
絹のカーテンはもはや朽ちて落ちた。
食卓のバラは残らず
しなびて
いる。
おお、クローディアよ!
おまえのいない晩餐会になんの意味があろう!
とじる